開演前、キャストシートに女性アンサンブルさんの中に土居愛美さんの名前を確認していたところ、名前がないのに気付きました。
「まさか」の思いで見上げていくと、マグダラのマリアには野村玲子さんが。
てっきり、今週は高木さんだと思い込んでいただけに、驚かされました。
よく見れば、土居さん以外にも開幕時のキャストに戻っている方が。
エビータと同様に、変則的なシフトとなるのでしょうか?
キャストの問題はともかく、本編の感想です。
今回、私に取って初めての経験でしたが、オープニングからカーテンコールまでの間に拍手が全くないまま、淡々と進む舞台でした。
正直、台詞がほとんど無く歌で進んでいたく舞台ながら、歌う事に努力を重ねていることが強く伝わってくることが、少しだけ気になりました。
その一方で、目の前に繰り広げられる世界に引き込まれていて、度々涙を流しながら観ている自分がいました。
そんな不思議な舞台に、アンサンブルさん達個々の印象がほとんどないままにカーテンコールを迎えてしまいました。
わずかに残っているのが、北澤さんのヘロデ王です。
登場シーンでは、前回までと演出が少し変わりセットがシンプルになっています。
見た目にも、なかなか美形なヘロデ王です。
歌声や芝居は下村さんと比べるのが適切かどうかは判りませんが、本来のヘロデ王はかくあるものなんだろうと思わせるものでした。
もう一つ、高井さんのカヤパです。
地に響くような低音とファントムでも見せないような荒げた語気が、とても印象的でした。
一方で、カーテンコールでの小走りで下手に捌けていく様子が、対照的で微笑ましくもありました。
いずれにしても、不思議な感覚のまま終わってしまったので、もう一度改めて観たいと思います。
出来ることなら、次回は高木さんで観てみたいです。
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【男性アンサンブル】 青山裕次 脇坂真人 維田修二 中村 伝 渡久山 慶 鈴木智之 安東 翼 小野功司 森内翔大 小松貴行 天野勝仁 宇田川 宰 作井亮一 進藤拓実 鈴本 務 |
【女性アンサンブル】 礒津ひろみ 佐藤夏木 木内志奈 鄭 雅美 林 香純 暁 爽子 小島由夏 中里美喜 岸田実保 新保綾那 園田真名美 光井さや |