Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

VICTORIA 0207

2017-10-09 11:52:00 | トム・ヒューズ


女王狙撃未遂事件を受けて、武装パラソルなるものを発明してきたアルバート。

キングスマンならぬクイーンズマンですか?!
とみんなに言いたいけど、果たして「キングスマン」と「女王ヴィクトリア」の両方ともファンな人ってどれくらいいらっしゃるのでしょう?!

傘を女王の前で広げて、「これね、僕がデザインしたんだよ。甲冑のチェーンを縫い付けたから。色も君の好きな紫だし、使うでしょ。」

イギリスでは傘を家の中で広げるのは縁起が悪いとされているので、「ここで開くのはお止めください!」という家庭教師レザン。アルバートに「迷信だよ」と言われても、木製のテーブルをコンコンと叩いて、悪いことが起こらないようにするおまじないのtouch woodをしたのが笑えました。


そして暗殺未遂容疑者は逮捕されても女王周りの警備は厚くなり、ヴィクトリアはその窮屈さからスコットランド行きを思いつきました。

前のエピでもアイルランドに行こうとしたし、よくヴィクトリア女王の性格は直情型と書いてありますけれど、ちゃんとドラマでもそう描かれてるんですね。

今のエリザベス女王は夏はスコットランドのバルモラル城に滞在しますが、まだこの時代は王家のものではなかったと見え、なんとか公爵様のお屋敷を訪ねました。



ハイランダー達のプライベート軍隊を持つ公爵様のお出迎え。

キルトとカラフルなハイソックスにベレー帽、いつ見てもいいものですね!!
「アウトランダー3」も早く見たい。日本では明日からフールー配信ですよ!



外観は質素なお屋敷ですが、お部屋の壁には鹿の頭がズラーーーリと並べられて圧巻です。椅子の張られた布もスコットランド国花のアザミ柄だし、日本のデパートの英国展のようですがこちらがオリジナルです。

そしてスコットランドでも、どこへ行くにも目が覚めても、バグパイプに囲まれた生活に窮屈を感じたヴィクトリア&アルバートは、釣りに出かけた帰り道に、乗馬をして道に迷ってしまいます。

馬に川を渡らせ、霧が立ち込める見渡す限りの森と草原・・・

ああ、2年前に1人でバスに乗ったスコットランドを思い出す寂しさよ。夏は日が長いと油断してると9時過ぎには暗くなって、ショッピングモールと町の間は見渡す限り緑ばかりで自分が降りるバス停はどこだかわからなかったあの恐怖。

私たちは歴史上、女王夫妻がこの後も無事なことを知っているので、心配したのは女王をお世話している公爵様です。あ〜あ、お気の毒。

そして一緒にロンドンから来た側近の人たちも責任を感じてまんじりともできずに一夜を明かすのですが、

女王たちが見つかり、解放された喜びにあふれた戸外のパーティーの片隅で、私がかねてから目をかけていたメンズチームが、

喜びにとどまらず愛を見つけあう一幕が用意されているとは・・・!!!

その美しいチームは、どういう人たちなのかドラマでは初登場のシーンなど皆目覚えてないのでこの機会にやっと調べてみましたが、

イギリス中の注目と見えて記事になっていたから楽に突き止められました。

アルフレッド卿は軍人で議員でもあり、女王の廷臣、私的には容姿も良いのでアントワネットのオスカルのようなお気に入りの近衛兵的な存在かと思ってました。

かたや、エドワード・ドラモンドは首相ロバート・ピールの個人秘書。なんでそんな人が首相ではなく女王の周りにいつもいるのかと不思議ですが、いわば女王が勝手なことをしてないか首相が遣わしたお目付役かと思うんです。それで女王に疎まれにくい美男の若者を送ったと。

で、エドワードは婚約者がいて、アルフレッド卿とはよくその話題になってたのですよね。その時は、2人はプライベートなことも相談しあえる親密な友・・・男社会ではあまりない本音を言える関係なのかと微笑ましく見守っていたのですよね。

それで、今回の、宮廷を離れたスコットランドの空気の中で、美しい美しいキスシーンが投入されたのでした。

「アナザー・カントリー」「モーリス」に並ぶ愛のキス・・・胸が苦しくなるのはこの時代まだそれ自体有罪行為だったからですね。

その2人を見つめるミス・コーク。このお嬢さん、以前はアルバートのお兄さんにも恋してたし、いつも叶わぬ恋。