LCCってのがある。知ってる?
格安航空会社。ジェットスターとか、バニラエアとか色々。
すごく安い。たまにセールなんてものをやったりして、そんな時はもう驚くほどに安い。数千円でどこへでも行けてしまう。ような気がする。
ような気がする。ここがポイント。実際は、行けてしまわない。引っ掛け問題みたいなことになっていたりするから、結局は、行けてしまわない。
たとえば、4000円で片道の航空券を買えたとしても、なぜか、結局、10000円になっていたりする不思議があるのである。10000円でも、ほかの航空会社で買う飛行機代よりははるかに安かったりするわけだから、それはそれでいいのだけれど、なんとなく、少し、腑に落ちなかったりもする。
「4000円で買ったはずなのに!」と思ってしまうのである。
プラスされる料金の中には、空港使用料とか燃油のサーチャージとか、どうしようもないものも含まれているのだが、どうにか出来るものもあったりする。たとえば、座席指定料とか、受託荷物料とか。
受託荷物・・・。飛行機に乗る時は、空港で荷物を預ける。これ、普通。LCCでは、これをやると3000円取られる。往復で6000円取られる。これ、取られたくない。取られなければ安くなる。預けなければ安くなる。それなら、預けない。というのはどうだろう?
荷物をコンパクトな大きさにして、重さを7キロ以内にすれば、機内に持ち込んで棚にバコンとぶち込めるというわけだ。
だいたい、海外に行く時の僕のリュックサックの重さは15キロくらいになる。なぜだろう?何を詰めると15キロになるのだろう?そもそもバッグ自体が重い。大きいから。
今回は、小さなリュックサックを持ってきた。重さは6キロ。
ウォーキングの時に背負っているリュックサックの重さとほぼ同じ重さなのである。か、か、か、軽い。驚くほどに軽い。笑えるほどに軽い。
つまり、リュックサックを背負ったまま・・・つまり、全部の荷物を背負ったまま・・・20キロでも歩ける。・・・どこまででも歩ける。
そして片道3000円が浮く。ははは。3000円。3000円を笑うなかれ。
3000円を浮かす努力をした結果・・・僕は、翼を手に入れたのである。
ははは。僕は、どこまででも歩ける。僕はいくらでも歩ける。全部の荷物を背負って。