なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

化膿性脊椎炎?

2021年12月22日 | Weblog

 先週末に入院して内科の若い先生が診ている患者さんの、血液培養結果が出た。

 ひとりは71歳男性で、先週金曜日に発熱と腰痛で受診していた。肺炎はなく、尿路感染症でもなかった。腰椎MRIで化膿性脊椎炎が疑われた。

 血液培養2セットからStreptococcus pneumoniae(PISP)が検出された。脊椎炎だとすると、侵入門戸は気道?。入院後にゾシン(PIPC/TAZ)、さらにバンコマイシン(VCM)を使用して解熱して、炎症反応も軽減はしていた。

 培養結果を見てセフトリアキソン(CTRX)に変更となった。de-escalationというか、最適治療に変更したことになる。

 本当に化膿性脊椎炎でいいかどうか。放射線科の読影レポートを確認して、大学病院から来ている整形外科医に相談することになる。

 

 今日は保健所依頼の新型コロナPCR検査を2件行った。二人は夫婦で、夫が他の病院の看護師をしている。結婚式に出席するために、週末関西に出かけていた。

 戻ってから高熱が出て、勤務している病院で新型コロナ抗原検査(定性検査だろう)を行って、陽性と出た。それだけで新型コロナ患者として保健所に届け出ていた。

 保健所はオミクロン株かどうか確認するためにPCR検査をすることにしたのだった。先々週と先週に2件の新型コロナ抗原検査陽性者のPCR検査依頼があり、いずれもPCRは陰性だった。これは抗原定性検査は疑陽性と判断されたらしい。

 今日の患者さんは限りなく新型コロナらしい。結果は明日出る。

 

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