先日の四季のHPに掲載された、稽古風景の映像に驚きました。
絣の着物を着て阿久津さんの傍らに立っていたのは、樋口さんではなく秋さんでした。
3分ほどのビデオクリップの映像を観て、思わず初日のチケットを取ってしまいました。
初日と言うこともあり、劇場入口には招待客向けの受付があり、積み上げられた公演プログラムの山が。
見ていると、どれほどの招待客がいるのか?
そんなことを考えているうちに、開演時間に。
今回のキャストを見ると、メインでは秋さん。
武見さんが抜けたため、前田さんが加わった程度です。
アンサンブルでは、菊池さんや朱さん、団さんや田村さんの名前が目に付きます。
いつもと変わらぬオープニングに始まり、いよいよ秋さんのリナ登場です。
ファンデーションが濃いため、ちょっと見慣れない感じがしますが、絣の着物が似合います。
稽古場の映像同様にブンガワンソロを歌い始めると、澄んだ歌声が心地よく響きます。
表情も良い感じです。
火祭りのシーンでは、男性も女性もちょっと乱れる場面があって、まだ馴染んでいない方がいるのかなという印象を受けました。
秋さんの火祭りの舞踏は、ちょっと固さがあるのかなという感じも。
それでも、舞踏が終わると拍手が贈られました。
でも、負傷した保科とのシーンや、火祭りの後南十字星のシーンを見ていると、保科を思う気持ちが伝わってきます。
今日の舞台、どうしても秋さんに目がいってしまうのですが、
オランダ人捕虜が不満を訴えるシーンで、「木の根を食べさせる」のシーンで「ゴボウ」の説明があると、客席から笑いが起きていました。
何度か観ていますが、こんなところで笑いが起きたのは初めてです。
今日の初日、御大の姿が見あたらないと思っていたところ、客席やロビーで見かけました。
休憩中、御大の隣にマスクをした女性が1人。
役者の方かなと思っていたら、マスクを外し挨拶をされていました。
坂本里咲さんでした。
舞台以外では初めて見かけましたが、綺麗な方ですね。
2幕は、何度見ても切なくなります。
李香蘭での愛蓮では強さをも感じさせる秋さんでしたが、義勇軍の一員でもあるリナからは強さを感じさせませんでした。
むしろ、義兄を庇って収監された保科を気遣う思いの方が強く伝わってきましあ。
島村中将と保科の会話を聞いているだけで、涙が出てきそうです。
監獄に忍び込んだリナと保科のシーンは、泣かされました。
「私のために生きて」と涙を流し訴えるリナ。
流れる涙を止められず、手で口を覆い悲しみに耐えている姿に、涙が止まりませんでした。
戦犯という無実の罪で処刑されていく者の悲しさと、愛する者を失う悲しさを改めて胸に刻まれた思いです。
今回の公演が2週間しかないのが残念です。
もう少し長ければ、楽週にもう一度観て、秋さんのリナが変わるのかどうか観てみたいと思わせる舞台でした。
2作続けて、秋さんの魅力を感じさせられました。
四季劇場[秋] | 2009年9月13日 |
保科 勲 | 阿久津陽一郎 |
リナ・ニングラッド | 秋 夢子 |
島村中将 | 田代隆秀 |
原田大尉 | 鈴木 周 |
塚本少尉 | 前田貞一郎 |
ニングラット博士 | 池田英治 |
ルアット・ニングラット | 内田 圭 |
ニルワン | 藤川和彦 |
キキ | 山中由貴 |
オットー・ウインクラー | 吉賀陶馬ワイス |
原田春子 | 都築香弥子 |
岡野教授 | 維田修二 |
【男性アンサンブル】 | 菊池 正 |
坂本 剛 | |
朱 涛 | |
浜名正義/td> | |
朝隈濯朗 | |
片山崇志 | |
渡邊今人 | |
松本和宣 | |
小野功司 | |
山本伸夫 | |
安東 翼 | |
ハンドコ アクアリオ | |
村中 至 | |
辻中 武 | |
【女性アンサンブル】 | 佐和由梨 |
荒木美保 | |
井藤湊香 | |
団 こと葉 | |
杏 奈 | |
田村 圭 | |
松本昌子 | |
有美ミシェール | |
濱村圭子 | |
吉田夏子 | |
豊田早希 | |
朴 慶弥 | |
森 未央 | |
宝生 慧 | |
白石善真 | |
本田明奈 |