
五曲目。「just a littie bit」(trash box jam The Band 1stマジカルステラーツアーに収録)。
トワイニングの「アイリッシュブレックファースト」を飲みながら書いている。
アイリッシュブレックファースト・・・この紅茶は美味しいのだろうか?味に癖がなさすぎる。これを、「癖がなくて美味しい」というのだろうか?
「あぁ、アイルランドを旅してみたい」
英語が書いてあるTシャツとか帽子とか、たくさんある。
あれには気をつけねばならない。
時々、とんでもなくおかしな意味の言葉が書いてあるから、気をつけねばならない。
着ている本人が、その意味を知らぬまま居られればいいが、その意味を知った瞬間、恥ずかしくなって地球の裏側まで逃げたくなったりすることもあるだろうから、すごく気をつけねばならないと、僕は思う。
路上ライブにて。
トモミちゃんが帽子をかぶっていた。その帽子には、いっぱい英語の文字が書いてあった。いっぱい文字が書いてあったのだが、書いてある単語は一つである。一つの単語がいっぱい書いてあった。
その単語とは、俗にいう放送禁止用語である。
トモミちゃんの帽子には、「ファック」という四文字の単語が200個くらい書いてあった。逆に言うと、「ファック」としか書いてない。
読んでみると、「ファックファックファックファックファックファックファックファックファック・・・・・・・・・」である。もはや、ファックでしかない。100パーセントのファックなのである。
すごく笑った。
どういうセンスの人がこの帽子を作ったのだろうか?すげぇ笑える。
アメリカからやって来たアンバーが、その帽子を見て、トモミちゃんに怒っていた。
「その帽子、絶対ダメだよ!」
そりゃあそうだ。すげぇ笑った。
僕のお気に入りのアイリッシュグリーンのTシャツ。古着屋で買った。少し高かったような気がするが、どうしても欲しくて買ったやつ。
そのTシャツには、英語の文が書いてある。
その文がとてもイカしているのだ。
その文はこんな風に始まる。
「キスをしてくれ、僕はアイルランド人だ!」
なんて素敵な始まりなんだろう。
僕は唄を作った。
ポップなアイリッシュソングを作ったつもりなのだが、trash box jam The Bandのアレンジによって、結構ダークヘビーな雰囲気の唄に変わった。
これを、アレンジの妙という。
ソロライブはおろか、もはやtrash box jam The Bandのライブでも演奏することが皆無のこの曲。
ナイスな選曲だったと、僕は想うよ。
「just a littie bit」
出口のない夜の中 迷い込む孤独なピエロ
涙がさよならって歌ってるけど
just littie bit もうちょっと待って
昨日までのフェアリーズストーリー 紙くずと一緒に消えてくよ
涙がさよならって歌ってるけど
just littie bit あと3秒だけ待って
一人じゃ広すぎるこの世界で届かない夢を見てるんだ
モノクロームの空 止みそうにない雨がこの胸を突き刺していくんだ だから
Darlin I'm Irish boy, you are beautiful, I promise I call you.
Kiss me I'm a lonely boy, I'm not like other guy.
時の悪戯にさらわれて散る
歪む街の光さえ 光の海の中の闇さえも
何もかも忘れられたら悲しくないのに
just littie bit あとちょっとだけ待って
こんなにも傷だらけさ すり切れた想い出ばかりのラバーソール
眠たい目をこすりながら月の消える空の下 僕が歌った君へのラブソング
Darlin I'm Irish boy, you are the only one, I promise I call you.
Kiss me I'm a lonely boy, I'm not like other guy.
時の悪戯に流されて消える
色あせた僕がこの手で握りしめてるのはほんの少しの未来
色づいた花のように散りゆく運命なんて知らない
何度も何度も繰り返した言葉の意味を僕はわからずに
ただ失っていくんだ ただ壊してくんだ 愛しき人の声に届けずに
Darlin I'm Irish boy, you are beautiful, I promise I call you.
Kiss me I'm a lonely boy, I'm not like other guy.
時の悪戯にさらわれて散る
just littie bit... wait for me...
