きたさんの古い友人は、きたさんの旅の先輩であると思われる。
きたさんと付き合える人はどんな人間なのか?ということに興味があったりして。楽しみにしていたりして。
月形キャンプ場は札幌から一時間で来られるので、ここで頻繁にキャンプをしているらしい。
夜。月形は冷え込んだ。
温泉へ行った。帰ってきた。普通はここで寝る。寝ればいい。
きたさんの古い友人は寝ない。きたさんは温泉へ行かず、寝た。
僕は、なんとなく寝るわけにもいかず、風呂上がりのビールを飲むきたさんの古い友人に付き合って外にいる。
芯から冷えてくる。「これはまずいな」と思った。
なんとかテントの中へたどり着き寝袋に入る。二枚重ねた寝袋。これまで寒いと思ったことはない。寒かった。
ダウンパンツを履いて、ダウンソックスも履いた。上着のダウンも着ている。寒かった。
まさか、最終装備を月形で投入することになるとは思わなかった。
寝袋をもう一枚。寝袋の三枚重ね着である。
なんとか寒さは収まったが、それでもポカポカ暖まるというまではいかなかった。よほど冷えたのだと思う。
お風呂のあとは、すぐにテントの中へ入らなければいけないのである。
勉強になります。知ってたけど。