雨が降っている。シトシトと。
梅雨だから。雨が降っている。
梅雨時にライブをやると、お客さんが入らない。これ、通説。
でも、あえて梅雨時にライブをやるのは、オレのライブに通説は通じねぇぜ!という自信があるからでは全然なくて、どうかみなさんお願いします!という願いだけでやっているというわけです。
梅雨時じゃなければお客さんは入る?
いやいや、そういうもんではありません。
四月はみんな忙しいし、五月はゴールデンウィークで誰も来ないし、六月は梅雨だし、夏は夏でみな来ないし、九月と十月は旅の季節だし、冬は寒くてみんな来ないし、三月はライブっていう気分にならないみたいだし・・・あっ、お客さんが来る月がないじゃーん。
ということで、梅雨時にライブをやるってわけなのです。
よくよく考えてみると、嬉しいことに「ライブ、行きます!」というメールがちらほら来ているのですが、よくよく考えてみると、すごくちらほらしか来ていないという現実。この現実を、どう受け止めていいのか、僕はよくわからないよ。もう、現実から目を背けるしかない。
現実から目を背けて、ライブのために練習に来ています。外です。車の中です。ギターをかきならしてます。まだ何を歌うかなんて、何も決めていない。
昨日は三時間も歌った。
歌詞をめくりながら、ただただ歌うのです。
なんとなく楽しくなって来て、とても楽しくなって来て、歌詞やコードや唄を作った時のことを思い出したりしながら、何度も失敗しながら歌うのです。気に入ったら二回も三回も歌うのです。
「路上で座って弾いてる時みたいだな」とか思いながら、歌うのです。
二回も三回も歌ってみたりした曲をライブでやるわけではないってところが、楽しかったりするのです。ははは。
みんな、何が聴きたいかなぁ?とか、想いながら歌っています。
昨日は空が明るくなって来て、「あっ、帰らなきゃ!散歩のおじいが来ちゃうかも!」と、ぶつぶつ呟いたりしてました。
さぁ、今日は何を歌おうか。
目を閉じたら聴こえるかもしれないよ・・・僕の唄が。
雨が降っている。シトシトと。
唄を歌うには、とてもとても手頃な日。