静岡公演3回目にして、千秋楽公演です。
前日まで悩んでいましたが、観に行って良かったです。
当日新富士駅付近では、久しぶりにスッキリ晴れた青空に富士山が浮かんでいました。
この先の舞台の感動を、想像させるかのようでした。
劇場に着くと、既に開場しかなりの混雑でした。
キャッツPOST周辺が特に著しい混雑で近づけず、記念スタンプの郵便物を投函する人が多いのかなと思っていましたが、幕間に確認すると出演者のサインがボードに書き込まれていました。
慌ててカメラを向け、どうにか撮影出来ました。
今回の席は16列と言うこともあり、あまり期待していなかったのですが、予想に反して全体が見渡せ想像以上に良い席でした。
開演直前、水を打ったような静けさが期待の高さを感じさせます。
1曲毎の拍手の大きさが、客席に座っていてもゾクゾクしてきます。
客席の思いが、確実に俳優の皆さんにも伝わっていると感じました。
時々、硬くなっているのかなと思える事も。
前回、バストファ登場にコミカルな仕草を見せていた鈴木スキンブルも、この日は控えめでした。
グリドルボーン登場時の「ソノ・クイ」は、珍しく最後の一伸びが伸びきらなかったのがちょっと残念でしたが、ステージ上のグロールタイガーとのやり取りは楽しめました。
硬さの原因は何かと思っていましたが、幕間に下手の入口のところで加藤敬二さんをお見かけしました。
もしかしたら、これかも知れませんね。
逆に二幕初めに下手の壁際に現れた龍澤マンゴ、いきなり客席を威嚇していました。
その後は頭を掻いたり、壁に体を擦りつけたり、両手を伸ばしての猫式ストレッチと前回同様に猫になりきっていました。
正木グロタイと玉井ギルの殺陣は、とてもキビキビして観ていても気持ちよかったです。
普段通りのカーテンコールの後、全員がアカペラで「メサイア」を歌い出します。
美しい歌声に聴き入っていると、グロタイの海賊船が降りてきます。
かけられていた赤い布を取り去ると、『CATS 千秋楽』のボードが現れました。
その後、「メモリー」のメロディが流れる中、それぞれの猫たちが役のイメージのポーズやダンスをし、客席の拍手の後通路を走り抜けていきました。
一瞬、ロビーでお見送りでもあるのかと思ってしまいました。
最後のグリザベラが去った後、鳴り止まぬ拍手に再度全員が舞台に並びます。
何度目のカーテンコールか判らなくなってきた時、グヨルタガーによるタガー〆がスタート。
こちらも、一度で終わるわけもなく、手拍子が客席先導がお気に召さなく、グヨルさんが「俺のペースに合わせろ!」見たいな仕草をしますが、無駄な抵抗に終わりました。
レンジの上に「The END」(30周年のカーテンコールと同じもの)が置かれましたが、それでも終わりません。
全員がステージに並び客席に応え、再度のタガー〆のあとに「The END」のプレートをステージ中央に置いて、長いカーテンコールも終わりとなりました。
次回公演のアナウンスがなかったのが、ちょっと淋しかったです。
しばし時間を取った後、また何処かの街で猫たちが集まるのを待ちたいです。
日没が早く、静岡駅に着く頃には新幹線も茜に染まっていました。
1時間に3本しかない新幹線のため、茜色に染まる富士山は見ることが出来なかったのが残念でした。
グリザベラ | 織笠里佳子 |
ジェリーロラム=グリドルボーン | 岡村美南 |
ジェニエニドッツ | 大口朋子 |
ランペルティーザ | 山中由貴 |
ディミータ | 荒木美保 |
ボンバルリーナ | 高倉恵美 |
シラバブ | 和田侑子 |
タントミール | 大橋里砂 |
ジェミマ | 松山育恵 |
ヴィクトリア | 吉田千那津 |
カッサンドラ | 藤岡あや |
オールドデュトロノミー | 山田充人 |
アスパラガス=グロールタイガー/ バストファージョーンズ |
正木棟馬 |
マンカストラップ | 萩原隆匡 |
ラム・タム・タガー | 金久 烈 |
ミストフェリーズ | 永野亮比己 |
マンゴジェリー | 龍澤虎太郎 |
スキンブルシャンクス | 鈴木涼太 |
コリコパット | 一色龍次郎 |
ランパスキャット | 政所和行 |
カーバケッティ | 齊藤太一 |
ギルバート | 玉井晴章 |
マキャヴィティ | 佐野隼平 |
タンブルブルータス | 松永隆志 |