ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

溺れていないけれど、藁をも掴む。

2018-11-21 18:32:21 | Weblog


隣の畑のオオホリジージ。
ちなみに、オオホリジージの言うことは信じない。と僕は決めている。
なぜならば、以前、ブロッコリーに掛けてあった虫除けネットを「もう外してもいいかな?」と聞いたら、「おぉ、もう外した方がいい」とオオホリジージが言うので外したら、ブロッコリーがぜーんぶ無数の虫に食べられてしまった。
そこへ、オオホリジージがやって来てブロッコリーを見て言い放った。「なんだ!?全部虫に食われてんじゃねぇか、ダメだなぁ」。
それ以来、オオホリジージの言うことは聞かない。絶対。

その話とはまったく関係ないのだけれど、今日オオホリジージが言う。
「にーちゃん、藁要るか?要るなら隣町の田圃まで取りに行こう」

行った。タダで貰えるものならなんでも貰う。嘘。なんでもは貰わない。要りそうなものは貰う。タダって、素晴らしい。

藁ね。ワラね。藁は・・・まぁ、要るっちゃ要るけど、要らないっちゃ要らないけど。まぁ、タダだから。

実は今朝から僕は動きっぱなしで。朝一で、知り合いの椎茸農家へ出かけて、そこらへんに捨ててある菌床から勝手に生えてきている椎茸をちょっぱったり・・・いや、違った。椎茸の廃菌床で出来た腐葉土をタダで貰いに行ったりしていた。腐葉土を車いっぱいに積み込むってのは、相当な仕事量だったりする。
さらに、その知り合いの椎茸農家が、タダであげるってのもなんだかなぁ?と思ってのかは知らないが、腐葉土を持って行くなら草刈りをしていけと言い出した。まぁ、それはいい。タダだから。タダで貰うから。タダっていい。

椎茸農家の予想の十倍くらいの草を刈ってあげたら、椎茸農家が喜んでいた。すごく喜んでいたし、有難がっていた。それでいい。タダで貰うから。
小一時間ほど草刈りをしてから、車いっぱいに腐葉土を積み込んだのでかなり疲れた。畑へ行って車いっぱいの腐葉土をばら撒いたので、それもかなりの体力を要した。

全部終わったら午後3時になっていた。朝一で始めたのに・・・。

一息ついて、畑に置いてある椅子に座って本でも読むか・・・珈琲を飲みながら・・・。
そこでオオホリジージから声が掛かった。本は1ページも進んでいない。つまり、休んでいない。

隣町の田圃まで。隣町の田圃で、刈り倒された藁を集めて紐で結ぶ。どんどん結ぶ。どんどん結んで車へ運ぶ。

車のそばに集められた藁の束を眺めながら、僕は思う。
「これ、全部積めんのか?」

車の屋根の荷台に積んだ藁。もちろん、車の中も藁でいっぱい。屋根に積んだ藁、一応ロープは掛けてある。もちろんロープは掛けてある。が、不安。不安定で不安。風が吹けば藁は激しくなびく。藁だけに。藁だけに。笑笑笑笑。藁だけに。

帰り道、のんびりと走る僕の車のすぐ後ろに高級っぽい車が付いてくる。
「チャレンジャーだなぁ」ど僕は思う。僕ならば、こんな車にピタリとくっついて走ったりはしない。怖すぎる。
が、次第に高級っぽい車が離れていく。なぜならば、風に煽られて、藁のカスがガンガンと飛び散っているからである。藁だけに。笑笑笑笑。藁だけに。

畑へ戻って藁を降ろした。午後四時。もうすぐ陽が暮れる。

藁を積んだジムニー号を見せてあげたくて、どうでもいい話を書いたりしている。藁だけに。笑笑笑笑。

12/8は下北沢lownでライブだよ。みんな来てね。

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