幸運にも、新グリンダと新フィエロを観ることができました。
二人とも、登場と同時にシングルで舞台に立っていて、仕上がりもデビュー週とは感じられないのはさすがでした。
谷原グリンダ
苫田さんについて、しっかり稽古を重ねてきたのがよく判ります。
先にデビューした鳥原さんと比べると、明るくて人気者であり、エルファバが「おバカ」と称する性格が明確です。
ポピュラーでも頑張っていて、ぎこちないジャンプの最後には、これまたぎこちないY字バランスを見せてました。
エルファバとルームメイトとなることが決まった時、マダム・モリブルが「あなたのルーム・メイトです!」の一言と共に、二人の手を重ねたら、グリンダは「あっ、触っちゃった!」と言わんばかりに自分のスカートに手を擦りつけたり、シェンシェン立ちにも手を擦りつけていました。
二幕でエルファバとの杖と箒の対決シーンでは、苫田さんよりも激しい杖捌きを見せ、雅原エルフィーが後ずさりするのが演技だけには見えない気がしました。
声色を使い分けていますが、巧みに使い分ける苫田さんにはまだまだ及びません。
というよりも、苫田さんが凄いんでしょうね。
上川さんのフィエロが登場すると、一段と面白みが増しています。
パーティでのいちゃつきは、リトルマーメイドでの共演もあってか、フィエロの首に手を回していて、なかなかのものです。
私の中では、オープニングのシャボンに乗りながら民衆が歌うのを聴く時の表情が、もう少し複雑な思いととれる表情になると、私のイメージ通りのグリンダになるような気がします。
一番の親友であるエルファバが死んだことを、真実を知らない民衆達が喜んでいるわけですから。
上川フィエロ
上川さんも歌やダンスは上手かったし、リトルマーメイドのエリック王子のように立ち姿も綺麗です。
「人生を踊り明かせ」もキレのあるダンスを見せてくれますが、それよりもパーティでセンターのポジションに立った時の姿は、とてもカッコ良いです。
「二人は永遠に」では、雅原エルフィーと共に切々と歌いあげます。
この歌の後の、『空飛ぶ家が見えるのなら、僕たちの未来も見えるだろう?」の一言が、いつにもまして心に残りました。
ラストの案山子になっての動きは、飯村さんより松島さんに近い感じでした。
二人とも本番舞台が数回の状況ですから、これからがとても楽しみです。
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【男性アンサンブル】 内海雅智 田井 啓 斎藤准一郎 佐久間 仁 品川芳晃 松尾 篤 文永 傑 菱山亮祐 若山展成 |
【女性アンサンブル】 間尾 茜 小澤真琴 栗城 唯 花田菜美子 織田なつ美 榊山玲子 原 彩子 芦澤瑞貴 本井亜弥 |