stranger in paradise (4)

満腹になったら眠くなる。眠くなったら横になる。埼玉県の予想気温は26℃。太陽の下で寝転がっていると相当暑い。相当暑いから上半身裸になってみる。通報されてもいいやと思い始める。

寝転がったまま横を見ると、タンポポやらなんやらが虫の目線で見える。ちょっと感動する。ミツバチやチョウチョがそこら中を飛び回ってる。おぉぉぉここは楽園じゃないかと思う。例えばミツバチは花から蜜をいただく代わりに花の受粉のお手伝いをしてる。完全にギブ＆テイクの関係が成立している。そして、これだけ花が咲いてると、虫同士がケンカをしたりしないんだろうなと思ったりする。さらに発展して、人間はどうしてケンカや戦争をするのかなと思ったりする。人間にとっての蜜は何だろうと思う。今やお金かなと思ったりする。お金が無くなったら戦争もなくなるかもと考えたりする。好きな人の取り合いでケンカしたりすることはあっても、石油の利権を巡る戦争くらいは無くなるような気がする。ミツバチが、採って来て貯めたハチミツを他の虫や他のミツバチに売り始めたら、人間みたいにミツバチ戦争に発展しちゃうんだろうななんて思った。昼下がりの考え事。

穏やかな時間を探した休日は、穏やかなままに、通報されることもなく過ぎていったのでした。おわり。