なんでも内科診療日誌

とりあえず何でも診ている内科の診療記録

コロナが増えてきた

2024年07月25日 | COVID-19

 新型コロナの患者さんが増えてきている。現在病棟の稼働率が良く空きベットがほとんどなくなっているため、コロナで入院が必要となった時に困ってしまう。

 7月24日(水)に自宅近くを散歩(徘徊)していた79歳男性が、転倒して右前額部を打撲した。同部から出血があった(oozing)。

 救急隊が到着していた時は路上の縁石に座っていて、会話は可能だった。かかりつけの病院(居住地の町立病院)が受け入れ困難ということで当院に搬入された。

 バイタルは血圧・酸素飽和度に問題なかったが、38℃の発熱があった。搬入時に発熱外来扱いとなり、迅速検査をしたところ、コロナ陽性(COVID-19)だった。

 救急は非常勤の外科医が診ていたが、とりあえず出血のある挫傷の縫合を行った。肩や頬部にも軽い擦過傷があった。

 頭部CTで頭蓋内出血はなかった。経過観察も兼ねて入院させようとしたが、その日は急性期病棟に整形外科の骨折患者2名が入院してしまい、入院できるベットがなかった。

 かかりつけの病院に入院できないか連絡すると、実は前日にその病院に入院していたことが判明した。入院して点滴を開始するとすぐに自分で抜いてしまい、帰ると訴えて(暴れたということ)、入院継続は無理と判断されていた。

 家族に事情をお話して、外来で経過をみることになった。翌日処置した傷の確認に来る。(家族は入院できる病院への紹介を希望したが、これまでの経緯とコロナであることから引き受ける病院はなさそうだった)

 

 先方の病院にはどういう経緯で入院していたのだろうか。発熱があるが、コロナの迅速検査が陰性で、コロナではない発熱患者としての入院だったのかもしれない。病院内でコロナ患者が発症しないか、心配になる。

 

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