ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

bazzar

2006-05-30 10:04:00 | Weblog
夜のバザールに出かけた。財布とパスポートを部屋に残し、ドル札をジーンズの左前ポケット、エジプトポンド札を右前ポケットに入れて。悪名高きカイロのバザール、夜の「ハーンハリーリ」。スリと詐欺師が溢れる場所である。観光客がその門をくぐるや否や、数人の男達に取り囲まれ腕を引かれる。あれやこれやと品物を押しつけてくるのだが、構わずに進む。進むだけでは何なのでチラホラと店を冷やかす。そのたびにくっついてくる人数が増えていく。ちょっとした大名行列(大袈裟)だ。耳元であれやこれやとうるさいが極力無視。
観賞用水パイプを10ドルから4ドルに値切り、1ドルのお釣りの代わりにお香を受け取る(笑)。ちょこちょこと何かを見つけては値切り、買ったり買わなかったり。
ある男がエジプトの古いコインを持って寄って来た。コインを見せて「これを買え」と言う。「そんなものいらない」と言って煙草に火を点けた。ちょうど持って行ったジッポのオイルが切れていたため、パチンコ屋の粗品の底が青く光るライターで火を点けた。そして「このライターすげえだろ?光るんだぜ。ほれほれほれ(ピカピカピカ)ほれほれほれ(ピカピカピカ)」と自慢した。そしたらその男、「そのライターを俺にくれ」と言い出した。そこで僕はこう言った。「そのコインと交換してやるよ」。

今、僕の部屋のテーブルの上に、金色のエジプトのコイン。パチンコ屋の粗品も、なかなか棄てたもんじゃない。ライターを手に入れた男の写真・・・お兄さん・・・ちょっと顔恐いんですけど・・・。