Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

英国の至宝

2013-08-20 20:57:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
ベネディクトが7月の再来日以降、       
mikuさんの写真

①空港や舞台挨拶で歓迎・ニコ生中継、テレビ生放送でを見る


②ネットニュースやツイッターで写真や動画を見る
SALIさんの写真

③雑誌という紙媒体で来日記事や写真・スタートレック宣伝を見る
最も表紙を飾った俳優!

と露出が続き、「スタートレック イントゥ ダークネス」(長いよな・・・)全国公開を今週末に控え、雑誌とテレビでも増々ベネディクトを日本のお茶の間で見られる機会が来る予定ですね!!特にテレビは、新しいファンが増える最大のチャンス、自分が見られるのとともに嬉しいです。ここでまたファン層が拡大すれば、ベネディクトの人気とともに出演作公開が拡大され、お金になればまたプロモーターも日本に招聘するでしょう。自分が売れて認められれば俳優も嬉しい、そしてスターとファンの絆はビジネスと共に固くなるのです♡


ここ1か月、その記事に目を通し、何度か読んだフレーズに「トム・クルーズ、ブラビ、ジョニデ、ディカプリオ以降出なかった洋画人気を復活させるスターとして期待される」があります。・・・「新進ハリウッド・スター」というタイトルも何回か聞いたし・・・確かにハリウッド・スターなんだけれど、やっぱり違和感を感じる。たぶん、ハリウッド・スターは世界で最も成功した俳優の代名詞だけれど、ベネディクトはイギリス人で、イギリスが活動の拠点です。イギリスの演劇界とテレビ・映画界で彼が歩いた後に残された宝石は、彼のキャリアであり私達ファンもその大小の輝きを愛して来たからこそ、アメリカの映画に出ればそれを喜び、ついに来日となれば成田に歓迎に行き、日本の雑誌に出れば自分との絆のように買うのじゃないかしら。突然ベネディクトとファンの存在に気づいたプレスは、ファンの熱心さに「アイドル」と言いかけて、いやでも37歳の男をそう呼んでいいものか、いくら人気があるようでも躊躇してるのが行間に読み取れて可笑しい。

ハリウッドに表れるベネディクトだけ見ては理解できない彼の代名詞が「英国の至宝」。英語だとNational Tresure ですので直訳すると国宝(笑)。昨日は結局いつ誰がそう呼び出したのか2011年のThird StarのThe Timesの記事しか見つけられなかったけど、世界に広まったのは5月のSTIDロンドンプレミアでの紹介だったようです。

私は全然舞台にもドラマにも映画にも詳しくないけど、そう呼ばせる理由のひとつは、キャリアに2面性があるからだと思う。
まず、古典を含む舞台(シェイクスピアもの、ヘッダ・ガブラー、アフターザダンス、フランケンシュタイン等)、実在の有名な人物役(ピット首相、ホーキング、ゴッホ)、ラジオで古典の朗読、演劇界の大御所ラティガンのドキュメンタリーのナビゲートなどにより、正統派俳優、伝統芸能の演劇人として歌舞伎役者みたいな泊がある。

正統派!

Rhinoceros

さらに一般イギリス人の愛する原作作品(To the Ends of the Earth、Starter For 10、ブーリン家の姉妹、ミス・マープル、TTSS、ホビット、シャーロック、パレーズエンド)出演で身近な国民的アイドルの地位を併せ持ってる。
キャリアの評価だけでなく、シャーロックで人気が出てから、育ちやお人柄もなかなかじゃないかと一目置かれ、それなのにキャビン・プレッシャーでコメディもできること、トーク番組でポッシュ坊ちゃんなだけでないと発覚し、尊敬と親しみをもたれてのロンドンオリンピックBBC開幕宣言だったのでは。

お茶目トップギア

海外情報はアメリカフィルターを通して日本に来るのは、今日のBS日テレ「LAレポート」でもハリウッドで英国人俳優が大活躍、って切り方でしたから健在です。そういうワンクッションおいてベネディクトの存在を理解しようとする日本人ライターには、ベネディクトがなぜ「英国の至宝」なのかピンとこないし、愛される有名人=アイドルって(笑)文を書くお仕事なのだから語彙力発揮していただきたいなあ。(確かにファンにとってはアイドルなんですけどね~!私の写真のチョイスを見れば明らかですね)




ちなみに、他の「英国の至宝」さん達はこんな方々です・・・

スティーヴン・フライ
Sir David Attenborough  
・ Sir Patrick Moore (天文学者)
・ Stirling Moss (レーサー) etc...
さらに、人間以外にはストーンヘンジも。


ただし、Wikiによりますと、こんな文章も見つかりました。
In 2013 the British satirical magazine Private Eye began running a column poking fun at the trend for increasing numbers of well-known people to be referred to in the press as "national treasures".
(やたらと有名人を「至宝」扱いするメディアの昨今のトレンドにツッコミを入れるコラムが雑誌で連載され始めた)

ということで、ベネディクトの称号「英国の至宝」も、こんなジャーナリストの流行に乗ったものでもあるのですね。