夜のマチュピチュに明かりは三種類。
月と、星と、遠くに見える鉄塔の天辺の赤い光。
音は・・・少し風の音。それだけ。
マグの珈琲と煙草。
夜のマチュピチュもなかなかいい。
日がな一日中、考えていた。
いや、もう何日も前から考えていた。
何もかもが間に合わない。このままではね。さて、どうするか?
月灯りは優しい。電灯の灯りとは違う。優しく夜の闇を照らす。僕の忙しない心を見透かすように照らす。
何もかも全てが間に合わないのはまずい。
方針を転換せねばならない。
日がな一日中考えて、僕は決めた。
僕は僕の唄が、誰よりも好きなのである。
夜のマチュピチュ。
どちらにせよ、どうするにせよ、僕は歩き続けなければならない。
楽しき人生よ。
あるがままでいこう。
なすがままでいこう。