ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

先生はYouTuber。6

2020-08-03 03:56:00 | Weblog
陶芸の話。どこまで書いたか・・・。

まぁまぁ上手くなったというところまで書いたか。上手くなったというよりも、少し出来るようななった、というのが正しい。

素焼きの日まで残すところ数日。

のってきた。非常にのってきた。陶芸、楽しい。電動ろくろ、楽しい。うひゃひゃひゃという状態。このまま陶芸のプロになっちゃうっかなぁという状態。
誰しもそうだが、出来る様になると楽しい。少しでも進歩すると楽しい。その先が見たくなる。自分はどこまでいけるのか、いう状態。

陶芸ってのはね、ろくろで挽いて成形した後にやることが山ほどある。
まずは、少し乾かして、手で持ってもグニャっとならない状態になったら、ひっくり返して裏側を削る。高台削りっていうのかな?たぶん。これ、結構面倒くさい。でもたぶん、一番大事。
それから完全に乾かしてから素焼きをする。
素焼きが終わったら、釉薬を掛けて本焼きをする。

さて、のりにのってきた僕はさ、高台を削るわけだ。まぁまぁ上手に出来た作品をひっくり返して、かきべらといえ道具を片手にガリガリと削る。もちろん電動ろくろで。スイッチを入れると勝手に回ってくれるので楽チン。ガリガリと削る。削りまくる。

そしたらさ、電動ろくろがさ、ピタっと止まった。
わかる?
スイッチを切ってないのに、ピタっと止まってしまった。
わかる?
どういうことか、わかる?
スイッチをいじってないのに止まったということは、僕が知る限り・・・壊れた・・・ということになる。

「嘘だろぉ!」と、真夜中のアトリエで叫ぶ、というわけである。

買ってから10時間しか使ってないのに。
いや、 粘土を捏ねたりしている時間を差し引いたら、電動ろくろを動かしていた時間は5時間くらいしかないはずだ。
もう一回叫ぶ。

「嘘だろぉ!5時間しか使ってないのにぃ!」

のりにのっていた僕は、完全にやる気をなくした。だって、電動ろくろが壊れちったから。

僕は5時間しか使っていないが、前の持ち主は百万時間使ったのかもしれない。壊れる前に売ってしまおう!と売りに出したのかもしれない。中古品というのはそういうものだ。当たりもあれば外れもある。

「嘘だろぉ!ハズレを引くなんて!」

もう嫌になっちった。やめたい。もう、やめてしまいたい。なにもかも。

でも、やめるわけにはいかない。なぜならば、素焼きの日まであと数日なのだ。

僕は作業台の上に手ろくろを置く。その上に作品をひっくり返して載せる。

クルクルクルー。ガリガリガリ。
クルクルクルー。ガリガリガリ。

なんで、ろくろを手で回さないといけないんだ。そうつぶやきながら。

うへぇ、めっちゃ大変じゃーん!

ガリガリガリ。クルクルクルー。
ガリガリガリ。クルクルクルー。

人生っつうのは、往々にして、こういうものである。

クルクルクルー。

つづく。

先生はYouTuber。5

2020-08-02 02:40:00 | Weblog



結構昔の話ね。
夜中のテレビを観ていたら、岡村靖幸がキャンディーズの「年下の男の子」という曲をアコギ一本で弾き語っていた。もうめちゃめちゃギターを弾きまくって、もう原曲のメロディーを無視して歌いまくって、もうめちゃめちゃカッコ良かったんです。

「あぁ、もう一回観たいなぁ。ビデオ録っておけば良かったなぁ」と思っていたら、数日後にその番組の再放送があるってんで、録画をしたのです。
そしたら、僕の目的の岡村靖幸が歌ってる箇所だけすっぽり抜かれていたのです。
なぜならば、その週に、岡村靖幸が覚醒剤の使用だかなんだかで逮捕されちゃったってことで、カットされた模様です。

なんだそれ?なんなんだ、そのタイムリーさは?って話なんだけどね。

「あぁ、もう一回観たいなぁ」とか思っても後の祭りじゃないですか。逮捕されちゃったしさ。

で、先日、ふと思ったわけですよ。YouTubeにあるんじゃね?ってね。
検索したら、ありました。ははは。すごいね、YouTube。

あぁ、YouTubeのある時代に生まれて良かった。岡村靖幸の年下の男の子、カッコいいなぁ。ってね。

で、陶芸の話の続き。

やっぱり、本と動画は違うよね。
本ではわからないものも動画ならわかる。実際にやってくれちゃってるからわかる。わかるというか、イメージが出来る。イメージね、これは大事。

大事なのは基本。大事なのはイメージ。
つまり、大事なのは基本のイメージ。

さて、電動ろくろに向き合う僕なのであります。
そう、もちろん、最初からうまくなんて出来ない。つまり、イメージ通りにはいかない。
いくら動画を観たって、何度動画を観たって、いきなり出来るほど甘くはない。

しかし、僕にはイメージがある。失敗しては怖し、失敗しては壊し、ちょっとうまく出来ても壊し、まぁまぁ上手く出来ても壊し。基本が出来るようになるまで、粘土を真上に持ち上げ続けるのです。
なぜならば、YouTubeの先生が、そう言ってたから。
「何度もやりなさい。それが上達への近道です」ってね。

電動ろくろに向かってみて、基本の動作にチャレンジしてみて、全然うまくいかなかったりして・・・また動画を観る。

すると、「ほぉ」と、なんか分かったような気がしたりする。「ほぉ」。大事なのは、「ほぉ」。そう、「ほぉ」が大事。

そして、翌日またチャレンジ。

そんなことを十日間に渡って10時間くらいやってみた。
10時間を十日間ではない。十日間で10時間。ははは。一日たったの1時間。ははは。1時間しかやらない。

もしかしたら、もしかしたらだけどね、天才かもしれない。
まぁまぁ、上手に作れるようになった。
いや、天才ってのはね、陶芸の天才という意味ではない。10時間で上手くなる天才ね。

よかったなぁ、天才で。よかったなぁ、無能じゃなくて。よかったなぁ、電動ろくろ買って。よかったなぁ、YouTubeがある世界に生まれて。

つづく。



先生はYouTuber。4

2020-07-31 04:29:00 | Weblog
電動ろくろと手ろくろの違い、知ってる?

電動ろくろは電動を使ってモーターが回ってクルクル回るの。
手ろくろは、手を使ってクルクル回すの。

違いは、それだけ。

二年半の修行中、修行なんてしてないけど修行中、よく言われた。

「手びねりなの?ろくろみたいに挽くわねぇ」

ろくろみたいに挽くってのは、手ろくろを使って、電動ろくろみたいに挽くはねぇ、という意味である。

僕はいつも、「へへへ」と笑っていた。

そう、僕は、手ろくろを電動ろくろみたいに使っていたのである。
どういうことか?
手ろくろをすごい勢いで回すのである。ものすごい勢いで回すのである。指と粘土の摩擦ですぐに止まってしまうので、とにかく凄い勢いで回すのである。

それ、意味あるの?
じゃあ、電動ろくろで挽けばいいじゃん。

そういう野暮なことは誰も言わない。

なぜならば、手びねりの良さってのがあるからなのである。とにかく手びねりの作品は、とにかく一個一個が手作り感満載なのである。
電動ろくろはつまらないという人がいる。それは、手作り感が無いから・・・らしい。

だから、陶芸を知る人は「じゃあ、電動ろくろで挽けば?」とは言わないのだが、言って欲しかった。ぜひとも言って欲しかったよ。
おまえは電動ろくろ向きだ!と言って欲しかったよ。

陶芸クラブには4台もの電動ろくろがある。自由に使っていい。使っていいのに使わなかった。なぜか?
それはね、一回一回泥だらけになった機械を掃除したり片付けたりするのが面倒そうだったからだよ。

そんな理由で二年半も無駄にしたなんて・・・信じられるかい?

おれは信じられない。相変わらずバカだ。

さて、そんな僕がついに手にした電動ろくろ。全然やらない電動ろくろ。
次回の焼成までひと月。

今から二週間くらい前だろうか。
やっと重い腰をあげて電動ろくろに挑むことにした。

何もできない僕なのである。本を読んでも出来なかったらろくでなしで無能な僕なのである。

さて、どうするか?

そうだ!YouTubeを観よう!

「電動ろくろの基本」と検索する。

そう、そこから始めるのである。だって、無能だから。

誰だって、最初は出来ないんだよ。大事なのは基本なんだよ。

よーし!やるぞぉ!と、三日間くらい、YouTubeを観ながら過ごしたのである。ははは。

つづく。

先生はYouTuber。3

2020-07-30 05:43:00 | Weblog

コロナの勢いが止まらない。らしい。
なんでなの?とね。なんで止まらないの?なんで止められないの?賢い人はいないのか?賢くなくてもいい、普通の人はいないのか?まともな人はいないのか?政府の中に。全員能無しか?ほんとにか?そんなことが本当にあるのか?
アベノマスクなんて要らない。何も要らないから、止めて欲しい。
北海道へ行きたい。台湾へ行きたい。
ライブがやりたい。

話は変わって、陶芸の話。の続き。

コロナの影響で、陶芸クラブのアトリエもしばし閉鎖されていた。
5月の終わり頃、会長さんから連絡が入った。「そろそろ始めます」。

そうかそうか、と僕は思う。始まるか始まるか、と僕は思う。始めなきゃ始めなきゃ、と僕は思う。

さぁ、電動ろくろだ!

本で読んだから、「初めての陶芸」を読んだから、今度こそ出来るはずだ。

粘土を捏ねて、練って、練って、電動ろくろの台に載せる。

スイッチオン!ギュイーン!

スルスルスルー!

グニャグニャグニャグニャー!

あれ?おかしいなぁ。

もう一回!

スルスルスルー!

グニャグニャグニャグニャー!

あれ?おかしいなぁ。

全然出来ない。
なんなんだ?いったいぜんたいなんなんだ?

ろくろなんて簡単って聞いてたんですけど。。。
ろくろなんて誰でも出来ちゃうって聞いてたんですけど。。。

えっ?
そうなの?
もしかして?
おれが無能なの?
才能ないってこと?
向いてないってこと?
うそ?まぢで?
電動ろくろ買っちゃったのに?

あぁ、嫌になっちゃったな。
あぁ、もうやーめた。

そんなこんなで、「そろそろ始めます」の回の焼成には間に合わず。今までの手びねりで作ったお皿なんかを焼いてもらったりして。
「そろそろ始めます」の回が終わってしまったので、また電動ろくろに手を付けない日々が始まったりして。

またまた月日は過ぎていくのであります。

つづく。

先生はYouTuber。2

2020-07-30 04:39:00 | Weblog



人生って甘くないんですよ。
知ってた?

おれはね、知ってたけど忘れてた。

電動ろくろを設置して、さぁやってみるか!と動かして・・・。

でも、やり方・・・知らない。

陶芸を始めて二年半。
手ろくろを使って、手びねりの作品を作ること二年半。
この二年半は修行、のはずだった。

二年半も修行をしたのだから、もう、ちょちょいのちょいと出来ると思っていた。

がしかし、甘くなかった。

全然出来なかった。

やり方、知らないから。やり方、学ばないから。学ぼうとしないから。

手びねりの要領で、ろくろを回してちゃっちゃっと作ってはみたものの、「なんだこれ?」となる。

なるほどなるほど。違うのか。。。

なるほどなるほど。全然違うのか。。。

二年半も修行をするんじゃなかった。全然違うんだよ!手びねりと電動ろくろは!

よし、陶芸の本を読もう!
「初めての陶芸」って本に電動ろくろの挽き方って項があった気がする!

出来損ないのコップとお皿をグチャっと潰して、電動ろくろの電源を切ったのである。
こんなんじゃ、電動ろくろを買った意味がない!

もっと簡単だと思ってたなぁ、電動ろくろ。やり方を知らなくても出来ると思ってたなぁ、電動ろくろ。だって、二年半も修行したんだし。

そして、また日々は過ぎていく。

つづく。


先生はYouTuber。1

2020-07-30 04:14:00 | Weblog



普通の成人男性が一人で持てるものは、何キロ?

うーん・・・すごく頑張って30キロくらい・・・かな?かな?

話は変わって、陶芸を始めて、はや二年半くらいになる。
ふと思った。・・・全然うまくなってないじゃーん!

ただただ月日が過ぎ去った、ということだ。

やるか、やめてしまうか、どちらかを選ばねばならない。
だって、下手くそのままでは格好が悪過ぎるじゃないか。

話は変わって、しんぐくんファンの中で「大人組」と呼ばれる方々がいらっしゃいまして。その大人組の方々から、毎年誕生日プレゼントを頂いているのであります。
大人組というだけあって、値段が張るものを、数々頂いてまいったのであります。

しんぐくんの90%は、「じゃあ、お言葉に甘えて」で出来ている。

なんでも欲しがる俗物の僕なのであるのだが、実のところそれほど欲しいものなどなかったりするもので、「プレゼントは何がいい?」と聞かれると、毎年悩むのであります。

去年の誕生日、僕は言いました。

「電動ろくろが欲しいなぁ」

大人組の方々からお金を頂きましてね、Yahooオークションを日々眺めましてね、ついに買ったのであります、中古の電動ろくろ。

つまり、これからも陶芸をやる!と決めた訳であります。つまり、上手くなる!と決めたのであります。

普通の電動ろくろは40キロくらいあるみたいなので、コンパクトなろくろを選んだのです。重さは25キロ。25キロならなんとか一人でも持ち運べる。

アトリエに電動ろくろを設置。

さぁ、やるぞ!

実のところ、そうはならなかったのであります。

なぜだろう?なぜなんだろう?

ということで、お話は続いていくのであります。

つづく。

いくぜ!相棒!そのよん。

2020-07-03 02:44:00 | Weblog


あぁ、どうしてもっと早くやらなかったんだ。思うこと千回。

車検場へやって来た。時間より早くやって来た。余裕を持って臨むのである。

実は二年前にここへ来ている。なのに昨日は間違えた。
見たことのない建物を見て、「へぇ、全部建てかえたのかなぁ?」とか思っていた。へへへ。

書類を書いた。簡単である。
重量税と自賠責保険代を支払う。簡単である。
受付は終了した。いざ。今度こそいざ、なのである。

早く着いて、早く書類が書けて、早く受付を済ませたので、三番目に並んだ。
第4ラウンドはまだ始まらない。バイクを停めて待つ。
周りはバイク屋さんのツナギ作業着を着た人たちばかりである。

暇なのでちょっと話しかけてみる。

行田と羽生のバイク屋さんに話を聞いたのだが、バイク屋さんに車検に出すと六万円か七万円もかかるらしい。

うそだろ!と思った。四万円くらいだと思っていた。バイクの車検に七万円・・・二年に1回七万円。払えませんよ。

光軸を自分で調整してきた話をしたら、バイク屋さんは笑っていたよ。

光軸で落ちたら、すぐにテスター屋へ駆け込んで、光軸調整してもらってもう一回並びます。だってテスター屋に払う二千円が惜しいから。と言ったら、バイク屋さんは笑っていたよ。

さて、順番がやって来た。

ウィンカー、ブレーキランプ、ホーンをププー。

前に進んで、スピードメーターチェック。掲示板にマルの表示が出る。
フロントブレーキのチェック。マルが出る。リアブレーキのチェック。マルが出る。

またまた前に進んで、いよいよ光軸のチェック。
ハイビームにしたところへ、光軸チェックマシーンが被さってくる。

どえなんだ!マルが出るのか!出ないのか!

マル!マル!マル!出ました!マル!

合格でーす。

ほんとですか?合格ですか?合格なんですか?ありがとうございまーす。声も昂る。

受付へ戻って、新しい車検証とナンバープレートに貼り付けるステッカーを受け取る。

帰りの準備をしていると、バイク屋さんのにーさんがやって来た。

「よかったですね!俺の方が光軸引っかかっちゃって不合格でしたよ!あはは」と笑っていた。

テスター屋にお金を払ってみてもらっても、落ちることがあるのか・・・勉強になるなぁ。勉強になり過ぎる。

帰り道・・・ルンルンである。

お気に入りのジェラート屋へ寄ったりする。

お気に入りのジェラート屋のおじさんに言ったりする。「いやぁ、バイクのユーザー車検に行って来ましたよ」とか。

いやぁ、やってみると、意外と簡単だったなぁ。もっと早く行けばよかったなぁ。

かかった費用は一万五千円くらい。
バイク屋さんに頼んでいたら七万円かかったとして・・・テスター屋で光軸調整をしてもらったら二千円かかったとして・・・五万七千円も得をしちゃったなぁ。やるなぁ、おれ。

シャドウちゃんと旅に出たいなぁ。キャンプ道具をどかっと載せて、旅に出たいなぁ。いい季節だなぁ。旅をするにはいい季節だ。

車検が終わってスッキリしたなぁ。
面倒なことは早く終わらないとなぁ。
なんでいつもギリギリなのかなぁ。

みんな元気かなぁ?

僕は元気だよ。

おわり。

いくぜ!相棒!そのさん。

2020-07-03 02:14:00 | Weblog
あぁ、車検に行かなくちゃなぁ。バイクに乗れなくなっちゃうなぁ。あぁ、早く行かなくちゃなぁ。車検、通るかなぁ?光軸、大丈夫かなぁ?落ちたら嫌だなぁ。早く行かなくちゃなぁ。

そんなことを思いながら月日は過ぎていく。

車検の残り、あと二日。

二日しかない。のか、二日もあるのか。

車検の予約サイトを見ると、結構空きがある。今日も明日も明後日も空いている。明後日はもう車検切れ。今日か明日しかない。もしまバイクに不具合が見つかって修理しないと車検に通らないなんてことになったら、車検切れ。

あぁ!なんてこった!

突然のやる気。追い詰められた時のやる気。俄然のやる気。

もう行くっきゃない!

インターネットで予約を入れた。
ナビに場所を入れた。
書類とか筆記用具とかハンコとかをカバンに入れた。

さぁ!いくぞ!

いくぜ!相棒!

ぶーん!ぶーん!ぶぶぶーん!

車検場に着いた。

喫煙所があったので、タバコを一服。

いざ。

入口のドアをくぐり、総合受付へ。

ユーザー車検の書類をもらう。

まずは書類に書き込む。不備があったらいけないので、慎重に。

事前にインターネットで調べておいたサイトを出して、書き方を追いながら・・・。

なんかちょっと違うな。

書き損じがあったら面倒なのでね、こういう時は聞くのが一番手っ取り早い。

受付のお姉さんに書類とか車検証を見せて聞く。

すると、お姉さんが何かおかしなことを言っている。
なんか、ここじゃありませんよとかいっている。
だから、ここには何を書くのかって聞いているのに、ここじゃありませんよとか言っている。

なんか、バイクはここじゃありませんよとか言っている。

しまいには、プリントされた地図を僕に手渡しながら、おまえはこっちへ行くんだよとか言っている。

自動車検査なんちゃらへ行かなきゃいけなかったのに、軽自動車検査なんちゃらへ来てしまっていたらしい。

うへぇ!うそだろ!

さぁ、とりあえず帰ろう。バカはお家へ帰ろう。なんてこった。予約する場所も来る場所も間違えるなんて。

そもそも、なんで分かれてるんだ?
100歩譲って、二つに分かれていたとしても、バイクは軽自動車扱いにすればいいじゃないか。なんでバイクが普通自動車と同じ場所なんだ?

そんなことを思ってみても始まらない。

あらためて、車検の予約サイト、今度は正しい予約サイトの空きを調べる。

結構混んでいる。

空いているのは、明日の4ラウンド目のみ。4 というのは1日の最後のラウンド。

車検切れまであと1日。

つづく。

いくぜ!相棒!そのに。

2020-07-03 01:54:00 | Weblog
2週間くらい前に、バイクで出かけた。ガソリンスタンドに寄って、タイヤの空気圧を見てから行こうと思い、寄った。空気圧を見た。空気を足した。さぁ、出かけるぞ!と思ったら、エンジンがかからなかった。

なんてこった。バッテリーがあがってしまった。

考えてみると、最近、バイクに乗っていない。砂埃や花粉や落ち葉をかぶったバイクを洗うことは数度あったが、バイクで出かけていない。だから、バッテリーが死んでしまった。

それならば、家でエンジンをかけた時にかからないで欲しい。最後のひと足掻きでエンジンをかけて、そして死んでしまった。

車検に備えて、バッテリーを注文した。車検が近いので「お急ぎ便」で。
届いたバッテリーは数日放置した。せっかくお急ぎ便で頼んだのに・・・。だって、なんでも後回しの人だから。

車検で一番問題になるのは、ヘッドライトの光軸。これ、間違いない。
バイク屋さんはバイクを整備して車検場に持っていくわけなのだけど、車検場に行く前に隣のテスター屋で光軸だけは見てもらう。なぜならば、光軸で不合格になることが多いからだそうだ。

僕は思う。やっぱり光軸だけはテスター屋に見てもらわないとだよなぁ。まあなぁ。

そして僕は思う。光軸を見てもらうだけで二千円も取られるのは嫌だなぁ。そもそも、なんなの光軸ってさ。

ググってみる。光軸の調整方法。

出来るんじゃない?自分で。

すごく難しい計算式の元、光軸のズレを直す方法・・・なんてものは採用しない。
すごく簡単な、アバウトな、アバウト過ぎる方法・・・を選んでみた。

平らな場所と、壁が必要だ。

どこかな?

ドラッグストアの屋上の駐車場なんてどうだろう?

黒いガムテープと5メートルのメジャーを持って、バイクに乗って。

白い壁に出来るだけ近づく。ライトはハイビーム。ライトが当たる壁の一番明るい場所にガムテープで印を付ける。
ズリズリズリとバイクを後方へ下げていく。5メートル下げる。
ライトの一番明るい場所が、黒いガムテープとズレていなければ、光軸はそんなにはズレていないということだそうだ。

うーん・・・一番明るいところってどこだろうか?
5メートルも離れると、明るいところがボンヤリとしてしまって、よくわからない。

なんとなくね。なんとなく上に少しズレているような気がしないでもないような。
ヘッドライトを両手でグイッと下に押してみる。少しだけ下がる。たぶん0.2ミリくらい。

だいたいいいんじゃないかな?こんなもんだろ?

よし、準備は整った。車検へ出かけよう!

これが一週間くらい前の出来事。

つづく。

いくぜ!相棒!そのいち。

2020-07-02 23:44:00 | Weblog


あのね、しんぐくんの99%は何で出来てるか知ってる?

あのね、しんぐくんの99%は「・・・なんでもっと早くやらなかったんだ!」で出来てるんだよ。

まいるよね。まいっちゃうよね。

僕の愛車はシャドウクラッシックという400ccのバイクなんだけどね。400ccのバイクには車検というものがあるんですよ。2年に一回。
ひと月くらい前にね、「あっ、今年は車検だ!」と思い出したわけですよ。
車検が切れたバイクに乗っていると、無車検なんちゃらっていう罪に問われて、かなり重い罰則を喰らうわけですよ。車検だけは通しておかないといけないんですね。

あぁ、車検の準備をしないとなぁ、と思うこと100回ね。30日で100回。遂に、今週中に車検を取らないとやばい!という日がやってきたわけです。

だいたいさ、人ってさ、面倒な事は後回しにしちゃうじゃない。なんで後回しにしちゃうんだろうね。もう嫌になっちゃうよね。あぁ、後回しにしない人になりたい。なりたいよ、おれ。

昨日ね、車検切れまであと三日というところね。

あっ、車検っていうのはね、普通はね、バイク屋さんに持って行ってこう言うわけ。「すいませーん、車検お願いしまーす」。普通はね。
でもね、普通にやると、すごーくお金がかかるわけ。あっ、僕の場合はね、お金以外のものはなんでも持ってるんだけど、お金だけは持っていなかったりするわけ。だからね、バイク屋さんに「車検お願いしまーす!」と持っていくわけにはいかないわけ。
そういう場合はね、自分でやるわけ。自分で車検に引っ掛かりそうな箇所を整備して、自分で車検場にバイクを持って行って、自分で書類を書いて、自分で車検を通すわけ。そういうのを、ユーザー車検っていうわけ。
ユーザー車検って・・・面倒なわけ。なぜならば、全部自分でやらなきゃだから。しかも、引っ掛かったら不合格になって、直したりやり直したりしなきゃいけないから。

そう、面倒なことは、ぜーんぶ後回しにしちゃうんだよねぇ。

あと三日。

つづく。



不毛な時間。3

2020-06-21 02:57:00 | Weblog



蓋の中にミニミニ緑豆が少し貯まったら、蓋を閉じるのである。

そうすると、蓋の中のミニミニ緑豆が、ザーッと音を立てて箱の中へ入るのである。

30分やって、箱の中を見てみると・・・

まあな。こんなもんだ。

さぁ、もうやめよう。今日のところはもうやめよう。

もっといい方法があるはずだ。

今は初夏。畑仕事が忙しい。

そもそも、こういう作業は農閑期といわれる冬にやらなければならないのである。

暇で暇で仕方ないから、「あっ、緑豆でも剥くか!」なのである。

もう緑豆なんて育てないぞ、と固く心に誓うのである。

・・・

そう、育てないぞと思いつつ、もう今年の分を撒いてしまっているのである。

まあな。

人生とは、そういうものなのである。

ちなみに、日本で食べられている緑豆は、ほぼ全て中国産だそうですよ。
貴重ですよ、国産の緑豆。貴重過ぎますよ、国産の緑豆。

でも、もうやらない。来年は、絶対にならない。

不毛な時間。2

2020-06-21 02:47:00 | Weblog


僕が開発した、緑豆ムキムキ便利箱を紹介しよう。

靴の空き箱を用意してテーブルに置くのである。
蓋の方を手前にね。

蓋の上で、鞘を割るのである。
鞘から外れたミニミニな緑豆が蓋の上に落ちるのである。
鞘がカラカラに乾いていると、鞘からミニミニな緑豆が弾けて顔にパチンと当たったりして痛かったらする。鞘から出たミニミニ緑豆の何割かは、明後日の方向へ飛んでいってしまいサヨナラなのである。

乾いていないフニャッとした鞘がある。それは一個一個剥くのである。剥いて、ミニミニの緑豆を取り出すのである。

ちょっと嫌になるのである。やめちゃおっかなぁと、2分に1回思うのである。

不毛な時間。

2020-06-21 02:39:00 | Weblog


農作物の話をひとつ。

緑豆というのがある。
モヤシの種は緑豆、らしい。緑豆からモヤシがニョキニョキ生える。
春雨の原料も緑豆、らしい。

台湾へ行った時に、緑豆を買ってきた。
台湾では緑豆を豆として食べる。豆として食べると言うか・・・小豆みたいにして食べると言うか・・・ちょっと甘く煮てデザートに入れて食べる。カキ氷とか豆花とかに緑豆が載っている。

緑豆は美味しい。

去年、台湾で買ってきた緑豆を畑に撒いた。
芽が出て育って実がついて収穫した。それをそのままポーチの片隅に放置してあった。

昨日、「あっ!緑豆を撒こう!」と思い立った。

今日、畑で、緑豆を撒いた。

反省をした。収穫をしてそのまま放置していたことを反省した。
実は、何もかも、秋に採れたものを何もかも、そのまま放置している。すごく反省しているのである。

落花生を夜な夜な剥いているという話を前に書いた。
落花生をだけはやり終わった。気になっていた。が、違った。
先日、殻付きの落花生をが入った大きな袋を発見した。
つまり、やっぱり、何もかも放置しているということになる。

反省をしたので、行動に移すことにした。
緑豆を剥くことにした。

緑豆剥き。初めて3分でやめたくなった。
緑豆って、恐ろしく小さいのである。一個5ミリくらいしかないのである。そんなことはとっくの昔から知ってはいるのだけれど、やってみると・・・もうやめたい。

別にさ、緑豆を食べなくても死ぬわけじゃあるまいし、別にさ、どうしても緑豆が食べたいわけでもないし・・・。

もうやめちゃうかなぁ、緑豆剥き。


僕らの勘違い。

2020-05-22 15:27:00 | Weblog



いまだ、コロナウィルス蔓延中の世界である。
「マスクが足りない」から、早数ヶ月。

最近、マスクが売られ始めているというニュースを読んだ。ヤフーニュースで。

マスク不足で騒然となったのは2月だったか3月だったか・・・今はもう5月の終わり。あと数日もすれば6月。

遅い・・・遅すぎる。
この国は、この国は経済的に優れた国で、先進国を名乗り、国民は豊かさを享受し、優れた技術を擁し、なんでもかんでも出来ちゃう国だと思っていたのですがね。

マスクが・・・ない。何ヶ月も。

でも、マスクが戻ってきた。らしい。

昨日、農産物直売所へ出かけた。ミニカボチャとサツマイモの苗を探しに。
店頭に貼り紙があった。大きな貼り紙があった。

「マスク、入荷しました!」

おぉぉ!ニュースで見た通りだ。マスクが流通し始めた!

僕は、特にマスクを必要とする生活をしているわけではない。だから、マスクを求めているわけではない。マスクなんぞ、一枚あればいい。一枚を使い回していれば事は足りる。マスクはウィルスを防ぐためではなく、他人から白い目で見られないためにする。

ジムニー号に積んであるマスクを取り出し、マスクを装着し、店に入る。

果たして、マスクは売っていた。ボックスで売っていた。一箱50枚入りで売っていた。

一箱2400円・・・。

高いよね?

高いから誰も買わないのか、田舎の農産物直売所の箱マスクは、誰にも買われずに積まれたままである。

つくづく、この国の政府は無能なんだなぁと思う。この数ヶ月、何をやっていたんだ?と思う。

ながおかくんという友達がいる。

コロナウィルスが流行り始めて頃にながおかくんからメールが来た。

「シングはマスクをしていますか?」

僕はたぶん、こんな風に答えた。マスクをしなければいけないような生活スタイルではないので、基本的にはしてません。でも出かける時はしますよ。
そして、ながおかくんに聞いてみた。

「ながおかくんはマスクをしていますか?」

すると、ながおかくんはこう答えた。

「僕はマスクをしていません」

ながおかくんは満員電車に揺られて仕事は通うサラリーマンだったはずである。マスクをしないで生活するというのは、何かイデオロギー的な、何か政府に対する抗議的な、そういう深い意味でもあるのだろうか?と思い、僕は聞いた。

「なぜですか?なぜマスクをしないんですか?」

ながおかくんから返事が来た。

「マスクが売ってないので、買えないからです」

至極真っ当な答である。

マスクが足りない。のではなく、マスクが、一枚も「ない」のである。

ながおかくんは、それからずっとマスク無しで生活をしているという。
ウィルスの感染以上に心配なのは、電車の中や会社の中で「こいつなんでマスクをしてないんだよ」と白い目で見続けられることである。

僕は、きっと、耐えられない。会社、辞める。マスクがないから、会社、辞める。


知り合いがテレビで見たという話を教えてくれた。

人間一人をを地球の大きさに例えるとしよう。すごく大きい。地球はすごく大きい。周囲四万キロである。
その人間に例えた地球に対してインフルエンザウィルスはどのくらいの大きさか?
答は、3階建てのビル相当だそうだ。すごく小さい。地球に対して考えると、すごく小さい。周囲四万キロに対して20メートルくらいである。
では、コロナウィルスはどのくらいの大きさか?
答は、ゴールデンレトリバーくらいの大きさだそうだ。すごく小さい。犬だから。地球に対して、犬だから。

この例え、わかりにくくない?もっとほかになかったのか?と思ったらしてしまうのだがね。

何が言いたいのかと言うと、マスクでウィルスは防げない。到底防げない。だって、地球に対して、ゴールデンレトリバーだから。
ねぇ、わかりにくくない?

元を、人間じゃなくて、マスクの穴の大きさに例えたりしたらよかったんじゃない?

で、結局、何が言いたいのかと言うと。
国民が最低限の安心を得られるはずのマスクを一向に用意できない政府の無能さ。
そして、「ながおかくん、マスクがなくても感染リスクは同じだよ!」ということ。

そしてもう一つ。
マスクを付けないで生活している人には理由があるのだよ。ということ。
白い目で見るのはやめましょう。

どうか、ながおかくんが無事でありますように。


ライブがなくなってしまった。

2020-05-10 04:45:00 | Weblog


いつもある場所に月が見えない。少し寂しい。

月を見ると声をかける。
「やぁ、元気かい?」

月がないと少し寂しい。今日は曇り空だ。

そういえば、月はずっと空の上にある。僕が生まれてからずっとある。きっと、僕が生まれる前からずっとある。
きっと、僕が死んでしまってもずっと空の上にある。
そう考えると、少しだけ、心が安らぐ。

ピーナツの殻を剥いている時と同じくらい、心が安らぐ。

ピーナツの殻剥きは、あと三日ほどで終わる予定だ。たぶん、きっと。

組んでいたライブが、なくなったことは、今まで、一度もない。

アニーズガーデンのライブ、インフルエンザの高熱にうなされながら、楽屋ではずっと横になって眠りながら、ステージの時だけはシャンとして演奏したりした。

ライブの危機といえば、それくらいだろうか。

もうすぐライブだ!と、ブログを書き始める頃なのだ。練習もし始める頃なのだ。
6月27日に下北沢lownで、ライブがある。・・・ライブがある予定だった。

ブッキングマネージャーのプラムくんから連絡があった。

「ライブ、どうする?」

下北沢lownは、今は閉じているらしい。緊急事態宣言での自粛であるのだろう。
もしかしたら、五月いっぱいで緊急事態宣言は解かれるのかもしれない。
でもきっと、おそらく、コロナウィルスが収まってはいないだろう。
下北沢lownは自粛をやめて営業を再開するかもしれない。
でもきっと、コロナウィルスの危険は東京の街から消えてはいないだろう。

自分も危ないが、来てくれる人も危ない。そもそも、来てくれと言えない。そもそも、人が来てくれなければライブは出来ない。

泣く泣くの決断である。

「キャンセルしてください」


下北沢lown。小さなライブハウス。この危機を乗り越えられるのだろうか・・・。

12月には歌いたい。12月には歌える状況になっているのだろうか?
コロナウィルスの騒ぎが収まっていたとして、下北沢lownは生き残っているのだろうか?
僕が歌う場所は残っているのだろうか?

下北沢lownほどのライブハウスは、他にない。
願うばかりだ。願うばかりだ。願うばかりだ。

今日は空に月がない。
だから、余計に、少し寂しい。