気付いたら週一を超えるペースとなった今年の観劇も、今日のWICKEDが今年の締めとなりました。
思い返せば昨年の大晦日、四季劇場・海のオペラ座の怪人から始まり、ちょうど365日目の今日のWICKEDも同じ四季劇場・海となりました。
私にとってWICKEDは、6月15日のプレビュー公演に始まり、2回目となる7月16日、そして今回が3回目の観劇です。
WICKEDを観て凄いと思うのは、開演後半年を経過してもカンパニーの大半が変わっていないこと。
最近はキャスト表を見るたびに、主演の沼尾みゆきさん、細い体で頑張っているなと思います。
プレビューの時の印象は、沼尾さんのコメディエンヌ振りと濱田さんの歌の凄さに圧倒されました。
2回目は、ストーリーを再考させられました。
3回目の今日は、濱田さんを引き継いだ樋口さんのエルファバが最大の関心事。
その他に、ネッサローズ役の山本貴永さんとマダム・モリブル役の武 木綿子さんのお2人方。
樋口さんは、ウエストサイド物語のアニタ役で素晴らしい歌とダンスをに釘付けとなっただけに、なおさらです。
グリーンのメイクで観るエルフィーは、濱田さんの印象が強いのか、若干の違和感があったものの、歌を聴き始めたらそんなことはどこかへ消え去ってしまいました。
さすがに濱田さんとアイーダを演じているだけあって、私には甲乙つけられません。
1幕ラストのDefying Gravityは、幕が降りて周囲が席を立ち始めるまで拍手をしていました。
2幕のAs Long As You're MineやNo Good Deed辺りは、思わず泣けてきました。
過去2回では泣けてくることはなかっただけに、感情移入に自分でも驚きました。
レ・ミゼラブルで再三泣かされたために、涙腺が脆くなってしまったのかも?
なにわともあれ樋口さん、今更ながら素晴らしいです。
初見の山本さんのネッサは、1幕ではあまり印象がなかったのですが、2幕での怒り・悲しみの表情が凄いです。
実の姉に対して長年積み重ねてきた思いは、これほどまでに深いものだったのかと思い知らされるものでした。
武さんのマダム・モリブルは、特に強い印象はなく、エルフィーを悪い魔女と仕立てていく時、もう少し悪女的であってもよいのではと言う感じです。
7月に観た時は疲れが出ている印象を受けた沼尾さん、一時期痩せた印象もありましたが、今日はそんな印象もなく素敵なコメディエンヌを演じていました。
プログラムはプレビュー公演の時に四季から戴いたままだったので、改めて購入しました。
キャストを見ていて驚いたのは、グリンダ役に苫田さんが掲載されていたこと。
しかも2段目に!
ここ1ヶ月花代さんがクリスティーヌを演じているなか姿を見かけないのは、グリンダの稽古をしているのでしょうか?
年明けのキャストが気になるところです。
いずれにしても、昨年大晦日は高井さんのファントムに放心状態になり、今年は樋口さんのエルファバの魂を揺さぶられました。
こんな状況では、来年も劇場通いが続きそうです。
四季劇場 海 | 2007年12月30日 |
グリンダ | 沼尾みゆき |
エルファバ | 樋口麻美 |
ネッサローズ | 山本貴永 |
マダム・モリブル | 武 木綿子 |
フィエロ | 李 涛 |
ボック | 金田暢彦 |
ディラモンド教授 | 武見龍磨 |
オズの魔法使い | 松下武史 |
男性アンサンブル | 三宅克典 |
脇坂真人 | |
品川芳晃 | |
白倉一成 | |
高橋卓爾 | |
清川 晶 | |
嶋崎孔明 | |
上川一哉 | |
永野亮彦 | |
女性アンサンブル | あべ ゆき |
石野寛子 | |
柴田桃子 | |
宇垣あかね | |
遠藤珠生 | |
有美ミシェール | |
間尾 茜 | |
由水 南 | |
黒崎 綾 | |
指揮 | 寺嶋昌夫 |