6月にNHK・劇場への招待でオンエアされたのを観て、劇場でも観たい芝居でした。
楽前日の昨日、念願かなって観ることができました。
下手側が客席に張り出した舞台の幕があがり、影山邸でのシーン。
オンエアされたものとはライティングが異なるのかと思えるほど、印象が異なります。
やはり生の舞台で、目の前で役者の演技が観られることは、素晴らしものですね。
三島文学について語るほどの知識はないものの、役者の発する日本語の響きの美しさを再認識させられるすばらしい舞台です。
影山伯爵役の日下武史さん、朝子役の野村玲子さんのお二人は、前回同様の役回りです。
主なキャストでの変更は清原永之輔役に山口嘉三さん、久雄役に福井晶一さん、飛田天骨役に志村 要さん、草乃役に坂本里咲さんなど。
石丸さんが出演されるものと思い込んでいただけに山口さんの清原はイメージし難かったのですが、なかなか堂々とした良い感じの清原を演じてました。
逆に久雄役の福井さんは、私の中ではイメージにあっていてとても良かったと思っています。
1幕と2幕の間の休憩が25分と長いのですが、2幕の幕があがり鹿鳴館のセットを見ると納得できるものです。
短時間でこんなセットが入れ替えられるのは、凄いですね。
1幕で登場人物の相関関係と思惑が明確に描かれて行くのとは対照的に、短時間に出来事が流れて行く2幕は目が離せません。
草乃を問いただし、久雄と朝子の関係を知った影山、日下さんの表情と台詞まわし良いですね。
日下さんはオンディーヌ、エクウスに続き今年3回目ですが、楽日を前にお疲れなのかも知れませんね。
『られ』辺りの発音が籠り気味で、久雄と対峙をするシーンでは台詞が飛んでしまったかと思わせる瞬間がありました。
少々心配になります。
久雄が清原に撃たれ、悲しみに我を忘れる朝子と清原のシーンは、できることなら石丸さんの清原で観てみたかったです。
ラストへ向けての影山伯爵と朝子の心のやり取りは、素晴らしいのは言うまでもありません。
劇場を出た後、昨日の日記にも書いてしまったのですが、自由劇場からWICKEDの海までの移動が頭に浮かび、試しにと海岸通を歩いてみました。
特に早く歩いた訳ではありませんが、劇場入り口に到着したのは5分前。
こんなことなら、チケットを確保しておくべきだした。
ダメだとは思いつつもチケット売り場に目をやると、完売の表示が・・・。
劇場前のカレッタ広場では、今年のイルミネーションの準備が進んいました。
今年は『Blue Ocean』というテーマで、11月23日から12月25日までの期間、30万以上のブルーのLEDが海のイメージを見せてくれます。
カレッタ汐留46Fでも、青く輝くツリーが見られるそうです。
自由劇場 | 2007年11月24日 |
影山悠敏伯爵 | 日下武史 |
同夫人 朝子 | 野村玲子 |
大徳寺侯爵夫人 季子 | 中野今日子 |
その娘 顕子 | 岡本結花 |
清原永之輔 | 山口嘉三 |
その息子 久雄 | 福井晶一 |
飛田天骨 | 志村 要 |
女中頭 草乃 | 坂本里咲 |
宮村陸軍大将夫人 則子 | 木村不時子 |
坂崎男爵夫人 定子 | 佐藤夏木 |
宮村陸軍大将 | 鈴木 周 |
坂崎男爵・写真師 | 高草 量平(劇団昴) |
華族/給仕/職人 | 斎藤 譲(劇団昴) |
維田修二 | |
高林幸兵 | |
高島啓吾 | |
小出敏英 | |
藤波 大 | |
山本章平 | |
塩地 仁 | |
菅原聡史 | |
女性アンサンブル | 岡本和子 |
岡 聡里 | |
真家留美子 | |
森崎みずき | |
オク ヘスク | |
鈴木奈緒美 |