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アイーダ ~愛に生きた王女~

2012年04月22日 22時36分11秒 | 観劇

遅ればせながら、アイーダを観に行ってきました。
思えば1年前、智恵さんがアイーダにキャストされたのを機に、8月21日の千秋楽まで感動の13公演を楽しみました。
今年も、同じ4月第4日曜に観に行くとは、思ってもいませんでした。
今回は、ラダメスの阿久津さんやアムネリスの大和さん、ゾーザーに飯野さんは変わらず、アイーダには久々の秋さんです。
新たに、メレブに大空さん、ネヘブカに桜野さんが。
アンサンブルに脇坂さんや西尾さんの名前が挙がり、こちらも大いに気になるものでした。

オープニング、脇坂さんと西尾さんが目に飛び込んできました。
セールを操る西尾さん、表情がキリッと締まり、なかなかの好印象です。
「ピラミッドを建てよう」のシーンでは更にお2人の格好良さが目にとまります。
脇坂さん、朱涛さんと並んで踊る姿が印象に残ります。
マンマ・ミーア!でのビルも良いですが、やはり踊る姿が一番です。
アイーダの秋さん、回数を重ねているので普段通りかなと思っていたのですが、微妙に何かが噛み合っていないような印象を受けることもありました。
回数を重ねるうちに、落ち着くのでしょうか?

メレブは、歌も台詞も悪くはないのですが、感情の乗り方が物足りないです。
こちらも、回数を重ねていくのが一番なんでしょうね。

ネヘブカの桜野さんは、コーラスラインのコニーを演じたように小柄な方ですが、可愛らしい印象を受けるシーンも。
神が愛するヌビアでは、松本さんのネヘブカが印象的ですが、それと比べてしまうと桜野さんの歌声は弱いのか、秋さんの歌声に隠れてしまいそうでした。

飯野さんは歌声も良く通り、調子は良いようですね。
もはや、私の中ではゾーザーそのものです。

今回特筆すべきは、何と言ってもラダメスの阿久津さん。
大阪と比べて、印象が変わりました。
「迷いつつ」の歌う直前、アイーダに呟く「解らないのか・・・」の一言、自信に満ちた将軍の切ない思いが伝わってきて良いですね。
そんなことを感じていたのですが、2幕に入ってからのアイーダへの様々な思いが痛いほど伝わってきました。
「星のさだめ」では、ラダメスの心が泣いているとさえ感じられて、気付けば涙が流れていました。
ラダメスに感情移入して泣けてきたのは、初めてです。
凄いですね。
あっ、そう言えばヌビア王を捕らえたことを知り、テンションが上がった時、アイーダの存在を思い出し「あっ!」と声を出していました。
大阪後半は声を出さなくなっていましたが、元に戻ったようですね。

大和さんのネヘブカは、1幕でラダメスが寝室に訪れたとき、ベッドルームからの声が更にお茶目な感じになっていました。
客席からの笑い声が起きるかなと思いましたが、意外にも平静でした。
彼女の場合終盤の涙が印象的ですが、今日も「真実をみた」で白いドレスを纏った頃から大粒の涙が落ちていました。
審判のシーンでも、ラダメスの延命を懇願するアイーダに既に目には涙が溢れんばかりに。
ファラオが審判を下そうとしている時に、頬を涙が伝い、ドレスの胸元に涙の痕がいくつも出来ていました。
「我こそはイシスの娘、その命令である!」で2人に背を向けるとき、悲しみと苦しみを振り切るかのように大粒の涙も飛んでいきました。

結局、2幕途中からずっと涙目で観ていました。
カーテンコールでは途中からスタオベとなり、客席からは「ラダメ~ス!」の声がかかっていました。
ニッコニコの阿久津さんの笑顔が、とても印象的でした。

ご贔屓さんのいない舞台なので今日もどうしようか迷っていたのですが、観に来て正解でした。
こうなると、1ヶ月くらいでも良いから、智恵さんのアイーダが観たいな・・・。

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四季劇場[秋]
2012年4月22日
アイーダ 秋 夢子
アムネリス 大和貴恵
ラダメス 阿久津陽一郎
メレブ 大空卓鵬
ゾーザー 飯野おさみ
アモナスロ 川原洋一郎
ファラオ 石原義文
ネヘブカ 桜野あら
【男性アンサンブル】 脇坂真人
朱 涛
田井 啓
西尾健治
水原 俊
中村 巌
桧山 憲
森 健太郎
【女性アンサンブル】 加藤久美子
恒川 愛
井上佳奈
小島光葉
柴田厚子
相馬杏奈
駅田郁美