ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

沖縄日記6~干潟で出会ったタコおじさん

2008-11-08 11:09:04 | Weblog

石垣島には見所が多い。何って言われると・・・そんなに思い浮かばないが、決して退屈はしない。街は大きいし、星は綺麗だし、海は綺麗だし、ご飯は美味しいし・・・不便さのカケラもない。移住するならここだなと想う・・・グローブのマークパンサーも移住してるし。

レンタカーを借りて北へ向かう。北部の海は素晴らしい。その途中、引き潮で出来た広大な干潟を発見。思わず車を停めて、しばし散策。干潟・・・好き。干潟・・・楽しい。色んな生き物がちょこまか動いてる。満潮になると全部が海になるってとこも良い。自然の神秘を感じる。日本って国は、干潟をことごとく干拓して潰し、埋め立て、工業地帯や住宅地や農地にしてきた。そのせいで、長年に渡って動植物の生態系に壊滅的な変化を及ぼしたってのは悲しいことだ。実際干潟をチャプチャプと歩いていると、ここが埋め立てられたら本当に悲惨だなと想う。干潟だけに限ったことでは無いが、自然に対する人間の罪が、取り返しがつかないほどに甚大なのは明らかだ。

干潟を奥に、どんどん歩いて行くと、人影がいくつか見える。その一人に近づいて「何穫ってるんですか?」と尋ねると、「タコ」。えっタコ?タコ穫れちゃうんだと驚く。タコ穫り名人の右手には二十本くらいの割り箸。左手にはスーパーのレジ袋。レジ袋の中には30センチほどのタコがたくさん入ってる。興味深く話しかけると、おじさんは袋の中に入ったタコを、全部干潟の上に出して見せてくれた。大漁である。多分、たこが隠れてる穴に割り箸を突っ込むと、たこが吸い付いて・・・みたいな穫り方なんだろうな・・・と推測。無口なおじさんは、タコを袋に戻すと、遠くに向けて「ヒューイッ」と口笛を鳴らす。300メートルくらい離れた所に人影が見える。おじさんの奥さんが振り向いておじさんに手を振る。恐らく、「もう今日はこのへんにしとくか」か、「お昼にするっぺ」と、口笛で合図をしたのだろうと推測。なんだか・・・すごくかっこいい。本物のうみんちゅだ。

こんな暮らし方って素敵だなと、そんなことを想ったタコおじさんとの出会いだった。・・・タコ、美味しそうだったなぁ。