Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Burlesque Fairytales

2014-07-14 21:10:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
カンバーコレクティブの看板は下げておりませんよ。最近、ファンも増え、プレスもお金になると知ったようで、自ら探しに行かなくてもネットに漕ぎ出せばベネディクト情報&萌えが溢れ、なんとなくそれを眺める日々でした。

Burlesque Fairytalesは、写真や予告編で、暗闇に浮かぶシャンデリアとベネディクト、ドレスアップした人々、幻想的な日本の舞踏シーンなどがステキだなと思っていました。オンラインレンタルで視聴可能になりましたが、そのうちDVDが出たり劇場公開もあるのでは、と思って数ヶ月。

まゆみさんに「ベネディクトが普通のお父さんを上手に演じています」とのコメントをいただきました。ああ!正直言って忘れていました・・・・ベネディクトの作品は見るもの見ちゃった、と過信していたコレクティブの襟を正してレンタルしました。まゆみさん、わざわざどうもありがとうございます。情報も楽しいけれど、演技を見ることが何よりのコレクティブの幸せです。


Burlesque Fairytales(2009)IMBbによると、 低予算のインディー映画。2010年にUS、カナダ、UK、ヨーロッパのフィルム・フェスティバルにて上映されたとのこと。タイトルですが、Burlesque=シェイクスピアなどの正当劇のパロディや茶番、Fairytales=おとぎ話、童話、という意味です。

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支払いはクレカまたはペイパルでUS7ドル
字幕なし

IMBb掲載程度の紹介:

舞台は1930年代のロンドン、Chapel Theatreに集まった20人程度の人達。なぜかどうやってそこに集まったのか皆はっきりと覚えていないが、これから何かを鑑賞するのだとは知っている。ベネディクトは3人の子供のパパです。出し物が始まり司会者が舞台に。あら、カーソンさん!・・・いえ失礼、ジム・カーターさんではないですか。ダウントンの館の執事の。この方に案内していただき、オムニバス形式の短編ファンタジーのお芝居やダンスを見ながら、休憩時間には観客の現実の会話を見てどういう人達なのかをかいま見ていきます・・・



ベネディクトは、まゆみさんのコメントどおり「お父さん」役で、服装や話し方、物腰、態度から察すると上流か中上流の、真面目で家族思いの男性に見えました。台詞もそれほど多くないけれど、不意の出来事に対処しながら子供達を守る素敵なお父さんでした。



“低予算のインディー映画”から連想する、日常っぽさや、手作り感覚はまったくなく、むしろ劇場の内装も登場人物の服装もクラシックでおしゃれ、ファンタジー部分の映像もロケや舞台美術が美しく、大勢のエキストラや大規模セットを使わなくても、低予算と言われなければそんなこと全く気づかない仕上がりだと思いました。

そしたら、The Bath Chronicleの記事を見つけて納得です♪

この作品によって脚本/監督デビューしたSusan Lucianiさんは、新聞やラジオで俳優や監督を取材する仕事を経て、「ナルニア国物語」でヴィジュアル・エフェクツ(視覚効果)コーディネーター、「ダヴィンチ・コード」「ハリー・ポッターと炎のゴブレット」「銀河ヒッチハイク・ガイド」などでQ出し(いわゆるカチンコ)や撮影セット部門で働いていた人です。「大作は、巨額の予算なしにはなし得ない仕事でもあり得るけれど、Burlesque Fairytalesは映画を作るのはお金ではなく人間だということを証明しました。」とのことですよ!(経歴は私が調べて付け足した部分もありです)







さて、
以下ネタばれにつき小さく書いておきます。読みたい方だけ拡大してください。あっ、スマホの方は下に行かないでね。
もうこの映画を見た人は、ついでですのでお読みください。



 
                ↓







カーソンさんに見せてもらうパフォーマンスは全部で5つ。ひとつ終わると、それぞれに感情的になってしまう観客が出ます。それもそのはず、最後にわかるのですが、この劇場に招待されたのは戦争ですでに亡くなった人達の魂。この劇場は生前の罪を償う煉獄(れんごく:ローマカトリックにおいて、死んだ時に苦行を受けるための場所)、パフォーマンスは各自に神から与えられたメッセージだったのですね。各自の罪の購いの最後のチャンスだったというわけです。煉獄なんて難しい単語を私が知っていたはずがありません。こちらのサイトで知りました。
・・・・じゃあ、カーソンさんは天使なんですね♪