きたさんの声で目が覚める。いつものことだ。
きたさんが僕を起こす声ではなく、きたさんが誰かと喋っている声。それでいつも起こされる。
きたさんはスーパー早寝なので、早起き具合も半端ではない。
昨日の夜、貸し切りのキャンプ場に二台のサイドカーが入って来た。そしてテントを張っていた。と思っていた。
夜中にブログを書き終わり、テントの外に出てタバコを吸った。相当冷え込みの強い夜である。
サイドカーの二人は寝ているような寝ていないような。いや、寝ていると思うんだけど・・・といった感じだったように思う。
朝、テントから出た。声がしていたはずなんだけど・・・きたさんは見当たらない。
椅子に座って、朝陽を浴びる。
と、サイドカー組のサイトで話しているのはきたさんではないか。完全に知らない人かと思った。
見ると、やっぱり、おかしいと、思ったんだよ。
サイドカー組はテントを張っていなかった。
どういう意味か?
彼らは気温1度まで下がる夜に、テントを張らず、タープを一枚。その下で、寝袋に入って寝たようだ。そういうスタイルのキャンプのようだ。軍隊スタイル。屋根はあるが壁はない。つまり、外。そういう趣味。
なんだ?なんなんだ?
これが十月の北海道。ディープな旅人。
グッドモーニング二風谷の朝陽と十月の強者。
十月の強者の若者は、僕のことを知っていた。
厚岸のライダーハウスで、僕の写真を見たらしい。
僕が今日向かう喜茂別のライダーハウスにも行くという。
北海道の魚屋さん情報をたくさん交換した。魚屋さん情報を持っている旅人などあまりいない。初めてかもしれない。
なかなか楽しい情報交換が出来た。