ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

うっちーの涙。4

2014-11-09 02:48:55 | Weblog
もう11月。今年もあと少しで終わり。いかがお過ごしですか?
どんな一年だったか、ここら辺りでちょっと振り返ってみて、年末にかけてラストスパートを切ってみるってのもいいんじゃないでしょうか?とかね。

僕の一年はというと・・・うーん、なんだか、よくわかんないな。うーん、なんだかよくわかんない。
順調に進んでいた八ヶ月と、ちょっと不自由になってしまったその後。
もしかしたら、ちょっとした分岐点になった一年間だったなぁと、後で振り返って想うことになる一年なのかもしれないなぁ。とかね。

僕は、今、何をスパートすればいいのだろうか?とかね。


三週間ちょっとの入院を終えて間も無くの晴れた午後。窓の外で声が聞こえる。
なんか、呼んでる気がする。誰か呼んでる気がする。

縁側に続く窓を開けると、そこにはうっちーが立っていた。
いきなりのうっちー登場に、驚く僕。
「やぁ、うっちー!」

僕の姿を認めるなり、うっちーの瞳に熱いものが込み上げる。ポロポロポロリンと涙。
「本当に生きてて良かったよ・・・」

そんなうっちーに驚きながら、うっちーの涙に誘われて、僕の目にも熱いものが込み上げる。ポロポロポロリンと涙。

おじさん二人が縁側で泣く、の巻。

おれ、嬉しかったなぁ・・・なんか、嬉しかった。生きてて良かったなぁと想っちゃった。

聞くと、うっちーはごく最近、親友を亡くしたという。泣き明かした矢先に僕の事故の知らせが入ったということで。
「親友を亡くした上にシングまで死んじゃったらさぁ・・・」と、また目頭を熱くさせるうっちー。

四十年来の親友と、出会ってから半年ちょっとの僕を同列に扱ってくれるなんて・・・へへへ。うっちーはそういう人なんだな。素敵な人だ。

僕は、色々なことを忘れないようにしなければならない。僕は、優しくて素敵な人たちに囲まれて生きてる。
僕みたいなロクデナシに優しくしてくれるなんて・・・みんなはどういう了見を持っているんだろうか。不思議だな。とかね。

そんなことを想うための一年だったのかもしれないな。そんなことを噛み締めながら、この後の人生を生きていきなさいと、教えられた一年なのかもしれないな。

ありがとうって、たくさん想う一年。そう想える一年だったなら、それはそれで素敵なのかもしれないな。とかね。

その後、二週間ほど前、うっちーと、パソコンスクール同期の最年長山崎さんとで、シング回復祝いの宴を開いてくれた。それはまた、別のお話。

おわり。