ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

こういうのを探していたんだよ

2009-09-22 18:03:02 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
雨なら雨で、楽しみ方は色々あるってのは、都会に住んでる人の考え方で。

礼文で雨に降られたら、ハイキングもサイクリングもツーリングも、台無しになってしまう。
利尻富士は雲に霞んでるし、北風は冷たいし、雨は容赦無いし。。。

こちとら、傘を持ってない。バイク用のカッパにはフードが付いてない。
そう、駐車場から遊歩道を歩く時は、ヘルメットをかぶったまま歩く。これ、完全におかしな姿である。

まぁ、雨の日のバイクで観光は大変だってことね。


本題。通りすがりの水産のお店。『うにの殻剥き体験』と書いてある。うにの殻なら割ったことがあるからいい。
その隣に、『ぼたんえび踊り食い500円』とある。
うひょ、である。車海老の踊り食いならしたことあるが、ぼたんえびはいまだかつてない。これはやっておかねば、とカッパを着たまま入店。

お店の中に客は無し。…綺麗なお姉さんが出迎えてくれる。水槽がいっぱい。うにがいっぱい。
『エゾバフンウニありますか?』と聞くと、エゾバフンはシーズンエンドらしい。今はムラサキウニ。
まぁいいや。ウニ丼食べる前に、軽くウニも食っておくか。と、ぼたんえびとウニを注文。

まずはウニの殻剥き体験。横で姉さんが親切にウニの殻剥き指導。
これ、すごかった。ウニ漁師さんたちがやってる通りのやり方を丁寧に教えてくれる。殻割り機を使って割り、ウニスプーンで内蔵ごとすくいザルにあげ、無菌海水の中で砂や不純物を振るいにかけ、ピンセットでぬめぬめをキレイに取りのぞく。ザルの中に綺麗な黄色のウニだけが残り、余計な水分をペーパーで吸い取って出来上がり。

これ、すごい手間である。わかってはいたけど、実際やってみると、ホントにすごい手間なのだ。

昆布の町

2009-09-22 17:39:48 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
どこかの町のホタテソフトは食べそびれた。阿寒のまりもソフトは勇気が出ず、食べられなかった。

今日は昆布ソフトクリームにチャレンジ。

味は…普通に美味しい。そして、昆布の味がしない。

うーん…まりもの味がしたら恐いけど、まりもの味がしないのもどうかな?みたいな。

昆布の風味くらい、ちょい強めに付けてくれたら良かったのに。

礼文島に雨が降る

2009-09-22 07:55:41 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
今日は6時半に起きた。やればできる。早起きした日には、決まって雨が降る。そう決まってる。そして今日も雨。でも、今日は準備を始めた。予定が詰まってる。フェリー代が思いの外高額だった。雨に負けて礼文を台無しにするわけにはいかない。
最悪もう一泊という手もあるが、残された時間は多くはない。
12時には、キャンプ場のおじさんが、小女子の塩漬けを持ってきてくれる約束になっている。
ハイライト、バフンウニ丼も食べなければ。あぁ、忙しい。

カッパを着てでも、今日は礼文を堪能するのだ。

では、バイチャ。

最果ての地で…僕は何を想う

2009-09-21 22:00:32 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
午後一時、日本最北端、宗谷岬に到達。ここより北へは、行きようがない。

想えば去年の10月には、日本最南端の地、波照間島に立っていた。僕はなんという幸運に恵まれながら生きているんだろう。


今日は丸一日かけて、優しさと幸せについて考えていた。優しくなればなるほど、幸せになれるんじゃないかって考えていた。

たとえば、優しくしたいと想う人と一緒にいられたら幸せになれるんじゃないか、とか。

たとえば、人の幸せを自分の幸せだと想える人が、一番幸せなんじゃないか、とか。

たとえば、自分の暮らしや便利さのために、自然の摂理を歪め続ける人間に幸せになる価値があるのか、とか。

たとえば、人よりも幸せ、が幸せだと想う人の幸せって、ホントに幸せなんだろうか、とか。

たとえば、道を外れて、孤独の道を歩き、どこからどう見ても。誰がどう見ても不幸せそうな人の笑顔を見た時、人はその人を不幸せだと、本当に想えるのだろうか、とか。

たとえば、幸せですか?って聞かれた時に、『自分が幸せかどうかは、死ぬ直前に人生を振り返った時にわかるものさ』と答える人は、『幸せ』の意味自体を履き違えてるんじゃないだろうか、とか。

たとえば、やっぱり、幸せなんて目に見えるものじゃないんだから、やっぱり、『自分は幸せです!』って声高に叫んでる人が、本当に幸せなんじゃないだろうか、とか。

たとえば、信念のために生き、信念のために死んでいった英雄たちは、手の届く幸せよりも、天よりも高くそびえる幸せに、手を伸ばしていたんじゃないだろうか、とか。





いやぁ、幸せも優しさも、深すぎて難しすぎて、僕の手には負えません、っていうのを実感した。

僕にとっての最北の地、最北への旅…そんな感じだったな。

優しくなるのって、簡単そうで難しい。そして、きっと…難しそうで簡単だ。

牧草ロール製造工程その3

2009-09-21 20:18:18 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
少し離れた場所で、今度は出来上がった牧草ロールに黒いラップを巻いてます。

転がってる牧草ロールを巻き巻きマシーンでヒョイと待ち上げて、クルクルくるりと巻いていきます。雨が降っても大丈夫なように、何重にもクルクル巻きます。
出来上がったら、またコロリンと転がします。これで完成。

ずっと見てても飽きないんだな。


あっ、この製造工程、全部オレの想像だよ。

牧草ロール製造工程その2

2009-09-21 20:08:30 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
ある程度、牧草集め機に牧草が蓄まると、牧草集め機は止まります。そして、じっと動かなくなります。
牧草集め機の後ろの方で牧草をギューっと圧縮しています。

そして!後ろの扉がパカッと開いて、牧草ロールがコロリンと牧草集め機から転がり落ちます。

これが衝撃的に可愛い。

これを何度も何度も繰り返していくと、理想的な牧草ロール風景の出来上がるのです。

日本牧場100 選

2009-09-21 19:31:46 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
牧草ロール好きですか?
僕は好きです。

北海道に来て、300件くらいの牧場を見た。いや、300件ってのは超適当な数なわけで、全然数はわからない。まぁ300件くらいかなって感じね。

で、そのどの牧場にも牧草ロールが点々と置いてある。

僕が好きな牧草ロールは、牧草がむき出しになってるやつなんだけど、北海道の牧草ロールは超高確立で黒や白やゼブラ柄のパックがしてある。なかなか求めている牧草ロールには出会えないのが現実。

で、今日の牧場、完璧でした。完璧過ぎました。感動的です。

なぜなら、牧草ロールを作っている牧場?だったから。

牧場だろうが、牧草ロール製造場だろうが、求めている風景に出会えた僕は、嬉しくて、とてもいい気分になったのであった。

ホタテ食えず。

2009-09-21 19:00:04 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
さるふつのホタテが有名だから、食べたくなって、キョロキョロ探しながら走った。
ホタテフライ丼とか、ホタテ串焼きはあるんだけど、ホタテが有名なら生で食べたい。一枚100円くらいで。

で、色々聞いたけど、結局無いってことで、あきらめた。

漁協直売所に置いてあった、ホタテの貝殻ご自由にどうぞ。生のホタテ食べさせてくれればいいのにな。
みんな築地に行っちゃうんだろうな。

エサヌカロード

2009-09-21 16:22:40 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
天国へ続く道、後ろを振り返ると、道が山を映していた。

キャンプ場で知り合った、ハーレー乗りの綺麗なお姉さんが、わざわざ小走りで教えに来てくれた。
『エサヌカを走るなら、北から走った方が気分がいいですよ。』

エサヌカを走ってみて、確かに気持ちが良さそうだ、と想った。

今度来る時は、時計回りで一周しよう。見れなかったもの、見えなかったものが、限りなくあるはずだ。


それにしてもエサヌカ、なんという道なんだ。

天国へと続く道

2009-09-21 16:10:56 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
地平線へとのびる一本の道。ただのまっすぐな道じゃない。よく見ると、道の先が消えている。
よく見て欲しい。道の先には道ではなくて、空がある。見えるかい?

蜃気楼が、天国へ続く一本道を作ってる。

どう言えばいいんだろう。この風景を君に伝える言葉を、まだ僕は知らない。

君はシュリケンって言うんだね?

2009-09-21 09:22:17 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
23時の時点で7度まで下がっていた気温、あのあと何度まで下がったんだろう。
これからさらに北へ向かう。
今朝の宗谷は霜注意報。寒い。
稚内まではそう遠くない。今日はバイクを船に乗せようと想ってる。


さぁ、軽やかな風に吹かれて、今日も自由にいこう。気ままにいこう。


写真は、道端で見つけた、大きさ3ミリくらいの小さい花。シュリケンみたいで可愛かった。

旅を終わらせるために…

2009-09-20 21:32:58 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
自分の中では、道東のセカンドステージが終わり、今日からサードステージが始まった。
まずは最北端を目指す。そして一気に南下。

旅に慣れるまでの戦いは大変だった。素人キャンパーは、数々の幸運と親切に恵まれて、旅に慣れていく。

旅に慣れてからもまた戦いがあった。適応能力を最大限に発揮して、めまぐるしく変わりゆく環境に適応したのに、適応しなくてもいい所まで順応してしまう。慣れすぎてしまう。それは僕の望むことではない。


旅を終わらせる戦いが、今始まった。旅を終わらせる旅が、今始まった。
帰る場所を探して、帰る場所を連れて、夢の世界から現実へ向かう旅。想像以上の強さが必要だ。


願わくば、すべての瞬間を刻み込めますように。願わくば、すべての瞬間を糧にできますように。

クッチャロ湖に陽は沈む、そして…

2009-09-20 18:09:58 | 2009夏北海道ツーリング~旅日記
雨でスタートに躓いた割りには、順調に走りきることができた。
やっぱり、目的地を目指してただひたすら走る、よりも、目的地へ向かう途中にあるものを探しながら走る、方が性に合ってる。

陽が暮れそうになったら、そこが到着地。そんなのがいいんだな。

今日は幸運なことに、ちょうど陽が沈む頃に、行ってみたかったクッチャロ湖に着いた。今日も湖畔にテントを張ることにする。

クッシャロ湖があって、クッチャロ湖もある。ずっと同じ湖だと思ってた。

気温13度。冷たい風が吹いている。
クッチャロ湖に陽が沈む…そして燃える。