電話をかけてみると、おじいちゃんが出た。
どうも本人らしい。
かくかくしかじかという話をしてみる。
すると、電話が切れた。
もう一度電話をしてみる。
電話が切れたというと、何度も「もしもし」と言ったのに、返事がないから切ったと言われた。
かくかくしかじかという話をもう一度してみた。
すると、どれが欲しいのか?と聞かれたので、平成二十年に作ったモノが欲しいと伝えた。
すると、昭和六十三年のやつか?と聞き返してくるので、平成二十年のモノだと・・・。まいってきた。
山田は、明日と明後日は休みだそうだ。
だから、山田は山田のうちに来いと言ってきた。
僕は、山田のうちに行くと言った。
住所が書いてあったので、その住所に行くと言った。
すると、山田は、国道38号線からの行き方を説明し始めた。
だから僕は言った。「帯広の者ではないので・・・」
すると山田が怒り気味に言う。
「とりあえず、俺の話を聞け!人が話している時に口を挟むんじゃない!」
それからしばらく、山田の家への行き方の説明が続く。方角と、条と、丁目と、川と、橋。結構長く説明してくれた。僕にはさっぱりわからない。
そして、一通り説明を終えて、山田が僕に聞いて。
「あなたは帯広のどこからくるんだい?」
僕は埼玉県から来ましたよ。
山田は驚いて言う。
「じゃあ、道を説明したってわからないじゃないか!」
まあね、だから、さっき、それを言ったじゃねーか。言ったら、おまえが怒ったんじゃーか。だから、説明を全部聞いたんじゃねーか。違うか?と思ったが、そんなことは言わない。
すると、山田は違う方法で道の説明を始めた。
「知らないならこっちの行き方の方がいいな・・・」と。
嘘だろ?と思った。十勝川からの行き方の説明を10分以上かけてしてくれた。僕にはさっぱりわからない。
「あのぉ、グーグル先生で行くんで、道の説明は結構です」とは言えない。
そんなこんなで、なんだか、いきかがり上、変なことになってしまった。
明日の三時に山田の家に伺う。
大丈夫なのだろうか?
山田は御歳84歳ほどだと思われる。
大丈夫なのだろうか?
まぁ、こうなったら、行ってみるしかない。ははは。
頑張る。