My Favorite Things

写真、舞台、Jazz、バーボン、星空 等々。
私のお気に入りです。

サウンド・オブ・ミュージック 5月5日

2013年05月05日 20時57分18秒 | 観劇

今日も、昨日と変わらず満員の客席でした。
昨日と違う点は、客席のあちらこちらでサウンドの子役たちを見かけたことです。
昨日までに卒業をした子もいれば、明日の楽が卒業式の子も。
幕間には、本物のシスターの姿も。
今日の舞台は、みんな緊張気味なのが伝わってきました。
智恵さんも「自信をもって」で立ち止まるポジションがずれていたり、『踏み出すの。そう、今日からは~♪』でポケットにトラップ家の地図をしまい、掌でポンポンと2回叩くのですが、今日は叩かずに舞台へ奥へ歩き出していました。
はるちゃんや江畑さん、沼尾さんも含めて多くの公演を観ましたが、このパターンは初めてです。
子どもたちも、整列しての自己紹介でマリアがフリードリッヒに『男の子?もう立派な大人よ!』と言い終わるかどうかのタイミングで、リーズルが『私はブリギッタ!』と。
他にも、ところどころ。
それでも、全体的に特に問題もなく進んでいきました。
フリードリッヒの香取君と言えば、初日から「ドレミの歌」ラストのマリアへのクッショントスが毎回上手くできず、時には下手袖に入ってしまい智恵さんが諦めたこともありました。
毎回心配していたのですが、今日はベストポジションへの完璧なトスでした。
もう少し前から、今日のようにできていれば・・・。

流石に今日は、身内関係観劇も多く、私の後方も子役の関係者のようでしたが、2幕始めにお祖父ちゃんが普通の声でお孫さんと話を始めてしまったので、やむなくお願いをしてしまいました。
今日の卒業式では、ブリギッタの岩田 唯ちゃんが涙を堪えられず大粒の涙が頬を伝っていました。
香取君もちょっと危なげでしたが、何とか持ち堪えていました。
明日の千秋楽は、どうなるのか。
私が、一番大泣きしそうな気がします。

マリア : 井上智恵
トラップ大佐 : 深水彰彦
修道院長 : 秋山知子
エルザ : 八重沢真美
マックス : 勅使瓦武志
シュミット : はにべあゆみ
フランツ : 青山裕次
シスター・ベルテ : 久居史子
シスター・マルガレッタ : 矢野侑子
シスター・ソフィア : 兼田怜奈
ロルフ : 斎藤洋一郎

【フォン・トラップ家の子どもたち】
リーズル : 若奈まりえ
フリードリッヒ : 香取直也
ルイーザ : 岡田かな
クルト : 中田浩晴
ブリギッタ : 岩田 唯
マルタ : 伊草心南
グレーテル : 細川ゆとり

【男性アンサンブル】
諏訪友靖
新藤晃大
柳 隆幸
野村数幾
菱山亮祐
藤木達彦
杉原 剣
蛭沼建徳
【女性アンサンブル】
増山美保
種子島美樹
礒辺愛奈
脇野綾弓
田代美里
辻 奈々
渡部真理子
原 彩子

サウンド・オブ・ミュージック 5月4日

2013年05月04日 23時26分00秒 | 観劇

GWのためなのか、千秋楽間近のためかはともかく、満員の観客となった客席は良いですね。
ただ、拍手が少なめなのは、相変わらずでした。
舞台は、いつもと変わらず(本当は細かいところが変わっているのですが、細かすぎて書いてもご理解いただけない気がします)。
1日に驚かされたエルザと大佐が結婚の解消に至るシーンは、普段よりは熱いものの前回ほどではなくなっていました。
「なにか よいこと」のマリアの笑顔は、満点とまでは言えませんが素敵な笑顔でした。
きっと、私自身も笑顔でマリアを見ているんだなと思ってしまいました。(笑)

昨日の公演から、毎公演が出演子役の卒業式になっています。
大阪と福岡では前楽までは観ているので、どんな感じかは心得ているつもりでした。
本編が終わり、1回目のカーテンコールが終わると、深水さんからのご挨拶が始まりました。
『1月16日に開幕したサウンド・オブ・ミュージック東京公演は、5月6日に千秋楽を迎えます。
この公演では、延べ6万7千人ものお客様に、ご来場いただきました。
音楽が人との絆を深めて、演じている私達も大好きな作品を、多くのお客様にご覧いただき幸せでした。
出演者スタッフ一同、心より御礼申し上げます。』という趣旨のものでした。
深水さんのソロから、智恵さんのソロ。
さらに、全員でのコーラスで、エーデルワイスを歌いあげました。
続いて、勅使瓦さんから。
『今回の東京公演では、トラップファミリーとして総勢24名の子役たちが出演しました。
この子どもたちにとって、本日の公演が最後の出演となります。』と語り、1人1人の役名と名前を読み上げました。
『フリードリッヒ、上林 龍君。ルイーザ、村尾夏穂さん。クルト、星 卓澄君。ブリギッタ、秦 歩之歌さん。マルタ、佐藤寧々さん。グレーテル、中村茉稟さん。』
『子どもたちと一緒に、この歌でお別れ致します。』
「さよならまたね」を歌い始めると、既に大粒の涙を流していたフリードリッヒの上林君に続いて、ルイーザの村尾さんも涙が溢れていました。
最後にグレーテルの中村茉稟ちゃんが泣いてしまい、涙声のまま終わりました。
開幕日から観ていた私も、思いが込み上げてきて涙が出てきました。
途中からスタンディングオベーションとなり、沢山の拍手が送られていました。
大阪や福岡での経験か心配をしていましたが、子役の身内からの過度の声援などなく、いつも通りの進行と、いつも以上の拍手で終えることができました。
明日、明後日も、同じような思いで観ることになるのでしょうね。

マリア : 井上智恵
トラップ大佐 : 深水彰彦
修道院長 : 秋山知子
エルザ : 八重沢真美
マックス : 勅使瓦武志
シュミット : はにべあゆみ
フランツ : 青山裕次
シスター・ベルテ : 久居史子
シスター・マルガレッタ : 矢野侑子
シスター・ソフィア : 兼田怜奈
ロルフ : 斎藤洋一郎

【フォン・トラップ家の子どもたち】
リーズル : 若奈まりえ
フリードリッヒ : 上林 龍
ルイーザ : 村尾夏穂
クルト : 星 卓澄
ブリギッタ : 秦 歩之歌
マルタ : 佐藤寧々
グレーテル : 中村茉稟

【男性アンサンブル】
諏訪友靖
新藤晃大
柳 隆幸
野村数幾
菱山亮祐
藤木達彦
杉原 剣
蛭沼建徳
【女性アンサンブル】
増山美保
種子島美樹
礒辺愛奈
脇野綾弓
田代美里
辻 奈々
渡部真理子
原 彩子

桃次郎の冒険(鴻巣)

2013年05月03日 23時32分00秒 | 観劇

埼玉県・鴻巣での公演を観てきました。
鴻巣という場所は、私にとっては出かける頻度は少ないものの、運転免許センターがあるため馴染みのある場所です。
しかも、会場となった鴻巣市文化センター(クレアこうのす)は、運転免許センターの直ぐ近くなので場所を調べる必要もありませんでした。
とは言え、改めて会場へ行ってビックリでした。
私が知っていた会場は、側面を見ていたことを知りました。
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外観は良い感じですが、内部はホワイエが細長くて、今一つ使い勝手が悪いかなというのが正直な感想でした。
桃次郎の石毛君、ロルフで何度も観ていますが、歌も含めてちょっと心配もあったのですが、なかなか良かったです。
元気いっぱいの川島桃三郎とのコントラストもあって、良かったです。
元気いっぱいの川島君、客席から舞台に上がるとき、私の直ぐ側で演技をしているのですが、岡崎さん以上の声量でビックリしました。
吉谷さんは流石に、上手いですね。
田中さんのサルとのやり取り、楽しく会場からの笑いも大きかったです。
釉佳之さんはお婆さんには、やはり若すぎ。
欲深さは吉谷さんほど感じられず、キジの茜ちゃんと一緒に足を高く上げて踊り出しそうな元気なお婆さんでした。
犬の百々さん、子どもたちには人気でしたが、期待したほどではなかったです。
サルの田中さん、面白いようであまり面白くないです。
間が悪いのか、今一つなりきれいていないのか・・・。
茜ちゃんのキジは、歌はハイトーンがちょっと弱い感じでしたし、土井さんほどの腹黒さ(もちろん良い意味です)はないものの、1人目をひきました。
お見送りでも、子どもたちの人気者になっていました。
スモモの千紘ちゃんは、今回一番観たかったのですが、リーズルよりも似合っいると思います。
幼く見えてしまいますが、髪型も似合ってます。
生形さんのアンズは、何度も大粒の涙を流しているんですね。
2幕頭、雪ぼっこの時にスモモの元に来て、「おら、やんだ。穴の中は、くれ~よ、つめて~よ。おら、かえりたくね~!やんだ!」とスモモに訴えるシーンは、思わず涙が出てきそうでした。
もう、この2人を観ていると、トラップ大佐じゃないけれど抱きしめてあげたくなってきます。

お見送りはホワイエが狭いので、大渋滞。
お見送り列の中央にいた茜ちゃん、百々さん、田中さんのところで人が溜まり、なかなか進めませんでした。
私がたどり着いた頃には、岡崎さん、吉谷さん、釉佳之さんの3人は引き上げる所でした。
生形さんは、発見できず。
結局、千紘ちゃんとだけ握手。
顔を見たら、小さく「あっ!」って言って、素敵な笑顔を見せてくれました。
少しだけ言葉を交わしてきました。
間もなく引き上げていきましたが、ちっちゃな子供や年配の女性たちに囲まれて人気者でした。

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紙芝居屋 : 岡崎克哉
桃次郎 : 石毛翔弥
桃三郎 : 川島 創
お爺さん : 吉谷昭雄
お婆さん : 鈴木釉佳之
犬 : 百々義則
サル : 田中廣臣
キジ : 相原 茜
スモモ : 長野千紘  
アンズ : 生形理菜
さくらんぼ : 茜 りな
【男性アンサンブル】
小出敏英
横井 漱
村山 剛
熊谷 藍
【女性アンサンブル】
織田なつ美
菅谷有希
高木美千子
時枝里好
小菅 舞

サウンド・オブ・ミュージック 5月1日

2013年05月01日 21時58分00秒 | 観劇

楽が近いこともあり、思わず足を運んでしまいました。
平日マチネは学生団体も入り、開演前の客席は賑やかでした。
楽週になり、メインキャストはリーズルが吉良さんから若奈さんの変わったものの、他は前週から変わらず安心しました。
今日の舞台、智恵さんのマリアはちょっと早口ながら溌剌とした可愛いマリアでした。
20日マチネほどではありませんが、『なにか よいこと』では素敵な笑顔を見せてくれました。
この笑顔、観ている私の心も温かになってきて、私はとても好きです。
これに対するかのように、2幕の大佐とエルザの2人がナチスでぶつかるシーンは普段よりも数段熱くなっていて、その迫力にビックリしました。
以前、神保さんのマックスが「君が何をしたって、無駄ってこと」を激しく言っていたシーンを思い出しました。
この辺りは、何がきっかけで白熱するんでしょうね?
カーテンコールは、学生たちが声援を送ったこともあり、平日ながらマリアと大佐2人の登場まで観ることが出来ました。
残り5公演となってしまいましたが、3日から6日の楽までチケットは完売。
満員の客席から、大きな拍手で俳優たちの演技に応えて欲しいです。
客席後方には、ジョン万次郎の夢へ移ってしまった山本志織さんが見学されていました。

マリア : 井上智恵
トラップ大佐 : 深水彰彦
修道院長 : 秋山知子
エルザ : 八重沢真美
マックス : 勅使瓦武志
シュミット : はにべあゆみ
フランツ : 青山裕次
シスター・ベルテ : 久居史子
シスター・マルガレッタ : 矢野侑子
シスター・ソフィア : 兼田怜奈
ロルフ : 斎藤洋一郎

【フォン・トラップ家の子どもたち】
リーズル : 若奈まりえ
フリードリッヒ : 大根田 岳
ルイーザ : 大塚あかり
クルト : 横山賀三
ブリギッタ : 吉井乃歌
マルタ : 菅野花音
グレーテル : 内田未来

【男性アンサンブル】
諏訪友靖
新藤晃大
柳 隆幸
野村数幾
菱山亮祐
藤木達彦
杉原 剣
蛭沼建徳
【女性アンサンブル】
増山美保
種子島美樹
礒辺愛奈
脇野綾弓
田代美里
辻 奈々
渡部真理子
原 彩子

オペラ座の怪人 25周年記念

2013年04月29日 23時44分00秒 | 観劇

オペラ座の怪人 日本上演25周年の今日、オペラ座の怪人を観てきました。
劇場へ着くと、ミュージカル・アカデミーを思い出させる長蛇の列が。

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先着100個のファントムのミニチュアマスクを、購入するために並んでいる人達でした。
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ロビー右手のインフォメーションカウンターで、順次販売されていました。
以前、名古屋公演でシリアルナンバー入りのファントムのマスクが記念品として配布されたことを思い出すと、ちょっと複雑な思いです。
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で、今回の記念品は、こちらでした。

オーケストラピットから流れてくる楽器の音と、満員の観客の期待感が入り交じって、記念日公演独特の雰囲気が漂っていました。
久しぶりの佐野さんのファントムでしたが、以前観た佐野さんのイメージとは、少し違っていました。
ミュージック・オブ・ザ・ナイトでファルセットが、かなり厳しい状態でした。
元々佐野さんはバスの声域であったものを、ご本人の努力で声域を拡げてファントムを演じていると聞いていましたが、今日は調子が思わしくないのかと感じてしまいました。
クリスティーヌにマスクを奪われたシーンでは、以前は自分の一番観られたくない姿を晒された事への怒りを強く表現されていたのですが、割と淡々とシーンが進んでいると感じられてしまいました。
1幕最後のゴンドラでもファルセットが出ませんでしたが、逆にクリスティーヌとラウルの歌声に悩み苦しんでいるかのようにも感じられました。
いずれにしても、1幕での印象はいつもの佐野さんではないのかなと言う感じでした。
クリスティーヌの土居さんですが、今回が4回目となりました。
以前に比べると歌声も出ていて良い感じでしたが、まだ表情や台詞回しにもう一頑張りして欲しいなと言うのが正直な感想でした。

2幕では、ファントムのファルセットも少ないので、どう変わるか興味がありました。
マスカレードで、土居さんが小柄と言うこともあってか、最近はあまり観られなくなったラウルの肩乗せリフトが観られました。
Wandering Childでクリスティーヌへの甘い歌声が響くシーンで、私の好きなシーンの一つです。
オケからメロディが流れてくると、あれっ?もう登場という感じで早々にファントムが振り向いていました。
1幕の流れがあるせいか、クリスティーヌを誘う甘い歌声とは感じられず残念でした。
ただ、ドン・ファンの勝利でPoint of No Returnからは、ファントムのクリスティーヌへのねじ曲がった思いが強く感じられ、観ていてドキドキしてきました。
マスクを奪われ再び地下の隠れ家へクリスティーヌを連れて行くシーンからは、自分自身でもどうにもならない苦しみと悲しみが入り交じった様子に、観ている私も苦しくなる思いでした。
ラウル、クリスティーヌとの三重唱では、自分自身を追い込むファントムが観ていて辛くなりました。
クリスティーヌのキスから、猿のオルゴールへの独白。
そして、指輪を返しに来たクリスティーヌへ初めて告げたI Love Youに涙が溢れてきました。
結局、今回の歌は残念な面もありましたが、今回も佐野ファントムの熱い芝居に泣かされたました。

通常のカーテンコールが終わると、天井から『オペラ座の怪人 25th ANNIVERSARY IN JAPAN』のプレートが降りてきて、青木さんと増田さんからのご挨拶がありました。
特別カーテンコールは、上手の鈴木さんが若い姿のままで A Collector's Piece Indeedを歌い始めました。
続いて、土居さんのThink of Me。
さらに、佐野さんを始め全員でのThe Music of the Night。
歌い出しは、全員で。
『静かに拡がる闇~♪』を佐野さんが。
続いて『煌めく夜の光~♪』を土居さんが。
鈴木さんのソロパートも入り、全員のコーラスで歌いあげてくれました。
普段は決して聞けない1曲を、感慨深く聞くことが出来ました。

オペラ座の怪人 : 佐野正幸
クリスティーヌ・ダーエ : 土居愛実
ラウル・シャニュイ子爵 : 鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ : 河村 彩
メグ・ジリー : 中里美喜
マダム・ジリー : 戸田愛子
ムッシュー・アンドレ : 増田守人
ムッシュー・フィルマン : 青木 朗
ウバルド・ピアンジ : 永井崇多宏
ムッシュー・レイエ : 林 和男
ムッシュー・ルフェーブル : 寺田真美
ジョセフ・ブケー : 佐藤圭一
【男性アンサンブル】
金本和起
五十嵐 春
町田兼一
伊藤 源
山口泰伸
佐野隼平
見付祐一
【女性アンサンブル】
小野さや香
菊池華奈子
勝田理沙
湯本真菜
松ヶ下晴美
山本紗衣
西田ゆりあ
高田直美
森田真代
古屋敷レナ
田中あすか
小澤真琴

サウンド・オブ・ミュージック 4月28日

2013年04月28日 23時03分00秒 | 観劇

私にとって、4月最後のサウンドでした。
今日も、ハプニングが一つ。
これは、以前からも時々あったのですが、私が観たものでは一番悩むパターンでした。
トラップ家での、子どもたちとマリアの初対面のシーン。
大佐の笛で階段を降りてきた子どもたちが、舞台に一列に並びます。
子どもたちは、各々の立ち位置を当たりで把握していると思うのですが、時々隣の子供との距離がずれてしまうことがあります。
今日も元気よくというよりは、がちがちに力んだ感じの行進と共に整列しましたが、フリードリッヒとルイーザの間が肘がぶつかっているのではと思うほど接近してしまいました。
『あとは、君に任す』と言って立ち去る大佐を笛で呼び止め、フリードリッヒとルイーザの間を『失礼』と言いながら2人に触れないようにマリアが慎重に通り抜けるのですが、今日の状態では通り抜ける隙間がない状況でした
大きく開いているルイーザとクルトの間を抜けるのかなと思っていたら、何と本来のフリードリッヒとルイーザの肘の下を、身を屈めて抜けていきました。
事前に想定をしているのか、智恵さんの機転なのかは判りませんが、いずれにしても大変ですね。
過去の公演と比較すると、今回はこのシーンで立ち位置のズレを目にすることが多いような気がします。
楽まで残り7公演になっても、この状態というのは・・・。
子どもたちの体格差によって歩幅が大きく変わっていると言うことでは、ないと思うのですが・・・。

今日の智恵さん、歌声は変わらないのですが、珍しくなんとなく落ち着かないような印象を受けるシーンが何度かありました。

今日もザルツブルク音楽祭のドレミの歌(リプライズ)でのツェラー長官の拍手は、やはりなくなっていました。
全般的に拍手が少ないのは、相変わらずの状況です。
「サウンド・オブ・ミュージック」や「エーデルワイス」でさえ、誰かが拍手を始めなければそのまま進んでしまいかねないことが、しばしば起こっているというのは、やはり普段ミュージカルを観ない方の観劇が多いということなんでしょうか?
それとも、これが観劇された方々の評価ということなのでしょうか?
難しいですね。

1月に始まった今回の公演も、残り1週間。
このまま、今のキャストで締め括ってほしいです。
気付けば、4連休のチケットは完売。
毎日が、子どもたちの卒業公演となるだけに、頑張って欲しいです。

マリア : 井上智恵
トラップ大佐 : 深水彰彦
修道院長 : 秋山知子
エルザ : 八重沢真美
マックス : 勅使瓦武志
シュミット : はにべあゆみ
フランツ : 青山裕次
シスター・ベルテ : 久居史子
シスター・マルガレッタ : 矢野侑子
シスター・ソフィア : 兼田怜奈
ロルフ : 斎藤洋一郎

【フォン・トラップ家の子どもたち】
リーズル : 吉良淑乃
フリードリッヒ : 大根田 岳
ルイーザ : 飯島乃愛
クルト : 横山賀三
ブリギッタ : 三津間奈央
マルタ : 池田 葵
グレーテル : 細川ゆとり

【男性アンサンブル】
諏訪友靖
新藤晃大
柳 隆幸
野村数幾
菱山亮祐
藤木達彦
小林 優
小松貴行
【女性アンサンブル】
増山美保
種子島美樹
真 優香
小島由実子
長寿真世
久保佳那子
吉田千恵
原 彩子

レ・ミゼラブル  4月27日プレビュー公演

2013年04月27日 23時53分00秒 | 観劇

観てきました。
取り急ぎ、セットや演出で気付いた事を書き留めてみました。
ネタバレしますので、楽しみにされている方はご承知願います。
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開演前のロビーや客席(1階席)を観ている限りは、普段通りのレミゼの公演と変わらない混雑でした。

客席に入ると、以前のレミゼとは様子が異なります。
まるで、シアター・イン・シアターのキャッツのように、上手・下手の張り出し部分に天井近くまでパリのセットが組まれています。
以前との大きな差は、
 盆がなくなったこと
 背景にプロジェクターで投影された映像が使用されたこと
が、大きく変わった点です。
さらに、展開が大ヒットした映画に近い感じです。

冒頭、映画のように船を囚人が漕いでいるところから始まります。
シーンによっては『壁抜け男』のように、大きな建物のセットが両袖から出てきて、リアルな雰囲気を感じさせます。
感覚的な部分が大きいかも知れませんが、全体に間が詰まっているように感じました。
各シーン余韻を感じられる間がなく、どんどん走っているようです。
舞台奥からの出は、プロジェクションの効果もあって、かなりのシーンで視覚的に良くなっています。
ただ、教会のシーンなどは以前はセンターで演じられていたのが、下手側に移動していて思い入れのある方には違和感があるかと思います。
床下へのセットが、なくなっています。
テナルディエ夫妻が顔を出したり、バルジャンがマリウスを救うための下水道への入口がなくなっています。
下水道は上手セットに鉄格子の扉があり、そこから逃げて行きます。
テナルディエ夫妻やマリウスやコゼットは、セットの建物の窓から登場したりしています。
バリケードは以前ほどではないものの、出現シーンは似たような感じです。
ただし、以前のように両袖から出てきて合体するようなものではありません。
マリウスの手紙を渡したエポニーヌがバリケード戻ってくると共に銃弾に倒れます。
センター上手寄りでマリウスに抱かれて死を迎えると、学生たちが数人で『ウエストサイド物語』のトニーのように抱え上げて下手袖に捌けていきました。
以前は盆が回転してガブローシュが弾を拾いに出ていましたが、バリケードのセンター上部から外に出ると姿は見えません。
チビ犬の歌だけが聞こえてきて、拾った弾を入れたバッグが放り投げられてきます。
銃声が響いた後、降りていった時と同じ場所に上がり、2発目の銃声で倒れます。
泣くグランテールがガブローシュを抱きかかえて、下手に捌けていきます。
警官隊の銃撃はバリケードの奥からだけでなく、下手のセットの窓からもあり、バルジャンが応戦していました。
盆がなくなったことで気になるのが、アンジョルラスの死。
以前は反転したバリケードの上部で仰向けになり、壮絶な死に方をしていましたが、今回はバリケードがなくなった後、大八車に乗せられ、頭と両腕が荷台から出た状態で運ばれていきます。
さすがに、拍手をする人は少なかったです。
先に書いた下水道ですが、プロジェクションの効果で分岐した下水道の中を、上手く表現していると思います。
ただ、見方によっては東京の地下にある、水害防止の巨大な地下水路にも見えてきそうです。
この中を、マリウスに肩をかして歩いていた状態から、肩に担ぐ、両脇に手を伸ばして引き摺る、両手で抱きかかえると、形を変えながら下水道を進み、舞台中央で倒れ込んでいました。

2幕は、展開が早いです。
ジャベールの自殺のシーンは、意外な仕掛けに驚かされました。
とは言え、新演出は私には概ね悪くないです。

初見の吉原さんのバルジャンは、大柄な体格もあってビジュアル的にはイメージに合っていると思います。
雰囲気的には、今井さんみたいな感じかなと。
『彼を帰して』のファルセットは、ちょっときついのかなと言う感じも。
市長バルジャンが裁判所で正体を明かすシーンでは『俺は、24653グッド(上向き矢印)』と歌いあげていました。
ジャベールの川口さん、ソロは良い声ですね。
コゼットの若井さん、昨日に限ると声量が今一つなのかなという感じが。
司教の古沢さんは、もう少しバルジャンを包み込むような歌声を聴かせてほしかったです。
グランテール丹宗さん、ハスキーな声がイメージに合っていました。
以前の公演もグランテールはガブを可愛がっていますが、今回もそれは変わらず。
以前はテーブルでガブに酒を飲ませていましたが、今回はテーブルがないので上手の壁に凭れるように座り込み、やはりガブに酒を飲ませていました。

なんだかんだ言いながらも、結局司教の『あなたの魂、私が買った』の一節から、バルジャンの死まで、かなりのシーンで泣いていました。

カテコでアンサンブルさんの何人かは出てくるタイミングが揃わなかったり、早く捌けようとしたりしていていました。
プレビュー公演とのことですが、まだ不慣れな部分もありそうな印象でした。
次回は、本公演。
キャストも変わってしまいますが、楽しみです。


サウンド・オブ・ミュージック 4月25日

2013年04月25日 22時54分00秒 | 観劇

今回公演2度目の、2階席最前からです。
この席、「サウンド・オブ・ミュージック」の歌い出し、マリアがフレームに収まって綺麗なので、好きなポジションの一つです。
ただし、さすがに平日。
2階のS席は、全員を集めるとセンターブロック1列に収まってしまう程度。
A席に学生団体が入っているのが、せめてもの救いでした。
今日は、智恵さんに珍しいハプニングが。
「サウンド・オブ・ミュージック」を歌い始め、立ち上がって手を伸ばしたら、右肩からエプロンの肩紐(幅の広い)がハラッと落ちてきました。
あれっ?と思いながら観ていたら、ターンをしたときに謎が解けました。
腰位置でボタン?留めしているものが、外れていました。
左側が留まっているので落ちる心配はないものの、ちょっと気になりました。
智恵さん自身は、いつもより動きを抑え気味で歌い終えたので、問題なしでした。
数多く観ていますが、初めてのハプニングでした。

今日の智恵さんも、変わらず素晴らしい歌声を響かせ、可愛いマリアでした。
周囲の方々も、普段通り。
ただ昨日から気になっていたのが、今週からツェラー長官を演じている諏訪さん。
ザルツブルク音楽祭の1曲目、長官が大佐に歌を強要した「ドレミの歌(リプライズ)」を歌い終えたとき、長官が拍手をしなくなりました。
ただでさえ全編で拍手が少なくなってしまった上に、このシーンの意味が解らない方が大半なんでしょうね。
本来は、トラップ家の歌声に満員の観衆から大きな拍手が起こり、対抗するツェラー長官も大衆を無視できず、一緒になって拍手をしているというシーンなんです。
今回公演のように客席からの拍手がないと、不可解な拍手に感じてしまいます。
そのためかどうかは解りませんが、昨日からなくなっていました。
表彰式でマックスがコミカルな対応をしているのが、トラップ家を逃がすための時間稼ぎと解っている方がどれほどいるのか・・・。

前回の東京公演では、子役たちが行進をして登場し、整列した瞬間に拍手が起きてました。
表彰式も「ドレミの歌(リプライズ)」、「エーデルワイス」を歌い終えたときはもちろん、「さよならまたね(リプライズ)」を歌う前のマックスからの紹介でも拍手が起きていました。
そう思うと、子役たちのレベルも、観客の反応も、前回の東京公演はとても良かったんだと、改めて考えさせられました。
何が違うんでしょうね?

マリア : 井上智恵
トラップ大佐 : 深水彰彦
修道院長 : 秋山知子
エルザ : 八重沢真美
マックス : 勅使瓦武志
シュミット : はにべあゆみ
フランツ : 青山裕次
シスター・ベルテ : 久居史子
シスター・マルガレッタ : 矢野侑子
シスター・ソフィア : 兼田怜奈
ロルフ : 斎藤洋一郎

【フォン・トラップ家の子どもたち】
リーズル : 吉良淑乃
フリードリッヒ : 春口凌芽
ルイーザ : 大塚あかり
クルト : 中田浩晴
ブリギッタ : 吉井乃歌
マルタ : 佐藤寧々
グレーテル : 細川ゆとり

【男性アンサンブル】
諏訪友靖
新藤晃大
柳 隆幸
野村数幾
菱山亮祐
藤木達彦
小林 優
小松貴行
【女性アンサンブル】
増山美保
種子島美樹
真 優香
小島由実子
長寿真世
久保佳那子
吉田千恵
原 彩子

サウンド・オブ・ミュージック 4月20日

2013年04月20日 23時29分00秒 | 観劇

月曜日、今週のキャストが発表され、マリアに智恵さんの名前が復活して喜んだのも束の間、16日から18日の3公演が貸切公演のため観に行くことが叶わず。
さらに、18日には江畑さんとのダブルキャストとなり、昨日は予定通りの江畑さんでした。
今日、不安を抱えながら早めに劇場へ行き、キャスボのマリアを見て涙が出そうでした。
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2月24日以来、2ヶ月ぶりの智恵さんのマリアです。
「サウンド・オブ・ミュージック」
美しい歌声が響き渡り、普段と変わらない笑顔に、ホッとしました。
前回の東京公演を思い出させる、か行にアクセントが強めの歌い方でした。
私自身の気持ちからなのかも知れませんが、智恵さんも舞台の上が楽しそうな印象でした。
トラップ家の庭でエルザがマリアにお礼を言うシーンで、お菓子をつまみ食いしたマリアが食べかけのお菓子をエルザに差し出して仕舞います。
以前の智恵さんはお菓子を隠すように、両手の指を絡めて祈るように隠していましたが、今日は両手の指を伸ばして合掌していました。
細かい仕草を観ていると、他にも幾つかのシーンで、はるちゃんのマリアと似た仕草に変わっていました。
特に変わっているのが、2幕の「なにか よいこと」のシーン。
歌っている時のマリアの表情が、幸せに満ちた素敵な笑顔になっています。
観ている私も、心が温かくなってきました。
マチネとソワレの2公演、観にきて良かったです。

やはり、私の中ではマリアは智恵さんが一番です。
東京公演は、残り2週間。
楽まで、智恵さんのマリアが観られますように。
と同時に、今日の舞台が観られたことに、感謝の祈りを捧げたいです。

マリア : 井上智恵
トラップ大佐 : 村 俊英
修道院長 : 佐和由梨
エルザ : 八重沢真美
マックス : 神保幸由
シュミット : はにべあゆみ
フランツ : 青山裕次
シスター・ベルテ : 山本貴永
シスター・マルガレッタ : 保城早耶香
シスター・ソフィア : 西浦歌織
ロルフ : 斎藤洋一郎

【フォン・トラップ家の子どもたち】
リーズル : 吉良淑乃
フリードリッヒ : 香取直矢(昼)、春口凌芽(夜)
ルイーザ : 岡田かな(昼)、大塚あかり(夜)
クルト : 横山賀三(昼)、星 卓澄(夜)
ブリギッタ : 三津間奈央(昼)、秦 歩之歌(夜)
マルタ : 伊草心南(昼)、池田 葵(夜)
グレーテル : 内田未来(昼)、中村茉稟(夜)

【男性アンサンブル】
白倉一成
新藤晃大
柳 隆幸
野村数幾
菱山亮祐
藤木達彦
杉原 剣
小松貴行
【女性アンサンブル】
遠藤珠生
種子島美樹
真 優香
脇野綾弓
田代美里
久保佳那子
吉田千恵
兼田怜奈

サウンド・オブ・ミュージック 4月19日

2013年04月19日 23時20分00秒 | 観劇

智恵さんのお名前がキャストに掲載されたものの、3公演連続貸切公演。
それでも、ようやく観られると思っていた矢先の、ダブルキャスト。
恐る恐る劇場でキャストボードを観ると、江畑さんのお名前が。
リーズル役の吉良さんと共に、変わっていました。
複雑な気持ちながら、初見の吉良さんを中心に観てみました。
まず、江畑さんのマリア。
先週土曜の時にも感じていたのですが、3月21日の登場時から比べると、ほんの少しの差だと思うのですが歌い方や仕草に丁寧さが薄れて来たような印象を受けました。
もしかすると、手探り状態だったものが、変化しただけなのかも知れませんが、私は3月の江畑さんのマリアの方が好きです。
それとも、久しぶりのマリアも4週となり、疲れがピークなのかも知れませんね。

吉良さんは2010年の赤毛のアンのジョシー・パイでしか観たことがなく、それも石井亜早実さんほどの強い印象も残っていませんでした。
改めて観ると、目がクリッとして、表情によっては安めぐみさん的な印象です。
登場時のツンとした感じも、他のリーズルと比較すると大人しめかなと感じました。
ロルフとの「もうすぐ十七歳」では、大阪公演時のリーズルです。
最近の長野さんや五所さんのような、キャッキャッした感じの仲の良さではないです。
ロルフの「おいで!」の声にも、無言で飛び込んでいました。
楽までの間に期待です。
歌声は、よく通る声で上手いです。
現実的に本公演の舞台は今日で4公演目なので、いずれにしてもこれからですね。

明日のチケットも持っているのですが、期待と不安が半々です。

マリア : 江畑晶慧
トラップ大佐 : 村 俊英
修道院長 : 佐和由梨
エルザ : 八重沢真美
マックス : 神保幸由
シュミット : はにべあゆみ
フランツ : 青山裕次
シスター・ベルテ : 山本貴永
シスター・マルガレッタ : 保城早耶香
シスター・ソフィア : 西浦歌織
ロルフ : 斎藤洋一郎

【フォン・トラップ家の子どもたち】
リーズル : 吉良淑乃
フリードリッヒ : 春口凌芽
ルイーザ : 飯島乃愛
クルト : 中田浩晴
ブリギッタ : 吉井乃歌
マルタ : 佐藤寧々
グレーテル : 細川ゆとり

【男性アンサンブル】
白倉一成
新藤晃大
柳 隆幸
野村数幾
菱山亮祐
藤木達彦
杉原 剣
小松貴行
【女性アンサンブル】
遠藤珠生
種子島美樹
真 優香
脇野綾弓
田代美里
久保佳那子
吉田千恵
兼田怜奈

リトルマーメイド 4月11日

2013年04月11日 23時08分00秒 | 観劇

先行予約がなかなか繋がらず、土日の予約は困難と判断をして取ったのが、今日のチケットでした。
私の中では、2列目だけど通路側だから良いと思って取ったのですが、開演が迫っても目の前の席に人が来る気配はなし。
幕間に確認したら、今後販売の可能性があると言う席でした。
実際に2列目に座ってみて、特定のご贔屓さんを間近で観たいのならばともかく、普通にな楽しみたいのなら7列辺りから後方の席か2階席前方の方が素直に楽しめそうです。
特に、フライングが多い1幕は、アリエルが天上近くまで泳いでいきますので。

ポジション的な事はさておき、素直に作品が楽しめます。
ストーリーはともかく、歌、衣装、セットと、さすがディズニーです。
それから、キャストを観て感じるのが、こんなに少ないんだという感じです。
実際の舞台では、キャストの少なさを感じさせません。
演出的に、シーンによってはBBだったり、LKのシーンが浮かんでくるのも事実です。
とは言え、歌もダンスも上手い俳優が集まっているので、飽きさせません。

まずは、アリエルの谷原さん。
歌声も動きも、何よりも表情がとても良いですね。
本当に舞台の空間を、自由に泳いでいるかのようです。
アリエルの姉たちは、マーメイド姿の時の衣装のカラーと、エリックのパーティーの時のお姫様たちのドレスのカラーと同じみたいですね。
松本菜緒さんや浅井美波さん、加藤久美子さんは直ぐに判るけど、あとは一瞬誰かなって感じです。
芝さんのトリトン、ビジュアル的に似合っていますね。
サウンドのイベントで揺らめきの苦労を語っていましたが、違和感は感じませんでした。
むしろ、松本菜緒さんが時々普通に立っている時があったのが、気になってました。
飯野さんのカニのセバスチャンが、いい味を出していますね。
楽しそうで、台詞もコミカルで。
ただ、出番も多いし、アンダー・ザ・シーなどはキーも高くて大変そうです。
丹下さんのカモメのスカットルは、最初はザズかと思うような鳴き声で登場してました。
カモメ隊のタップが、短いけれどなかなかです。
アンダー・ザ・シーを始めとして、海の中の生き物の表現が魅力的です。
海底を這うように泳ぐエイや、高いところをふわりふわりと漂う巨大なクラゲ。
発光しながら泳ぐ魚や、銀色に群れをなして泳ぐ魚たち。
踊る様に揺れる海藻(?)等々、海中版のライオンキングという感じです。
この海藻(?)、前方席に座っているとキャッツのグリドルボーンと同様に、フワフワの綿毛が飛んできます。
ちょっとクシャミが出そうです。
アースラの弥生さんは、思ったほど悪そうではないなという感じです。
たこ足は、青子さん(黒子なのですが、海の中のためか青いです)達が一生懸命複雑な動きを巧みな操作で見せてくれます。
ウミヘビ?のフロットサムとジェットサムの2人は、顔がよく判らないのでどちらが誰かは判りませんが、ローラースケートで時々体を光らせながら動き回っています。
2幕ではエリックのお城のシーンが出てきますが、BBのような豪華なセットではなくシンプルなセットです。
背景が巨大な絵本のページをめくっていくように変化していくのは、面白い演出です。
回数を重ねていくと、更に色々なことが見えてきそうです。

この日は開幕後間もないためか、小さなアクシデントが目に付きました。
まずは、オープニング。
幕が上がると直ぐ、手前の紗幕が引っかかったようです。
直ぐに分離したようですが、まるで「オペラ座の怪人」のオークショーンシーンでのハンニバルのポスターのように床にバシッと大きな音が起きてました。
次は、アリエルの姉の1人。
イエローのドレスを纏った松本菜緒さんが上手側で歌っていると、左手の指に通していたドレスの裾を結んだリングを落としてしまい、裾が床に。
松本さん、さりげなく拾っていました。
3つ目は、エリック達が乗った船が波に揺れているとき、天上からワイヤーが大きな弧を描いて垂れ下がっていました。
結局、そのシーンが終わる頃まで下がったままでした。
あまりにも長い時間垂れ下がっているので、もしかして船の帆が客席側にLKのキリンの首のように倒れないように垂れ下がっているのかとさえ思ってしまいましたが、アクシデントのようですね。
4つ目は、マーメイド姿のアリエルの衣装。
鱗を表現している巨大なスパンコールのようなボタンが、ポロッと落ちて舞台の上に。
セットを移動する機構の溝にでも落ちたら、危ないですね。
5つ目は、上手袖のところの陸のセット。
アースラから声と引換に足を得たアリエルが、上手く立てずに苦労した後上手に捌けようとしたときに、ズルッとずれました。
6つ目は、アースラの持つ魔法の契約書。
怒りに満ちたトリトンがアースラの元に訪れタコの足先に付いた契約書を見つめるのですが、突然足下に落ちてしまいました。
たこ足を操作している青子さんが拾い上げてましたが、元に戻すのに少々手間取っていました。
私が気付いたものでも、これくらい。
小さなものが殆どですが、事故に繋がらないことを願います。

取りあえず、土曜日1階席の中盤から楽しんでみます。
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四季劇場[夏]      2013年4月11日

アリエル : 谷原志音
エリック 上川一哉
アースラ 青山弥生
トリトン 芝 清道
セバスチャン 飯野おさみ
スカットル 丹下博喜
グリムスビー 星野元信
フランダー 大空卓鵬
フロットサム 一和洋輔
ジェットサム 中橋耕平
シェフ・ルイ/リーワード 岩城雄太
【男性アンサンブル】
南 圭祐
成田蔵人
権頭雄太朗
斎藤准一郎
光田健一
高橋基史
【女性アンサンブル】
観月さら
浅井美波
三井莉穂
松本菜緒
三平果歩
高瀬 悠
加藤久美子



ペテン師と詐欺師

2013年04月10日 23時41分00秒 | 観劇

このタイトルを見ると、2008年に観た鹿賀丈史さんと市村正親さんの舞台を思い出します。
久しく演じられていなかったこともあり、この日の公演を知り観に行ってきました。
会場は、東京芸術劇場シアターウエスト。
今回は舞台の延長で前方2列が外され、250席ほどのコンパクトな劇場です。

客席に入ると、見覚えの有る椰子の木や建物のセットに以前の記憶が蘇ってきました。
バンドのセットが上手奥に有り、キャストの多さもありステージが狭いかなと感じました。

今回のキャストは、失礼ながら殆どが初めて見る方ばかりでした。
唯一、谷内 愛さんは劇団四季在籍時から観ていましたし、退団後にも何度か観ています。
退団後、twelveと言うストプレだったのですが、やはり歌っている姿が似合いますね。
一度離れたクリスティーンがフレディの元に戻ってきた時、パジャマ姿?を観ていたら、ふとマンマ・ミーア!のソフィが浮かんできました。
四季時代の彼女をご存じの方は、同じような印象を持たれた方がいるのでは?
ちなみに、クリスティーンのダブルキャストのもう一方としてお名前がある上田亜希子さんも、元劇団四季の方ですね。

肝心の舞台ですが、歌有りダンス有り、笑いありで楽しい舞台でした。
さすがに、舞台上は手狭感が否めません。
前方席に座っていたこともありますが、スペースがコンパクトなので、マイクなしでも十分声が通りそうな感じでした。
それだけに、演奏も含めて少々喧しさを感じられたし、ラストは演奏の中に歌声が埋没しかけていたのが、ちょっと残念です。

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東京芸術劇場 シアターウエスト
ローレンス    石原慎一
フレディ     津田英佑
クリスティーン  谷内 愛
アンドレ     西郷 豊
ミュリエル    黒瀬千鶴子
ジョリーン    菊池千花
レノア      後藤 和
ソフィア     明光寺千晃
男性アンサンブル 浅川文也
         あべ やすし
         大黒智也
         上垣内 平
         齋藤信吾
         佐藤春樹
         滝浦光一
         中山伸弘
女性アンサンブル 伊藤みさお
         河内知子
         熊澤沙穂
         鈴木亜里紗
         鈴木裕香
         高岡 純
         谷 須美子
         土屋啓子
         林 美織
         藤村はるか
         宮野 黎


新橋演舞場バックステージツアー

2013年03月20日 23時58分00秒 | 観劇

e+の企画で、観劇後のバックステージツアーに参加してきました。
参加者は、30人ほどでした。
終演後、観客が退場するのを待って、客席正面入口脇に設置してある扉を開け、鳥屋口(とやぐち)からスタートです。

【鳥屋(とや)】
花道へ繋がる部分で、花道との仕切りには揚幕(あげまく)が設置されています。
揚幕は、金属のパイプに金属のリングで吊られています。
揚幕の脇には小さな小窓が設置され、花道の状況を確認しながらスタッフさんが手動で開け閉めしています。
小窓の右下には、花道用のフットライトのコントローラも設置されています。
鳥屋の左手には、拵え場(こしらえば)と呼ばれる畳1.5畳分ほどのスペースがあり、照明のついた鏡台が用意されています。
小さな畳が3畳に見えたのですが、よく見ると畳表が貼られているようです。
歌舞伎を特集した番組などで何度か見た場所なので、1人興奮してしまいました。
鏡獅子などの早変えの際に、化粧や衣装を変えるそうです。
入口脇には、花道下へ続く通路が設置されています。
揚幕には、雪月花と呼ばれる、演舞場の座紋が白く染め抜かれています。
歌舞伎座では、鳳凰丸が染め抜かれているそうです。
揚幕の金属パイプには拳骨と呼ばれる留め具があり、ここにリングをぶつけて音を立てているそうです。
役者の「はい!」と言うきっかけに合わせて、開けるそうです。
役者によってタイミングが異なるため気を遣うそうで、説明をしてくださった方には海老蔵さんが一番難しいそうです。
演目によって、激しかったり、軽快だったり、あるいは音を立てずにと、様々だそうです。
今回の一条大蔵譚では軽快に、二人椀久ではバレないようにあけているそうです。
開ける場合は、手首のスナップをきかせて一気に開け、締める場合は、体毎飛び込むように締めていました。
実際に、体験もさせてもらえました。
それなりに拳骨にぶつかって音が出ますが、実際の舞台で聴く音とは大分違うのでしょうね。

【花道】
役者の気分でとの説明があり、花道を歩いてみました。
実際に立ってみると、思っていた以上に狭いです。
さらに、クッションが有るわけではないのでしょうが、パレット構造の檜の床のためか、そんな感じがします。飛び六方など、力強く踏み込むためのクッションにもなっているのでしょうか?
七三(しちさん)と呼ばれる位置(鳥屋と舞台の間の七対三の位置で、客席のどの位置からも見栄え良く見える位置だそうです)に切り欠きがあり、すっぽんと呼ばれる機構が設置されています。
ここには、花道下に通じるセリがあり、お化け、妖怪、獣の類が登退場する場所だそうです。
セリは2台有り、別々の動かすことができるそうです。
ちなみに、こちらではセリを別々に動かすことを、「ちゃんちき」と呼んでいるそうです。
すっぽんの語源は、生き物のスッポンの首の動きからだそうです。

【舞台】
花道から客席に戻り、舞台機構の解説です。
上手下手の大きな柱を、大臣柱と呼ぶそうです。
大臣の中には、鳴り物や謡いの方々のスペースが設置されています。
上手に二層のものは、チョボと呼ばれるものです。
下手は、黒御簾と呼ばれるものです。
セリには1号セリから10号セリまで、9つのセリがあるそうです。
※5号セリは、なぜか存在しないそうです。
操作盤担当の方が、実際に盆(14m?16m?)とセリを作動させて、動きを見せていただきました。
セリは、最大6尺(1.8m)上がるそうです。
見学時は幾つかが纏められていたようで、6台の大きさの異なるセリの動きが見られました。

【セリ】
舞台上に上がり、見学者全員と劇場スタッフさんが一番大きなセリに乗り、最大の6尺まで上がりました。
ここからの客席はなかなかの眺めで、プライドロックもこんな感じなんでしょうね。
昇降時は若干ぐらつくので、慣れないと怖い感じもあるのでは?
見上げると吊り物があり、こちらは総て手動で操作しているそうです。
さらに、盆が回転して、ほんの少しだけ役者気分になれました。
次に、奈落へ。
参加者の方が、「生きながらにして、奈落の底に行けるのね。」などと話していたのに、笑ってしまいました。
途中、客席側に中奈落と呼ばれるスペースがあり、役者さんの移動もあるそうです。
舞台から6.6mあり、奈落の底から見上げると、かなりの深さを実感します。
舞台セットも、このセリを使って移動しているものもあるそうです。
歌舞伎座の奈落は、もっと深いそうです。
下手側に移動してセリが戻るのを見ながら、花道下へ移動です。

【スッポン】
階段を上がり、中奈落のある位置から花道下を歩くと、スッポンの機構が見られました。
2台のセリの脇に狭いスペースがあり、伽蘿先代萩(めいぼくせんだいはぎ)でネズミが隠れるスペースがありました。
反対側には、煙を出したりするスタッフが入るスペースがあります。

これで、ツアーは終了となりました。

質疑応答ということで、こんな話が解説されました。
檜の舞台は掃き掃除しかせず、磨いたり拭いたりはしないそうです。
拭いたりすると、板が柔らかくなってしまうためだそうです。
状況に応じて、鉋で削ったりすることもあるそうです。
意外にもササクレがたくさんあり、裸足で歩くのは危険だそうです。
板の色は、白すぎると世話物などでは味気なくなるそうです。
場合によっては、汚しをかけたりすることもあるそうです。
舞台設計は、総て尺貫法で設計されていて、新しい歌舞伎座も同様だそうです。
床の厚さは、35mmだそうです。
楽屋は、舞台裏にあるそうです。

四季のバックステージツアーと違い、貴重な体験でした。
歌舞伎という環境のお陰で、その場では判らなかった用語や漢字もWebで調べる事ができたのも理解をする上で参考になりました。
歌舞伎辞典

三月花形歌舞伎 夜の部
一条大蔵譚
 檜垣
 奥殿
一条大蔵卿 市川染五郎
吉岡鬼次郎 尾上松緑
お京    中村壱太郎
鳴瀬    上村吉弥
八剣勘解由 松本錦吾
常盤御前  中村芝雀

二人椀久
椀屋九兵衛 市川染五郎
松山太夫  尾上菊之助


オペラ座の怪人 3月16日

2013年03月16日 23時36分00秒 | 観劇

今週、ファントムは変わらぬものの、ラウル、クリスティーヌ、マダム・ジリーが変わったこともあり、急遽観に行ってしまいました。
最近は、変わる頻度が高いですね。
1ヶ月半振りの高木クリス、Think of Meの後楽屋でマダム・ジリーから受け取とったラウルからのメッセージを読むとき、『何の事かしら?』がイントネーションが少し怪しげでミステリアスな感じでしたが、まずまずでした。

それよりも、橋本ファントムが良いですね。
佐野さん的な濃い芝居を見せてくれて、ぐいぐい引き込まれていきます。
特に、The Point of Noreturen以降が。
ファントムの歌う『もはや、戻れない』の一言が好きです。
1コーラス目では、暴走したファントムの「これ以外に手段は無い」的なものが、クリスティーヌと共に歌う時には「躊躇いのようなもの」が感じられるました。
マスクを剥がされ、地下室へクリスティーヌを引き連れて行ってからの心の変化も良いですね。
ラウル等に追い込まれて、一度は感じられた躊躇いが「自分の容姿に対する憎悪」に変わり、クリスティーヌを助けに来たラウルを見て更に態度を硬化させるファントム。
クリスティーヌの「醜さは顔にはないわ。汚れは、心の中に。」で心が揺れるファントム。
ラウルへの対抗心。
ファントムのここでの『もはや、戻れない。』が暴走した自分を見つめ、戻りたくても戻れないことへの苦悩が滲み出ていて、クリスティーヌの『昔は、心捧げた。』の一言がファントムの心に深く響いている感じでした。
表情の変化が良いですね。
オルゴールを前に、心も現実も、自分を覆っていた仮面を外すことを決めたファントムがいました。
そして、穏やかだけど墓場でクリスティーヌを呼ぶときよりも優しい声でのクリスティーヌへの『I Love You』が、さらに泣けました。

歌声もさることながら、芝居も良いです。
これから、更にファントムを深めていく様子を観ていきたいです。

そう言えば、昨日の公演でアクシデントと言うほどではないですが、被り物で2つほど。
一つは、深見隊長が警備を始めるとき、下手に2人並んでいる警官1人が頷くと、ヘルメットが前へズルリ。
お隣の警官さん、心なしか笑いを堪えているように見えました。
もう一つは、地下室でファントムがクリスティーににベールを被せたとき、カチューシャ状の部分を立てるように被せたので、ベールの重みで後ろに下がってしまったのを直してました。
張り詰めた雰囲気の中なので、ちょっと残念です。

オペラ座の怪人 橋元聖地
クリスティーヌ・ダーエ 高木美果
ラウル・シャニュイ子爵 鈴木涼太
カルロッタ・ジュディチェルリ 河村 彩
メグ・ジリー 西田ゆりあ
マダム・ジリー 戸田愛子
ムッシュー・アンドレ 増田守人
ムッシュー・フィルマン 青木 朗
ウバルド・ピアンジ 永井崇多宏
ブケー 佐藤圭一

【男性アンサンブル】
瀧山久志
清水大星
寺田真実
深見正博
野村数幾
伊藤礼史
山口泰伸
田中元気
玉真義雄

【女性アンサンブル】
小野さや香
菊池華奈子
栗城 唯
吉田絢香
山本紗衣
松ヶ下晴美
梅崎友里絵
高田直美
平井佑季
野手映里
黒柳安奈
榊山玲子

LOVE LETTERS 3月15日

2013年03月15日 23時00分00秒 | 観劇

初めて、観てきました。
原田優一さん、木村花代さんの、お2人の回です。
最初は16日の石丸さんと荻野目さんの大人なイメージが良いかなとも思ったのですが、久しぶりの花ちゃんも観たくなって、この日に決めました。
ステージには、黒いブラインドを背に2客の椅子と水差しが置かれたテーブルのみ。
アンディーとメリッサの2人の、48年間の手紙のやり取り。
メガネをかけ堅実な印象の原田さんのアンディーと、自由に生きる花ちゃんのメリッサ。
最初はティーンズの2人のイメージが見えてきて、良い感じだと思っていました。
「Merry Christmas!」このフレーズが、何度も出てくるのが印象に残ります。
この言葉の繰り返しと共に、2人の時間が進んでいき、歳を重ねていきます。
朗読劇のため、2人は座ったままで、読み上げる声に感情が移っています。
不思議と歳を重ねるにつれ、相応のアンディーとメッリサの姿が目に浮かんできます。
政治に携わり、3人の子供と妻との生活を送るアンディーと、家庭を持ち、芸術家として一時は注目されたものの、離婚、親権の剥奪、アルコール依存、鬱と対照的な暮らしを送るメリッサ。
なぜ、この2人が長い間結びつくのか不思議な気もしますが、2人を繋いだのは数多く交わされた手紙だったんでしょうね。
メールや電話と違い、相手に届くまでに、相手から届くまでに相応の時間がかかる手紙。
文字に、相手の表情が感じ取れる手紙。
2人のやり取りの中にアルファベットの書き方に関する内容が、ティーンズの時と、歳を重ねたときの2回出てきます。それゆえに、タイプライターと言うよりも手書きのイメージが私の中に拡がりました。
それが、2人を結びつけていたのでしょうね。
ラスト、メリッサが息を引き取る辺りから、花ちゃんはハンカチで目頭を押さえながら、手紙を読み上げていました。
効果音もない静かな舞台は、アンディーの手紙でエンディングを迎えました。
カーテンコールでは、原田さんと花ちゃんのハグで終わりました。
原田さん、意外なほどというとファンの方に怒られてしまいそうですが、アンディーの雰囲気が良かったです。
ちょっとカミカミでしたが、花ちゃんの自由奔放で寂しがり屋のメリッサも素敵でした。

この公演が、427回目の公演となったそうです。
これだけ長く続く朗読劇、内容もさることながら、毎回変わるペアにもあるのでしょうね。
公演前の稽古は、ペアが顔を合わせて行われるのは、1回だけだそうです。
それだけに、本番では普通の舞台とは違った緊張感があるそうです。
俳優だけでなく、アナウンサーやお笑いの方も迎えて行われ、年齢も様々。
違うペアでも、観たくなってきました。