ライオンの詩 ~sing's word & diary 2

~永遠に生きるつもりで僕は生きる~by sing 1.26.2012

トビウオか?

2018-10-01 21:10:51 | Weblog


そろそろ帰るかなぁ、ライハに。
なんて思いながら、まだ海の中をのぞいて歩いていると、「あっ、魚だ!」。

なんだ、あれ?

なんなんだ?あれ?

羽が生えた魚が二匹、ユラユラと水面近くを漂っている。

ゆらーゆらー、ゆらーゆらー

なんだ?羽が生えてるぞ?

君たちは何なのだ?なんていう名前だ?



向こうから長靴を履いた地元のおじさんが、犬を連れて歩いてくる。

僕は叫んだ。

「すいませーん!」

「ここに羽の生えた魚がいるんですよぉ!」

「この魚、なんなんですかぁ!」

犬を連れたおじさんは、近くに来て海を覗き込む。

相変わらず羽の生えた二匹の魚がゆらーゆらーと水面近くを泳いでいる。

おじさんは言った。

「知らねぇなぁ」

・・・

・・・

おじさんは興味なさそうに行ってしまった。

・・・

・・・

知らねぇのかよ!地元のおじいのくせに!
おじい!知らねぇのかよ!

チェッ!おじい!知らねぇのかよぉ!

と、悪態をつく僕なのであった。

二匹の羽の生えた魚は、ゆらーゆらーと泳ぎ続けるのである。

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