POLDARKは全8エピソードなので、後半に突入しました。エピ3の時に、急展開するロスとデメルザの会話にドキドキして、そのまんま書き出して和訳をつけたのですが、記事が長くなるなあ~と思ってエピ4では英語はほとんど省いてしまいました。そしたら私のマヌケな和訳台詞だけでオリジナルがわからなくてつまらない!と思い直しました。ということで、今回から英語の台詞の書き出しをまた入れて行きます。
ロスの友人Dr Dwight Enys(ドゥワイト・エニス)がロンドンから鉱山の病を研究しにやって来ました。デメルザのお腹はすでにパンパン、左手の薬指のリングをカメラが写しています。夫婦の安定した関係を象徴しているかのよう。
村の原っぱには芝居の一座が来ていて人々が集まりロスとフランシスが話しています。
銅山のようすを聞かれたフランシスは相変わらずキングオブネガティブ。
「Mortgaged to the hilt, running out of ore, ….どっぷりと借金の抵当に入って、鉱石も出ない、…」と。
*このhiltは刀剣の柄という意味で「刀剣の柄まで=ずぶりと/徹底的に」の意なのが面白い
観劇中に陣痛の始まったデメルザはヴァリティと家に戻ります。しかしロスは劇を見続け、
「Should we expect an announcement soon?もうすぐ(劇団の)挨拶かな」と呑気な様子、
医者の友達に
「You may soon find you've an announcement of your own.君自身にもうすぐ発表することができるかも」と言われて血相変えて家に帰ります!
*announcementの意味をすり替えた会話
ロスが家に着いてすぐに産声が!デメルザ、初産なのに何て早業・・・?!
通常12時間はかかるものじゃ?さすが野生児。いえ、そういう問題ではありませんが。
産まれた女の子はJulia Grace と名付けられます。
洗礼式のkeepsake(思い出の品)にと、デメルザがJuliaと刺繍をした金色のリボンが愛らしい。
その式の後のパーティーにて、大勢のお客にまたまたナーバスになるデメルザ。
「My stays are so tight they'll burst?コルセットがすごいきつくて、弾けるかも」
*stayとは支えという意味で、転じて帆船のロープや服のコルセットのことをも言います
この時エリザベスとデメルザが並んでいる様子を語るロスとヴァリティの会話が興味深い。
V「The curse of the Poldarks. Once given, our hearts are not easily withdrawn. They are very different.
ポルダーク家の呪いね。得た物は、簡単に手放せるような心じゃない。あのふたりは全然違うわね。
R「Yes. Yet each has something the other lacks.うむ。しかし互いに相手に欠けたものを持っているな。」
V「Perhaps you'd like them both(?)あなたどっちも欲しいんじゃない(?)」
R「Perhaps I would!たぶんな!」
あきれたヴァリティは席を離れ自分の冗談に「そうかな?」って顔をするロスよ・・・おいおい。
ジョージがロスの山の株を買っていたことが発覚。この男が出て来ると不吉なんですよね。
他にも株を売りたがっている出資者がいて、銅が出ても事業の行く先は未だ簡単ではないようです。
そしてロスの招待で再婚相手の女とやって来たデメルザの父は、家を「place of filth and abomination 不浄と忌まわしい行為の地」呼ばわりし、クリスマスにデメルザを見物しに来た意地悪夫婦と口論に。やれやれ。。。
ロスは、自分の出資者が鉱山に不安を抱きジョージに株を売らないよう銀行に相談に出かけます。途中、すれ違った困窮した人達に小銭を施すロス。町のパブでもドゥワイトがローンセストンで暴動があったと。貧富の差問題は、アメリカ独立戦争後、フランス革命前ですから深刻だった時代です。銅の値も下がり鉱業の衰退をロスも語りますが、銅を製錬し製品化までを手がけることで利益を産めるというアイディアも。この段階ではまだ実行に移すことは考えてないようですが。
ロスの留守中、デメルザが出かけた先は、ヴァリティの恋人キャプテンBlamey(ブレミー)の家。しかし彼は彼女とのことは終わったと険しい態度・・・・でも「married to my ship, my occupation. 船と、仕事と結婚している」って・・・つまり彼女以外に女性は考えられないということですね。
ロスの従業員マークは旅の一座の女優に一目惚れして、家を用意するという条件で結婚します。しかしこの女優、結婚祝いの宴の席でドゥワイトに気のある素振り・・・あ~前途多難の結婚よ。
町では銅のオークションが開催されます。ここで掘り出された鉱石が製錬業者に買われるので、銅山オーナーにとっては収入が決まる正念場です。ロスもフランシスも家族と緊張の前夜を過ごして臨みます。
*ちょっと鉱業用語
smelting 鉱石を溶解して金属を取り出す過程
ore 製錬前の鉱石
オークションの会場がRed Lionつまりパブだということに興味を引かれました。以前株主会を開いたのもそうでした。パブとはpublic houseの短縮形。イギリスのパブが社交場ということは辞書にも出ていますが、スヌーカーやダーツなどのゲームや酒場としてだけでなく、ホテルのようにビジネス用途にも使われるんですね。パブの日本式に言うと2階部分(イギリス式だと1st floor)は、伝統的な装飾で個人宅の応接間のような雰囲気のラウンジなのには、そういった意味があったのか、と思った次第。
つけられた値は価値の半額という結果にがっくりと肩を落とすロスとフランシス。ここでの会話がちょっと可笑しい。
R「We'll be paying them to take it off us next. 次はこっちが奴らに払ってあれを取り返すか」
F「You realize you've been uncommonly dull since you became a father? おまえ気づいてる?親父になってからというもの珍しく冴えてないぞ」ここでフランシスのバカは何か良からぬ気晴らしにロスを引き込もうとするんですが、その時に割って入って密談に誘いに来たのは先日ロスの話を聞いて「天才だ!」と感動していた男。
2人を含む6人くらいの男が「銅抗が経営する製錬所」について話している。ここでもフランシスは
「but you'd be biting off no end of trouble. しかし大変な苦労を背負い込むことになる」
と期待を裏切らない及び腰。しかも製錬所のバックにはジョージの銀行がついているらしい。
しかし集まった男達は団結すれば「some of us can lay our hands on a measure of cash.我々のうち誰かは金を手にすることができる」しかし秘密裏に進めなくては、と参加者を募る。ロスはもちろん現状のまま負けるよりも闘うと表明するが、フランシスは財務上の理由で参加できないと告げる。この計画のリーダーはその場の全員一致でロスに。・・・・参加しないフランシスがこの秘密を知ったことに一抹の不安が過ります。
一方、ロスを迎えに歩いていたデメルザに話しかけて来たのはブレミー。「やはり彼女が忘れられないから、会えないか。」と「いつ?どこで?」と畳み掛ける彼に困るデメルザ。この前彼に会いに行ったのはロスには秘密なのでこの場を見られたくないしね。ブレミー、実直でいい人だけど一方的で直情型。本人も知ってるけどね。
パーティーの招待状が届いて、デメルザはおしゃれしてレディらしくできると喜ぶも、それはジョージからだった。ゲーム(たぶん賭け事)したり一晩中ビジネスの話をするのだという。
R「If only to please Francis and throw George off the scent of my latest ventures, フランシスを喜ばせてジョージに俺の新しい事業を嗅ぎ付けさせないためにも」
デメルザがっかり。
彼女はロスがパーティーに出かける日に一緒に町へ行きます。新しいコートをヴァリティに選ぶのを手伝ってもらうと言って、夫婦でヴァリティを迎えに行った時、ロスに一緒に行かないのかと聞かれたエリザベスは「夫の仕事が心配な時にリボンを買う気にはなれない。夫は自分だけ楽しんで妻や従業員には何もしないけど。」と不幸な女発言でロスの同情と愛情を惹こうとしてる計算高い感じが何ともなあ。
ヴェルサイユ宮殿のように豪華なジョージの家のロココ調家具を見渡しながらドゥワイトが話すところによれば「ジョージの祖父は’blacksmith 鍛冶屋’だったのに、2代でこの富を築き、ポルダーク家のような名家が困窮している中、その富を維持するとはなぜ可能か?」いい質問ですね!それは勿論、阿漕な商売してるからでしょうが、紳士であるロスは「different ways of doing bussiness」と言う表現を使っています。その品性を見習いたい。
パーティーのテーブルでは阿漕な商売の餌食異なるビジネスの顧客のフランシスがカードを手に深刻な表情、相手は悪名高い商人、もちろんジョージの手がかかっています。この情報を与えたのは例の娼婦で、ロスは彼女がフランシスの愛人だと知ります。娼婦に「あなたのような能力がなくて可哀想な人。」と言われるフランシス。「カードも・・・あっちの方も。」本当に可哀想になってきたフランシス・・・;;)
その頃ドレスメイカーにはデメルザの画策でキャプテン・ブレミーが偶然を装って現れ、2人をお茶に誘うが、うろたえたヴァリティは断ってお店を出てしまう。似た者同士ですな、ヴァリティとブレミー。デメルザとブレミーも外に出ると、飢えた銅抗夫達の暴動に巻き込まれてしまいます。でもどさくさにまぎれてやっとブレミーがまた一緒になりたいと彼女に伝えることができました。
しかし、ブレミーとの再会に高揚したヴァリティとそれを喜ぶデメルザがその夜知ったのは、フランシスが賭けに負け銅山を失い破産したということでした。
従業員に銅抗で最後の挨拶をしたフランシスは12時の鐘をいつものように鳴らしながら、
鐘の支柱に「Resurgam」と書き付けて去ります。ラテン語で「I shall rise again」。
フランシスの没落は他人事ではないロスとデメルザ。
D「Shall we?」
R「I hope so.」
ロスの友人Dr Dwight Enys(ドゥワイト・エニス)がロンドンから鉱山の病を研究しにやって来ました。デメルザのお腹はすでにパンパン、左手の薬指のリングをカメラが写しています。夫婦の安定した関係を象徴しているかのよう。
村の原っぱには芝居の一座が来ていて人々が集まりロスとフランシスが話しています。
銅山のようすを聞かれたフランシスは相変わらずキングオブネガティブ。
「Mortgaged to the hilt, running out of ore, ….どっぷりと借金の抵当に入って、鉱石も出ない、…」と。
*このhiltは刀剣の柄という意味で「刀剣の柄まで=ずぶりと/徹底的に」の意なのが面白い
観劇中に陣痛の始まったデメルザはヴァリティと家に戻ります。しかしロスは劇を見続け、
「Should we expect an announcement soon?もうすぐ(劇団の)挨拶かな」と呑気な様子、
医者の友達に
「You may soon find you've an announcement of your own.君自身にもうすぐ発表することができるかも」と言われて血相変えて家に帰ります!
*announcementの意味をすり替えた会話
ロスが家に着いてすぐに産声が!デメルザ、初産なのに何て早業・・・?!
通常12時間はかかるものじゃ?さすが野生児。いえ、そういう問題ではありませんが。
産まれた女の子はJulia Grace と名付けられます。
洗礼式のkeepsake(思い出の品)にと、デメルザがJuliaと刺繍をした金色のリボンが愛らしい。
その式の後のパーティーにて、大勢のお客にまたまたナーバスになるデメルザ。
「My stays are so tight they'll burst?コルセットがすごいきつくて、弾けるかも」
*stayとは支えという意味で、転じて帆船のロープや服のコルセットのことをも言います
この時エリザベスとデメルザが並んでいる様子を語るロスとヴァリティの会話が興味深い。
V「The curse of the Poldarks. Once given, our hearts are not easily withdrawn. They are very different.
ポルダーク家の呪いね。得た物は、簡単に手放せるような心じゃない。あのふたりは全然違うわね。
R「Yes. Yet each has something the other lacks.うむ。しかし互いに相手に欠けたものを持っているな。」
V「Perhaps you'd like them both(?)あなたどっちも欲しいんじゃない(?)」
R「Perhaps I would!たぶんな!」
あきれたヴァリティは席を離れ自分の冗談に「そうかな?」って顔をするロスよ・・・おいおい。
ジョージがロスの山の株を買っていたことが発覚。この男が出て来ると不吉なんですよね。
他にも株を売りたがっている出資者がいて、銅が出ても事業の行く先は未だ簡単ではないようです。
そしてロスの招待で再婚相手の女とやって来たデメルザの父は、家を「place of filth and abomination 不浄と忌まわしい行為の地」呼ばわりし、クリスマスにデメルザを見物しに来た意地悪夫婦と口論に。やれやれ。。。
ロスは、自分の出資者が鉱山に不安を抱きジョージに株を売らないよう銀行に相談に出かけます。途中、すれ違った困窮した人達に小銭を施すロス。町のパブでもドゥワイトがローンセストンで暴動があったと。貧富の差問題は、アメリカ独立戦争後、フランス革命前ですから深刻だった時代です。銅の値も下がり鉱業の衰退をロスも語りますが、銅を製錬し製品化までを手がけることで利益を産めるというアイディアも。この段階ではまだ実行に移すことは考えてないようですが。
ロスの留守中、デメルザが出かけた先は、ヴァリティの恋人キャプテンBlamey(ブレミー)の家。しかし彼は彼女とのことは終わったと険しい態度・・・・でも「married to my ship, my occupation. 船と、仕事と結婚している」って・・・つまり彼女以外に女性は考えられないということですね。
ロスの従業員マークは旅の一座の女優に一目惚れして、家を用意するという条件で結婚します。しかしこの女優、結婚祝いの宴の席でドゥワイトに気のある素振り・・・あ~前途多難の結婚よ。
町では銅のオークションが開催されます。ここで掘り出された鉱石が製錬業者に買われるので、銅山オーナーにとっては収入が決まる正念場です。ロスもフランシスも家族と緊張の前夜を過ごして臨みます。
*ちょっと鉱業用語
smelting 鉱石を溶解して金属を取り出す過程
ore 製錬前の鉱石
オークションの会場がRed Lionつまりパブだということに興味を引かれました。以前株主会を開いたのもそうでした。パブとはpublic houseの短縮形。イギリスのパブが社交場ということは辞書にも出ていますが、スヌーカーやダーツなどのゲームや酒場としてだけでなく、ホテルのようにビジネス用途にも使われるんですね。パブの日本式に言うと2階部分(イギリス式だと1st floor)は、伝統的な装飾で個人宅の応接間のような雰囲気のラウンジなのには、そういった意味があったのか、と思った次第。
つけられた値は価値の半額という結果にがっくりと肩を落とすロスとフランシス。ここでの会話がちょっと可笑しい。
R「We'll be paying them to take it off us next. 次はこっちが奴らに払ってあれを取り返すか」
F「You realize you've been uncommonly dull since you became a father? おまえ気づいてる?親父になってからというもの珍しく冴えてないぞ」ここでフランシスのバカは何か良からぬ気晴らしにロスを引き込もうとするんですが、その時に割って入って密談に誘いに来たのは先日ロスの話を聞いて「天才だ!」と感動していた男。
2人を含む6人くらいの男が「銅抗が経営する製錬所」について話している。ここでもフランシスは
「but you'd be biting off no end of trouble. しかし大変な苦労を背負い込むことになる」
と期待を裏切らない及び腰。しかも製錬所のバックにはジョージの銀行がついているらしい。
しかし集まった男達は団結すれば「some of us can lay our hands on a measure of cash.我々のうち誰かは金を手にすることができる」しかし秘密裏に進めなくては、と参加者を募る。ロスはもちろん現状のまま負けるよりも闘うと表明するが、フランシスは財務上の理由で参加できないと告げる。この計画のリーダーはその場の全員一致でロスに。・・・・参加しないフランシスがこの秘密を知ったことに一抹の不安が過ります。
一方、ロスを迎えに歩いていたデメルザに話しかけて来たのはブレミー。「やはり彼女が忘れられないから、会えないか。」と「いつ?どこで?」と畳み掛ける彼に困るデメルザ。この前彼に会いに行ったのはロスには秘密なのでこの場を見られたくないしね。ブレミー、実直でいい人だけど一方的で直情型。本人も知ってるけどね。
パーティーの招待状が届いて、デメルザはおしゃれしてレディらしくできると喜ぶも、それはジョージからだった。ゲーム(たぶん賭け事)したり一晩中ビジネスの話をするのだという。
R「If only to please Francis and throw George off the scent of my latest ventures, フランシスを喜ばせてジョージに俺の新しい事業を嗅ぎ付けさせないためにも」
デメルザがっかり。
彼女はロスがパーティーに出かける日に一緒に町へ行きます。新しいコートをヴァリティに選ぶのを手伝ってもらうと言って、夫婦でヴァリティを迎えに行った時、ロスに一緒に行かないのかと聞かれたエリザベスは「夫の仕事が心配な時にリボンを買う気にはなれない。夫は自分だけ楽しんで妻や従業員には何もしないけど。」と不幸な女発言でロスの同情と愛情を惹こうとしてる計算高い感じが何ともなあ。
ヴェルサイユ宮殿のように豪華なジョージの家のロココ調家具を見渡しながらドゥワイトが話すところによれば「ジョージの祖父は’blacksmith 鍛冶屋’だったのに、2代でこの富を築き、ポルダーク家のような名家が困窮している中、その富を維持するとはなぜ可能か?」いい質問ですね!それは勿論、阿漕な商売してるからでしょうが、紳士であるロスは「different ways of doing bussiness」と言う表現を使っています。その品性を見習いたい。
パーティーのテーブルでは阿漕な商売の餌食異なるビジネスの顧客のフランシスがカードを手に深刻な表情、相手は悪名高い商人、もちろんジョージの手がかかっています。この情報を与えたのは例の娼婦で、ロスは彼女がフランシスの愛人だと知ります。娼婦に「あなたのような能力がなくて可哀想な人。」と言われるフランシス。「カードも・・・あっちの方も。」本当に可哀想になってきたフランシス・・・;;)
その頃ドレスメイカーにはデメルザの画策でキャプテン・ブレミーが偶然を装って現れ、2人をお茶に誘うが、うろたえたヴァリティは断ってお店を出てしまう。似た者同士ですな、ヴァリティとブレミー。デメルザとブレミーも外に出ると、飢えた銅抗夫達の暴動に巻き込まれてしまいます。でもどさくさにまぎれてやっとブレミーがまた一緒になりたいと彼女に伝えることができました。
しかし、ブレミーとの再会に高揚したヴァリティとそれを喜ぶデメルザがその夜知ったのは、フランシスが賭けに負け銅山を失い破産したということでした。
従業員に銅抗で最後の挨拶をしたフランシスは12時の鐘をいつものように鳴らしながら、
鐘の支柱に「Resurgam」と書き付けて去ります。ラテン語で「I shall rise again」。
フランシスの没落は他人事ではないロスとデメルザ。
D「Shall we?」
R「I hope so.」