先週隣町の皮膚科開業医の先生から当院の皮膚科に、紅皮症の78歳男性が紹介されてきた。もともと乾癬で治療していた。前立腺肥大症で泌尿器科クリニックから処方された後だというが、薬疹かどうかはわからない。
入院後はステロイド投与(プレドニン20mg/日)で解熱して、炎症反応も軽快していた。外観はまだあまりかわらなかったが、回復まで時間がかかるのだろうか。
皮膚病そのものだとは思われるが、熱源検索として胸腹部CTと血液培養2セット提出が行われた。すると、両側肺(特に右肺)に斑状影が散布していた。
これはなんでしょうかと訊かれた。通常の細菌性肺炎ではないようだ。結核だといやだなあとは思われたが、分布は上葉ではなく、中葉下葉だった。
呼吸器科外来に来てもらっている先生(呼吸器センターのある専門病院から)に相談すると、非結核性抗酸菌症ではという。
その前に喀痰塗抹・培養を出していたが、抗酸菌塗抹は陰性だった。あまり喀痰は出ていない。3日間の連続喀痰検査が指示された。
当院は皮膚科常勤医が1名いて、それだけでもいい方だろう(常勤医10名の病院としては)。ただ全身性の粘膜疹を伴うような疾患には対応できない。
地域の基幹病院には皮膚科常勤医が2名いて、当地域の重症皮膚疾患に対応している。それでも1名が大学病院に戻ることになり、1名になるそうだ。そうなると、重症皮膚疾患は大学病院に直接頼むしかないと、当院の皮膚科医は言っていた。