Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

反逆じゃなくて努力

2013-08-24 08:11:00 | ベネディクト・カンバーバッチ


雑誌シュプール今月号、ベネディクトのインタヴューは、演劇や映画、他の俳優のことが語られていて面白いです。コピーに「女子のための・・」とかって書いてあるわりに内容は演技のことで、昨日のNHK朝番組で、国営放送だからと固めの内容を期待してたら思いっきり朝主婦ワイドショーだったのと対照的でした・・・!

個人的に「おお?!」と思ったのがここです。



二つ前の、息抜きに・・・とUPしたテレビ番組「LAトレンド・レポート」のベネディクトの紹介は、嘘でこそないものの、経歴が不良っぽく感じるように(?)ドラッグだの女性遍歴だのが強調されていると感じましたが、私にはそれが古いハリウッド・スターのイメージだなあと思ったのです。

そしたら、ベネディクトのこの発言。(笑)

これはイギリスの俳優仲間について言及したものですが、やはり、反逆のヒーローってスターや俳優は過去のもので、今はマイナスイメージですらあるんじゃないかなあと思っていた私の感覚と同じでほっとしました。

もちろん、欧米ってドラッグが日本よりも身近で一般人の感じる悪さ度にも差はあると思うけど、そういうスキャンダラスな話題はここ10年くらいでスターにとっても華やかさよりも「人間的に未熟なのね、弱いのね」というふうに、また恋愛にしても「恋多き人より、ひとりの人と誠実に付き合う人」の方がいいと受け止め方が変わって来たような気がする・・・

反逆のユースカルチャー(映画とか音楽とか)が欧米に出現して50年、当時の若者も老人になったし、カルチャーになった時点でもう反逆でもなくなった。21世紀のテロリスト事件やリーマンショック時代に育った若い人は大きな夢を持たなくなって現実的だと思うけれど、その状況で自己実現しようと、自分と世界にとって善かれと思えることをして生きたいと思ったら、ひとつひとつについて誠実に自分にできる努力をする、というのが最善の生き方だと思います。