なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

前立腺癌

2022年04月02日 | Weblog

 隣町の町立病院から便秘の88歳男性が消化器科に紹介されてきた。先週のことで、外部の病院の先生が診て、大腸検査をオーダーしていた。

 受診日に腹部X線を撮影していたが、腸管ガスが貯留していて、結果がわかってからいうことになるが、前処置に不安がある画像だった。

 大腸内視鏡は壁外性に圧排があり、挿入困難だった。粘膜が粗雑で生検をしていたが、(癌は)出ないだろうと記載していた。腹部単純CTで確認していた。

 前立腺の腫瘤があり、直腸に伸展して一塊になっているように見える(造影しないと正確には不明)。腫瘍マーカーはCEA・CA19-9が正常域で血清PSAが167ng/mlと高値だった。前立腺癌と判断される。

 次の日に来ていた非常勤の泌尿器科医に相談すると、当院ではなく、高次医療機関への紹介を勧められた。前立腺癌はホルモン療法が効くかもしれないが、その間に便秘(腸閉塞状態)をどうするかという問題がある。

 

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