オザワジィの栗林。
なるほどなるほど。
確かに。
上を見上げると、栗の木の枝の間から空が見える。
なるほどなるほど。
そりゃあそうだろう。
いい景色だが、今はそれどころではない。
ハチが蜂箱に入っているかどうか、確かめねばならない。
西洋ミツバチでもいいが、出来ることならニホンミツバチがいい。
ソロリソロリと蜂箱のそばへ近寄る。
ハチ。
いた。
ハチがいた。
可愛いニホンミツバチが・・・いた。
奇跡が起きた。
これ、おれのニホンミツバチ。
おれがオザワジィの栗林で仕掛けた箱に入ったおれのニホンミツバチ。
信じられない。
こんなことが起きるなんて。
うへへ。やったぜ。