Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Jの悲劇 感想

2015-12-15 20:34:00 | ベン・ウィショー
「007スペクター」が公開されたおかげでボンド=ダニエル・クレイグとQ=ベン・ウィショーの過去の共演作もチラチラと話題に上がりました。そして私はやっと気づいたのです。その話題の中でも「レイヤーケーキ」や「ザ・トレンチ塹壕」と比べて地味な存在「Enduring Love」という映画は「Jの悲劇」という邦題で日本版も出ていたことに。

2004年、また私がロンドンに住んでた時の映画だ・・・こんなのタイトルも聞いたこともなかった。評判はそれほどでもなかったし、ダニエルもまだボンド前だったけど、日本でも公開されたのは監督が大ヒットした「ノッティングィルの恋人」のロジャー・ミッチェルだからかなあ。どんな理由であれ、そのおかげで今こうして私も見られるのですから、ノッティングヒルに感謝です(笑)。



あらすじ

ダニエルの役は、作家/大学教授ジョー。ルックスもよく知的で、美人彫刻家の恋人もいるクールな主人公がとある事故に居合わせたためにストーカーにつきまとわれるこのになる。ベン・ウィショーは彼の講義を受けている学生スパッド。すごく熱心な学生でジョー先生に個人的に質問に行くくらいなのに軽くあしらわれている感じ。しかもモジモジ神経質そうなキャラです。それはいいとして、しかし出番が1分くらい!!!
ストーカーは神様の名を口にし無害そうな微笑みを浮かべながら、自宅、外出先のレストラン(テイト・モダンのカフェだった)大学とつきまとい、ジョーの頭の中を占めて行く。プロポーズするつもりだった美人の恋人とももう終わりかと言う時に、ついにストーカーが彼女を直接攻撃に出て・・・
ジョーは「愛とは生物学上、子孫繁栄のための行動に人間が特別な意味をつけているにすぎない」と学生に言っていた理性派だったのだけれど、理性の通じない狂気の世界ですべてを失いそうになって人生の何かを学べたのか。




感想

ダニエルはやっぱりトム・フォードのスーツを着てこそだなあ。ボンドになった時、「金髪のボンドなんて」という声が上がったそうですが、女優はともかく、金髪碧眼の主役俳優って以外に少ない気がします。時代劇で貴族の役などやれば似合いそうですが、ダニエルは本編では短髪眼鏡で筋肉はボンドほどついてなくて、頭でっかちの大学の先生にちゃんと見えました。

一方のウィショーさんはあんなに出番が少ないのに、またまた学生のカーストからはみ出るような友達少なそうな個性的な若者を演じてました。今よりもさらに細かったみたいです。しかし何のためにスパッドが出るかと言うと、ジョーがいかに自分中心で熱心な学生も口先であしらう「人生なんて簡単なものよ」という態度を見せるためだけかも。

ジョーの恋人役の美人さんをサマンサ・モートンが演じていて、初めて見ましたが素敵な人でした。そしてこれからの予定を見たら、エディ・レッドメーン主演の「Fantastic Beasts and Where to Find Them 」にも出演です!*これの邦題は決まったの?本の邦題は「幻の動物とその生息地」ですが。

そうだ!忘れてならないのが、ビル・ナイが友人役で出ています。赤ちゃん抱っこするパパ姿が見られますよ~