なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

帯状疱疹ワクチン

2022年04月28日 | Weblog

 水曜日に病棟で、看護師さんから帯状疱疹のワクチンについて訊かれた。コマーシャルを見たそうだ。自分も50歳を過ぎたので帯状疱疹ワクチンを接種したい、という。

 グラクソ・スミスクライン(GSK)で新しい帯状疱疹ワクチン「シングリックス」を販売している。こちらの宣伝だろう。

 以前から(2016年)、乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」を、「50歳以上の帯状疱疹の予防」として使用できることになっていた。シングリックスは「帯状疱疹の予防」として使用できる。(2018年承認)知らなかったが、2月28日から3月6日まで「帯状疱疹啓発週間」になっていたようだ。

 もっとも外来患者さんで帯状疱疹ワクチンを受けに来た人はこれまでいなかった。診療科としては、皮膚科を受診しているのかもしれないが。

 

 効果はシングリックスの方が高いが、値段が乾燥弱毒生水痘ワクチン「ビケン」の8000円(1回)に対して、44000円(22000円×2回)と大分高い。帯状疱疹後神経痛が残ると、症状に苦しみ治療費も相当かかるので、かえってお得かもしれないが。

 

 帯状疱疹ワクチンを受けようかと思っていたら、数年前に帯状疱疹(左側胸部~背部)になった。東京(東京ドームホテル)で感染症の学会に出席している時に、チクチクと痛痒くなり、翌日になっても続いた。ホテルに帰って、服を脱ぐと散在程度だが疱疹が出ていた。

 最終日に病院まで戻ってきて、日直だった外科医に薬(バルトレックス)を出してもらった。神経痛は残らなかった。

 

 ひまわり医院(東京都江戸川区)のホームページで、帯状疱疹ワクチンについてわかりやすくまとめていた。

2022年度版】帯状疱疹ワクチン(弱毒生水痘ワクチン・シング ...

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