風の唄が聞こえる
青い屋根を叩く音
しばらくの間眠る
逆立ちしてる熊が
こんにちはと囁く
放心している僕は
こんばんはと呟く
琥珀色のため息と
アルプス氷河急行
記憶の片隅にさえ
残らない悲しみは
プロペラの回転に
ついて行けもせず
存在の意味は不明
潜在意識の闇の中
復活に怯えながら
戸惑いつつも笑う
僕の無意味な中身
空っぽの大義名分
偽善と見紛う心拍
リアルとオネスト
考えれば考える程
偽物に酷似する様
親愛なる君は何者
親愛なる君は何処
親愛ならない僕は
キリストになんて
到底なれはしない
だからどうした?
今日も自分自身を
空中に蹴飛ばして
ピンボールの様に
雲に当てて大騒ぎ
知らぬ間の退屈は
凌げるのだと想う
親愛なる君に問う
僕は一体君の何だ
暇つぶしは終わり
ごめんねごめんね