Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

POLDARK 07

2015-04-23 23:55:00 | POLDARK

緊張に耐えられないワン!

今まではデメルザは運命に(ロスに?)突き動かされてここまで来た・・・という感じでしたが、いよいよエピ7にして自分の行動と責任に直面します。ずーっとずーっと気にかかっていたことがついに?!舞台は18世紀、原作の出版が1945年とは言え、他力本願なヒロインじゃおとぎ話で終わっちゃいますものね。そこが魅力でもあるのも事実だけれど。

<ちょっとお話を整理しますネ>

*ロスは鉱石製錬事業を裏で営み、値下がりした鉱石の値段の回復を計画。

*デメルザはヴァリティとキャプテン・ブレミーの手紙を仲介。もともと再会を企てたのも彼女。

*ジョージはロスの製錬会社の出資者へローン提供している立場から彼の事業を攻める情報収集中。

・・・・

ついにヴァリティは駆け落ち家出を決行しました。彼女が残した手紙で事を知ったフランシスは怒り心頭。そしてその計画が実行できたのは誰かの手助けがあったに違いないと、それはロスだと勘ぐります。以前にもふたりが会うのを取り持ったことがありましたからね。「You're too hast(性急な)!」とエリザベスにたしなめられますが、フランシス今回は鋭かった。でも自分の妻が自分よりもロスを味方していると怒りは増すばかり。
E「But it is the merest justice not to condemn people unheard.話も聞かずに決めつけない方が公正というだけのことよ」
しかし彼はいよいよ泣き叫びエリザベスに八つ当たり・・・確かに妻にも味方してもらえないのは涙を誘いますが。
F「Damn Ross! Damn this family, damn this entire pitiful excuse for an existence! ロスがなんだ!この家がなんだ、まったく哀れな名ばかりの存在が!」

その修羅場に現れたのはジョージです。夫妻からヴァリティの駆け落ち話を親身に聞き、フランシスに「自分の親戚が賭けで勝ったのは不正だろうから一族として補償したい」と。「このままでは一族の面子に傷がつくので修正のため謝罪と負債の一部無効を」と申し入れて来ました。この話術、うまいですね。「慈悲はいらない」と言う夫妻のプライドを傷つけずにお金を受け取らせるツボを心得ている。
G「I have his best interests at heart.心から彼(フランシス)のためを思っていますよ。
  You see…I did mend your smile, after all. ほら・・あなたの笑顔もやっと戻りました」
とエリザベスに語り、3人の笑い声となります。成金銀行家の凄腕営業術、ブラボー!

金をもらい心を許したフランシスはジョージと酒をかわし、「ロスが妹の駆け落ちに手を貸した」と愚痴り、それに対しジョージは「それは君が彼の愛する人と結婚したから」と、フランシスはなるほど~!という顔を見せ、ますますジョージのペースに乗せられます。(ああ!)そして「新しい製錬会社には身に覚えのない目に合わせられている」と、フランシスがロスに感じている感情を自分も味わっているのだとアピールして、フランシスの心を鷲掴み、ついに会社の出資者の名前を聞き出します。ああ・・・フランシスよ・・・


ロスの友人&従業員であるマークと結婚した女優のカレンは、夫の仕事中足しげく医師ドゥワイトに近づいていましたが、ついに誘惑に成功します。このドラマのいいところは、不倫女の嫌らしさは滲み出させながらも描写に品があることです。相手がロスの友人という理由もありましょうが、文芸作品のようにポエティックな情事。日曜日9時台のTV前の人達を不快にさせない配慮上手。
 
その頃ロスの銅山で岩の崩れる事故がおき、怪我をしたマークが家に帰るも妻は不在・・・夜、カレンが帰宅して口論からもつれ合い、殴りかかる妻を抱きしめたマークの腕の中で彼女は動かなくなっていました。首の骨が折れて死んでしまったのです。

事故ながら、罪に問われそうなマークは、実は銅鉱の仲間達とフランスからの密輸をしていました。それを嗅ぎ付けられ軍人がこの土地に捜査に来ます。マークには2重の意味で処刑される危険があるので、ロスはマークをボートで逃がす計画を立てました。

軍人とはロスの戦友キャプテン・McNeil(マックニール)ですが、ロスはそれでも計画を実行に移し自ら逃亡のためのボートを用意し仲間と海へ。警備兵に見つかり、仲間がその兵を撃ち殺し、マークは出発、ロスが帰宅したところにマックニールが訪ねて来ます。彼はロスの加担に気づいていますが、戦場での友情もあり、その晩は引き上げて行きます。

フランシスからの手紙でヴァリティの駆け落ちを知ったロスは、ボートの帰りにフランシス宅へ。駆け落ちはロスのせいだとするフランシスvs否定するロス、フランシスはついに「I have no cousin!」と絶交を叫びました。

それを家でロスから聞いたデメルザは、それは自分のせいだから誤解を解かなくてはとフランシスの家へ出向き、自分のヴェリティへの加担を告白しました。しかしフランシスは「直接手をくださずともこんなバカと結婚したロスのせいには変わりない」とデメルザにも絶交状を・・・

ロスは調度その時、緊急招集された会議で、株主達が全員ジョージの銀行からのローン返済を迫られたと告げられます。出資はおろか、メンバーの家計にまで影響が。

ふたりとも帰宅し、デメルザが今度は夫に「愛し合う2人が幸福になればと思っただけ」と告白をすると、なぜジョージが出資者の名前を入手したかを悟ったロスは「君のしたことはそれだけじゃない。自分の家、出資者の家、これまで2人で築き上げたものを壊した」と、更に4か月の間嘘をついたデメルザへの信用を失い失望します。
*ここ、ロスの推理の理論は、「デメルザの愚行」→「フランシスの怒り」→「フランシスがジョージに陥落」→「ロスの銅山事業の崩壊」

自分のしたことの重大さにやっと気づいたデメルザは、跪いて
「Can you forgive me?」とすがりますが、ロスの答えは

「I'll try.」

ううう・・・ロスもデメルザには事の行方が予想できなかったのはわかっているけど、その愚かさと嘘を許すのは難しく、それを正直に言ってしまう直球な性格です。デメルザもポルダーク家が和解するまで辛い想いが続くという・・・


来週は最終回!!わ~~ん!どう収集がつくと言うのか?!