えまちゃんと

C43(S205)日記とチャリ少し

役目を終えたカングー

2023-03-04 | 車関連
初代カングーには、日本には無かったモノという部分があったと思います。
商業車ベースのワンボックスでありながら、ちょっと洒落た外観と、使い勝手のいいサイズ。
そして気張らず乗れるスタイルと価格が魅力的であったのです。

それが2代目となりサイズが大型化したことにより、日本での需要は伸び悩んだと思われます。
商業車ベースであったため、欧州で積載するパレットの大きさの関係だとも言われていました。
それはそれとして、2代目まで伝統的ともいえるファニーな外観を備えていたことがカングーの特色の一つであったのは間違いありません。

そして3代目の日本発表が昨年の秋にあり、その姿をネットで見た方も多いと思われます。
この3代目、日本市場でのヒットは難しいと私は見ます。
サイズ云々は別として、日本市場でカングーに求めたのは洒落っ気と、使い勝手と、ファニーな点であろうと思います。
乗用車ベースもあるとはいえ、VWやオデッセイの様なフロントマスクは喜ばれないでしょう。
この手のマスクを好む方が、あえてルノーというブランドを選ばないと思うのです。
ライバルの出現も大きな阻害要因となるでしょう。
例えば先日お伝えしたベルランゴもそうですし、兄弟車のリフターだってあります。
この3代目の様な雰囲気ならば、いっそのことトゥーランだって視野に入るのではないでしょうか。

一つ思うのは、ルノーという自動車がなぜこれほど日本に馴染まないのか。
日産と提携し、兄弟車種の様な車もあり、信頼性という部分ではかなり上がったと思います。
時代が求めていないというのは承知していますが、メガーヌRSやルーテシアのスポールトロフィーなど素晴らしい車がありました。
あれほど走りに振ったハッチバックなど、今の時代どこをみても見当たりません。
それが市場を読めていないと言われればそれですが、良い車であったことは確かです。
ただ、自分の歳では普段の脚にできるほど許容範囲が広くなく、顧客層は限られるのでしょう。
しかし、このような車種は広告塔の様な意味合いもあり、販売台数を稼ぐものではないものです。
ベースグレードも売れていないというのが問題と思われますが、なぜ売れない、何故自身は興味をそそられないかを考えると、内装に行きつきます。
ダッシュボードからインテリアまで、何かしっくりこないのは否めません。
20年も前ならば日本でも受け入れられたのでしょうけれど、今の日本では例えスポーツに特化したモデルであってもそれ相応の内装を求められます。
考え方の違い、文化の違いなどあるとは思いますが、このルノーという会社のテイストが日本で特にマッチしないと思い至るのです。
フランスが合わないのかとも考えますが、ルノー、シトロエン、プジョーの中で一番苦手なテイストは、自身やはりルノーである。




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