ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

薪焼き芋。

2018-11-21 23:30:19 | Weblog


今朝、嵐山に初霜が降りた。

初霜が降りたと、どうして分かるか?
初霜が降りると、何がどうなるか?

普通の暮らしならば、「初霜が降りた」なんていうのは、ニュースの気象情報だキャスターが言っているのを聞くくらいなのだが・・・。
初霜?だからなんだ?だからどうした?と思うくらいなのだが。

農民には分かる。
畑に行くと、昨日までの姿と一変しているから、分かる。

葉っぱが・・・昨日まで青々としていた葉っぱが、いきなり真っ黒になっているのである。霜にあたって真っ黒になってしまっているのである。

とりあえず、「がびーん」となる。

サツマイモ、ジャガイモ、ナス、ピーマン、空芯菜等々。夏野菜の生き残りたちの命は、ここで終わる。

今年は、サツマイモの葉っぱをたくさん食べた。
サツマイモの葉っぱの柔らかいところを30枚ほど千切って持って帰り、洗って、切って、オリーブオイルで炒めて、鶏がらスープをジャッと入れる。
これが信じられないくらい美味しい。栄養もある。らしい。ビタミンBとか?サツマイモだけに。

この食べ方を始めてから、ただ邪魔なサツマイモのツルと葉、サツマイモを収穫するまでただただ伸び続けるサツマイモのツルと葉、憎っくきサツマイモのツルと葉が、可愛く思えて仕方がない。

やはり思う。僕は思う。

いいものは教えてあげなければ。みんなに。ほら。サツマイモだけに。
僕は、とりあえず自分のサツマイモ畑から柔らかくて美味しそうな葉っぱを摘み取って渡して言った。
「ほうれん草と同じ食べ方でね。炒めてもいいし、おひたしでもいい。癖がなくて美味しいよ」

おじいさん世代はみんなこう言った。
「食いもんの無い時代はサツマイモばかり食べたからなぁ」

そうじゃないんだよ。おじぃ。そういう切ない記憶は抜きにして食べてごらんよ。と僕は思うのだが、おじぃ世代には通じない。

オヤジ世代はみんなこう言った。
「汁に入れてみたけど、菜っ葉の味だな」

結局、畑をやっている人の中では、誰一人としてサツマイモの葉っぱの美味しさをわかってはくれなかった。イモだけに。

僕は考えていた。なぜだ?
そしてわかった。わかってしまった。
おじぃもオヤジも料理をしない。

自分で作った野菜で料理を作れば楽しさ100倍だと思うのだが・・・ねぇ。

話は戻って、初霜が降りて、サツマイモの葉っぱが真っ黒けになって枯れてしまった。さようなら、サツマイモの葉っぱちゃん。という話。

昨日から冷える。冬の気配。

今夜は薪ストーブをつけた。湯たんぽのお湯を沸かした。
ついでに、サツマイモを濡れた新聞紙に包んで、その上からアルミホイルで包んで、薪ストーブの中にぶっ込んで、焼き芋を作った。

なかなか美味しい焼き芋が出来たので、その写真を見せてあげたくて、どうでもいい話を書いている。イモだけに。

12/8は下北沢lownでライブだよ。

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