まず先に、おはようございます。
7時49分、気温0度。
テントの中で寝袋に入っている。
喜茂別は寒かった。喜茂別に向かう時も喜茂別を出た後も。
標高が高いからだと思われる。羊蹄山の裾野にまで雪がかかっていた。
中山峠を越えれば札幌。僕は一路札幌へと向かう。
街中へ。札幌の街は喜茂別より遥かに暖かい。
山下商会の扉を開けて「こんにちはー」と叫ぶ。
「オイル交換をお願いしまーす!」と叫ぶ。
出発以来、シャドウの走行距離は4600キロ。少し遅めのオイル交換。
山下商会はきたさんの行きつけのバイク屋。昔、湧別のバロウでマグナのリアタイヤがバーストした時にもお世話になったことがある。
安くオイル交換をしてもらえた。ありがたい。
そこから、きたさんの家へ向かう。
きたさんは不在である。
ガレージのシャッターを勝手に開けて、ガレージの中へバイクを入れて、きたさんのガレージの奥に置いてある自分の荷物をバイクに積み込む。
忘れ物がないか確認をして、出発。北へ向かう。
夕方4時半頃か。暗くなる前に月形キャンプ場に到着した。
バイクが二台停めてある。いや、逆に、バイクが二台しか停まっていない。貸し切りキャンプ場。
きたさんの隣に、きたさんの古い友人が座っている。
このキャンプは、ずっと前から約束をしていたキャンプである。
グッドモーニング月形の白鳥。そしてFZRの轟音。
朝6時過ぎ、きたさんのバイクの音が聞こえた。ブォーンブォーンブォーンブォーンブォーンブォーンブォーンとやっている。きっと、コンビニへ朝ごはんを買いに行ったのだろう。
寝袋の中、「うるせぇ!死にやがれ!」と、心の中で、僕は叫んだ。