ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

起きてくださいよぉ〜。12

2017-01-27 04:03:44 | Weblog


一里塚の主人が言うには、もうとっくに出て来てもいい白菜がちっとも出てこない。全然出てこない。

一里塚の主人に聞いてみた。

「あとどのくらい掘れば出て来ますか?」

一里塚の主人が言う。

「もう出てくるはずだから、手で掘った方がいいかもよ」

手で掘るのは嫌だから、スコップで少しずつ掘っていくのである。

もう少しで出てくるよと言われてから相当掘った。

もう出てこないんじゃないか?と思っていたその時、

「ジャジャーン!」という感じで、白菜の頭が見えたのである。

すごく寒いのに、少し汗をかいているのである。

でも、白菜が出て来て嬉しいのである。やったのである。頑張って良かったのである。

一里塚の主人に「白菜出て来ました!」と伝える。

一里塚の主人は言う。

「あと、大根ね。えっと、大根はね、ここらへんをガーッと掘って、ここらへんをガーッと掘った辺りにあるから」

コデラーマンは、それを聞いてタッタッタッと向こうの方へ逃げて行った。

なんとなく、ガーンという感じが漂ったりしたのである。


起きてくださいよぉ〜。11

2017-01-27 02:13:19 | Weblog


帰って来て、今夜のキムチ鍋の主役の白菜掘り。

ガレージ横、2メートルくらいの雪の壁。

一里塚の主人が言う。

「ここらへんのここらへんのここらへんの雪の中に白菜が埋めてあるけん。よろしく」

まず、野菜が埋まっているであろう場所の横まで通路を作る。

野菜が埋まっているであろう辺りまで進んだら、野菜が埋まっているであろう辺りへ向かって横に掘り進む。

横に掘り進んでも一向に野菜が出てこない。

コデラーマンは最初の方は頑張っていたが、途中で「疲れた!」と言ってどこかへ逃げてしまった。

ずーっと掘っていると、たまに現れて「白菜出て来ましたか?」と聞くので、「全然出てこないよ。疲れたから交代」と言うと、くるりと踵を返してどこかへ行ってしまった。

仕方がないので、ザクザクと掘り進むのである。
野菜を傷つけないように慎重に少しずつ、ザクザクと。