Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

THE RIOT CLUB 感想

2015-10-11 09:33:00 | その他の映画・ドラマ・舞台


オックスフォード大学で金持ちの坊ちゃん達が何やら秘密クラブを作って良からぬことをしている・・・時代は現代だけど、イケメンぽい集団の正装した記念写真が公式スチールとして公開されて、2014年9月映画公開当時は、イギリスの高級ファッション誌「VOGUE」や「TATLER」に8ページくらいずつの特集が組まれていました。

私はてっきり「これはイギリスの上流好きの日本マーケットにも受けるだろう!」と思ったのに、なんと映画は日本では公開されませんでした。

と言うわけでイギリスでDVDを見かけたので買ってきて見たわけです。


・・・・見たら、公開されなかった理由もよーくわかりました。


どこをどうほめたらいいのかわからないのです。

良く言って、「ブライズヘッドふたたび」の冒頭、チャールズがセバスチャンに出会うシーン、それとセバスチャンが属する有閑坊ちゃまクラブの現代版。または18世紀末の貴族の時代の紳士クラブの真似事で、「特権階級は何をしてもいいのだ」という無邪気な虚栄心を持った悪ガキ集団。

私達、異国の庶民がイギリスの上流階級に憧れるとしたら、贅沢な暮らしとともに、育ちの良さからくる立派な精神、騎士道とか紳士のたしなみがあるからじゃないですか。

それが、このクラブメンバーにはなくて、成金の放蕩ぶりと変わらずさらに家柄の持つ力まであるから始末におえません。

やはりイケメンと言えども、映画/ドラマの役柄に憧れたり共感できるからこそいいと思えるのだと学習しました。この話で唯一観客が共感できるのが主人公マイルズ(マックス・アイアンズ)なのですが、彼のパパ=ジェレミー・アイアンズほどには魅力を感じない、スミマセンスミマセン・・・!そして、ダグラス・ブース、フレディ・フォックスはルックスはいいけど役柄があれなので残念なまま。美形悪役という魅力にもちっとも至ってない。

救いは、女性の脇役が、ダウントンのシヴィルちゃんことジェシカ・ブラウン・フィンドレイとナタリー・ドーマーが出ていたことです。特にナタリー姐さんはかっこ良かったです。マイルズのガールフレンド役のホリディ・グレインジャーはもうちょっと凛とした感じが欲しかったけど、ブロンドの甘い顔立ちなので彼女に求められていたのはそういう感じではなかったのかな。