ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

ウグイスアタック、

2019-09-07 02:11:11 | Weblog


知り合いの椎茸農家の所へ廃菌床腐葉土を取りに行くことを、腐葉土アタックと呼んでいる。自分で、密かに。

腐葉土をガラ袋に12から14袋。一袋20キロくらい詰めるとして、250キロから300キロくらいの腐葉土をジムニー号に積み込む。これ、過酷。

椎茸農家の裏庭みたいな場所は、そばに沼地があり、雑木林があり、風は抜けず、蚊が多い。なんとなく、最悪な場所。とにかく暑い。たった三袋詰めて積んだだけで、休憩を入れたりする。そのくらい辛い。

最近は毎日腐葉土アタックをしている。なぜならば、実験中だからなのである。

腐葉土は肥料ではない。肥料成分はほぼない。
では、腐葉土とは何か?何か?というより何のために使うか?だな。
腐葉土とは、土に活力を与えるものである。たぶん。腐葉土とは、土に、なんとなく、いいものである。たぶん、そんな気がする。

オオホリジージなんかは、僕の畑の土を見てこう言う。

「おにーちゃんの畑の土は、なんか変なものを色々と入れてるから、いいなぁ。おれのところはサラサラしちゃっててダメだ」

そう。色々入れている。変なものは入れていない。良いものを色々と入れている。有機物を入れている。もみ殻とか、もみ殻を炭にした燻炭とか、発酵させた米ヌカとか菜種の油粕とか。有機物を土に混ぜると、時間とともに土の栄養になる。虫が増える。悪い虫も増えるが良い虫も増える。害虫と益虫。バランスが大事。

腐葉土を肥料に変えられないか?
これが、今やっている実験である。

小山のように積んだ腐葉土に米ヌカを混ぜる。
米ヌカには肥料分がある。ただ、米ヌカは発酵させないと肥料としては使えない。

雨が降る。腐葉土と米ヌカが濡れる。米ヌカは濡れると発酵し始める。熱を出す。すごく熱くなる。湯気が出る。たまに混ぜる。ボワーッと湯気が出る。60度とか70度になるらしい。かなり熱い
たぶん、ふた月くらい待つ。混ぜながら待つ。

たぶん、腐葉土米ヌカボカシという肥料が出来上がるんじゃないか?と思う。

腐葉土をタダで貰ってきて、米ヌカもタダで集めてきて、完全無料有機肥料の出来上がり!という狙いなのである。どうなんだろうか?合っているのだろうか?・・・わからないけど。たぶん出来ると思うんだけど。

オオホリジージネタを一つ。

今日、腐葉土アタックの最中、まんのう鍬が壊れた。腐葉土の中に埋まった樹を掘り返そうとしたら、折れた。ガビーンとなった。
ホームセンターで980円くらいで買ったまんのう鍬だし、四年くらい使ってるし、この前先っぽが抜けて自分でクサビを入れて直したりしたヤツだからもう寿命か・・・などと思ったりするのだけれど。

家に帰って来て、「あっ、まんのう鍬を直そう!」と思い、ノコギリで折れた柄の先を切り、コンコン叩いたりなんだりして直した。直った。しばらく使えそうだ。たぶん。

そう。僕のまんのう鍬の柄は、変な色。なぜか?

ある日のこと。畑へ行くと、僕の農具、まんのう鍬、普通の鍬、熊手みたいな形をしたレーキの三点セットの柄が、全部ウグイス色に塗られていた。

「なんだ!これは!」と思った。

オオホリジージが来て言った。

「小屋の棚を塗ったついでに、にーちゃんのも塗ってやったぞ」

おーーーー!なんでだ!なんで勝手に塗るんだ!しかもウグイス色に!なんでなんだ!ウグイス色に!

それからもう二年くらい、僕の農具はずっとウグイス色。

ペンキで塗ると腐らない。だから、ウグイス色だとしても、腐らないから、塗ってもらえてありがたい・・・とも言える。いや、確実にありがたい。

でも、気づいてしまった。

オーホリジージ、自分の農具の柄は塗ってない。ウグイス色に塗ってない。

おまえ!自分のは塗ってないじゃーん!

なんなんだ?いったい。なんで、おれのだけ、ウグイス色なんだ?

わがとなのか?わざとなのか?

さて、明日も、早朝から、腐葉土アタック、するかな・・・しないかな・・・。