水曜日の外来に、地域の基幹病院呼吸器内科から83歳男性が紹介されてきた。
市内のクリニックに高血圧症・慢性閉塞性肺疾患(肺気腫)で通院している。昨年12月に、そのクリニックから胸部異常影(結節影)で紹介されたそうだ。
CT・気管支鏡検査で右肺腺癌と診断された。癌自体は手術可能と判断されたが、年齢と呼吸機能から呼吸器外科では手術困難と判定された。
根治的放射線療法が行われた。3月半ばから労作時の息切れが出現して、放射線肺臓炎の陰影を認めた。放射線治療は終了となり、プレドニン(25mg/日)投与が開始された。
肺癌の経過観察と放射線肺臓炎の治療をよろしく、という紹介だった。プレドニン投与(今後の漸減)の指示が具体的に出ていた。
画像は直近のものしかCDに入っていなかった。放射線肺臓炎は見たことが昔1回あるだけで、よくわからないが、テキストと比べるとそうひどくはないようだ(個人の感想)。
治癒も望めるのだろうか。当院の呼吸器科外来に、専門病院から肺癌専門医が来ているので(当院での診療は呼吸器科一般)、そちらの外来で診てもらうことにした。