スカラ座に次ぐ私のミラノ旅ハイライト、ピーター・ラビットのハッピーセット
今回の旅では、ロンドン在住のイタリア人友の故郷をも訪ね、彼が伊→英通訳を各地でやってくれたり車の運転をしてくれたりしたので、まるでガイド付きプライベート旅行のようにスムーズでした。そこから夫の実家に移動しても運転手付き生活は続いたのですが、
あと2日で日本に帰るという気が抜けそうな時に事態は急変したのです。
実家はフィレンツェとローマの間にある町で、その町から私は娘と2人きりでミラノから飛行機に乗るミッションが残されました。
4/18 6:30 夫とお父さんに車で電車の駅まで送ってもらう。
7:30 発車 アレッツォ〜フィレンツェ〜ボローニャ〜
12:15 ミラノ中央駅着
ここからマルペンサ空港までバスを予約していました。ここまでの旅で私達は何度もバスや電車に乗りましたが、全てオンライン予約のeチケットでスマホを見せるだけでスムーズな移動ができました。
・・・それなのに、最後の空港バスは印刷した紙がなくては乗れないというのです!バス乗り場は巨大なミラノ駅の外、印刷は駅ナカのオフィスでできるというので、重たいスーツケースを引きずってまた駅に引き返すも、オフィスのPCに私のスマホからチケットを送信しなくては印刷できないという!その時どういうわけかwifiがつながらずに送信できない事態に。
飛行機は16:20発なのに、その時すでに13:00、いつもの私ならバスの係員に泣いてすがりついてでも掛け合っていたと思うけど、その結果ダメだった時のリスクが高すぎ。バスのチケット16ユーロは捨てて、電車「マルペンサ・エキスプレス」に乗ることにしました。
自動販売機でモタモタして電車に乗り遅れるのを防ぐため、3ユーロの手数料を払って英語が通じる案内所で切符を無事に買いました。お金とはこういう時に費うもの!と言い聞かせ、電車に乗り込みました。チャオ、ミラノ、また会う日まで!
電車は定刻に滑り出すものの・・・・イタリア人の友人曰く、「マルペンサ・エキスプレスならぬマルペンサ・キャタピラー」・・・
ミラノのマルペンサ空港は、ちょうど東京の成田のように、昔の国際空港が手狭になったため郊外に建てられた都心から遠い空港なのです。
そしてあの恐ろしい事態が・・・
イタリアの鉄道では、切符を買って電車に乗る前にしなくてはいけないことがあります。駅に設置された機械で切符に何やら印字することが義務付けられていることを、私は20年以上前から知っていたのに、バスのチケット騒動と飛行機に乗り遅れたくない焦りから、このことを忘れてしまったのです!
イタリア語も話せない旅行者母娘にイタリア車掌は切符の裏に英語で書かれた罰金制度を突きつけました。・・・今考えると、英語もわからないフリをすればよかった・・・!!!罰金38ユーロ!ひどい!忘れることがそんなに悪いことですかイタリアの偉い人?!
焦っただけあって娘は無事に飛行機に間に合いました。
さてこれからも私の武者修行は本格化していくのです。3ヶ月前、私は間違って娘と1日違いのチケットを買ってしまったので、私はミラノに残って翌日の飛行機なのでした。
こんな恐ろしい日になるとはつゆ知らず、前夜の遅くにエアーB&Bを予約しました。マルペンサから電車で3つくらいの駅のすぐ近くの家が見つかった・・・と思っていたのですが、路線の見間違いで空港に1本で行ける駅ではない路線の駅前の家だったのです・・・
想像してもみてください、土地感もないのに空港付近の街の家に行ってそこからまた空港に戻るようなものです。電車ではいけないのです。日本語ができてもそんなこと検討もつきません。田舎の方の一駅区間は長いので、駅3つくらいは車で30分の距離という意味です。
しかし、渡りに船とはよく言った、B&Bのホストさんが
「もしご興味がありましたらプライベートタクシーに当てがあります。ミラノ都心、または空港まで一般タクシーの半額です。」
というメッセージを送ってくれたのです・・・・(涙)!
もうここまで電車の切符、手数料、罰金、と普段ならないはずの出費を解決してきた私だ、このピンチも「お金」という解決法で乗り切ればいいだけの話。
そこから私は、運転手付きのご婦人一人旅という身分を手に入れました。空港のカフェーで待っていた私を見つけ声をかけてきた背の高いすらりとした紳士にスーツケースを車のトランクに運んでもらい、ドアを手で開けてもらって乗りこみましたことよ、オホホ。
B&Bは大きな建物の3階、日本でいう4階の部屋で、車を降りてからも私はスーツケースを持ってもらってアパートメントの中まで運んでもらいました。ドアを開けたり二重扉のエレベーターの操作も全てお任せして。アパートメントではホストさんは帰宅してなかったものの、お掃除の女性がいて彼女はとてもいい人で少し英語が話せたのでホッ。そして運転手に翌日もまた迎えに来てもらって空港まで送って欲しい旨を、身振り手振りとカタコトイタリア語と英語でなんとか話をつけ、悪夢の1日をハッピーエンドにこぎつけることができました。
アパートメントはモダンなインテリアで、駅前の美しい広場に面し、ミラノ中心と違って違法なお仕事をする人もなく(娘はミラノ地下鉄でスリと遭遇、危なかった)ほどほどの大きさの落ち着いた町で一晩ゆっくりとキングサイズのベッドで休むことができました。ホストさんはイケメンで親切なミラネーゼだったし、ほんの一瞬メイドさんと運転手のいる暮らしをさせてもらったし、翌日の朝はちょっと外出してまた戻るのに建物の管理事務所の人とまた言葉も通じないのにドアを開けてもらう交渉をしたりして私の非言語コミュニケーション能力もアップしました。全く知らない人たちに大変にお世話になった・・・
一人旅は何が起こるかわからないことを楽しむものですね。
今回の旅では、ロンドン在住のイタリア人友の故郷をも訪ね、彼が伊→英通訳を各地でやってくれたり車の運転をしてくれたりしたので、まるでガイド付きプライベート旅行のようにスムーズでした。そこから夫の実家に移動しても運転手付き生活は続いたのですが、
あと2日で日本に帰るという気が抜けそうな時に事態は急変したのです。
実家はフィレンツェとローマの間にある町で、その町から私は娘と2人きりでミラノから飛行機に乗るミッションが残されました。
4/18 6:30 夫とお父さんに車で電車の駅まで送ってもらう。
7:30 発車 アレッツォ〜フィレンツェ〜ボローニャ〜
12:15 ミラノ中央駅着
ここからマルペンサ空港までバスを予約していました。ここまでの旅で私達は何度もバスや電車に乗りましたが、全てオンライン予約のeチケットでスマホを見せるだけでスムーズな移動ができました。
・・・それなのに、最後の空港バスは印刷した紙がなくては乗れないというのです!バス乗り場は巨大なミラノ駅の外、印刷は駅ナカのオフィスでできるというので、重たいスーツケースを引きずってまた駅に引き返すも、オフィスのPCに私のスマホからチケットを送信しなくては印刷できないという!その時どういうわけかwifiがつながらずに送信できない事態に。
飛行機は16:20発なのに、その時すでに13:00、いつもの私ならバスの係員に泣いてすがりついてでも掛け合っていたと思うけど、その結果ダメだった時のリスクが高すぎ。バスのチケット16ユーロは捨てて、電車「マルペンサ・エキスプレス」に乗ることにしました。
自動販売機でモタモタして電車に乗り遅れるのを防ぐため、3ユーロの手数料を払って英語が通じる案内所で切符を無事に買いました。お金とはこういう時に費うもの!と言い聞かせ、電車に乗り込みました。チャオ、ミラノ、また会う日まで!
電車は定刻に滑り出すものの・・・・イタリア人の友人曰く、「マルペンサ・エキスプレスならぬマルペンサ・キャタピラー」・・・
ミラノのマルペンサ空港は、ちょうど東京の成田のように、昔の国際空港が手狭になったため郊外に建てられた都心から遠い空港なのです。
そしてあの恐ろしい事態が・・・
イタリアの鉄道では、切符を買って電車に乗る前にしなくてはいけないことがあります。駅に設置された機械で切符に何やら印字することが義務付けられていることを、私は20年以上前から知っていたのに、バスのチケット騒動と飛行機に乗り遅れたくない焦りから、このことを忘れてしまったのです!
イタリア語も話せない旅行者母娘にイタリア車掌は切符の裏に英語で書かれた罰金制度を突きつけました。・・・今考えると、英語もわからないフリをすればよかった・・・!!!罰金38ユーロ!ひどい!忘れることがそんなに悪いことですかイタリアの偉い人?!
焦っただけあって娘は無事に飛行機に間に合いました。
さてこれからも私の武者修行は本格化していくのです。3ヶ月前、私は間違って娘と1日違いのチケットを買ってしまったので、私はミラノに残って翌日の飛行機なのでした。
こんな恐ろしい日になるとはつゆ知らず、前夜の遅くにエアーB&Bを予約しました。マルペンサから電車で3つくらいの駅のすぐ近くの家が見つかった・・・と思っていたのですが、路線の見間違いで空港に1本で行ける駅ではない路線の駅前の家だったのです・・・
想像してもみてください、土地感もないのに空港付近の街の家に行ってそこからまた空港に戻るようなものです。電車ではいけないのです。日本語ができてもそんなこと検討もつきません。田舎の方の一駅区間は長いので、駅3つくらいは車で30分の距離という意味です。
しかし、渡りに船とはよく言った、B&Bのホストさんが
「もしご興味がありましたらプライベートタクシーに当てがあります。ミラノ都心、または空港まで一般タクシーの半額です。」
というメッセージを送ってくれたのです・・・・(涙)!
もうここまで電車の切符、手数料、罰金、と普段ならないはずの出費を解決してきた私だ、このピンチも「お金」という解決法で乗り切ればいいだけの話。
そこから私は、運転手付きのご婦人一人旅という身分を手に入れました。空港のカフェーで待っていた私を見つけ声をかけてきた背の高いすらりとした紳士にスーツケースを車のトランクに運んでもらい、ドアを手で開けてもらって乗りこみましたことよ、オホホ。
B&Bは大きな建物の3階、日本でいう4階の部屋で、車を降りてからも私はスーツケースを持ってもらってアパートメントの中まで運んでもらいました。ドアを開けたり二重扉のエレベーターの操作も全てお任せして。アパートメントではホストさんは帰宅してなかったものの、お掃除の女性がいて彼女はとてもいい人で少し英語が話せたのでホッ。そして運転手に翌日もまた迎えに来てもらって空港まで送って欲しい旨を、身振り手振りとカタコトイタリア語と英語でなんとか話をつけ、悪夢の1日をハッピーエンドにこぎつけることができました。
アパートメントはモダンなインテリアで、駅前の美しい広場に面し、ミラノ中心と違って違法なお仕事をする人もなく(娘はミラノ地下鉄でスリと遭遇、危なかった)ほどほどの大きさの落ち着いた町で一晩ゆっくりとキングサイズのベッドで休むことができました。ホストさんはイケメンで親切なミラネーゼだったし、ほんの一瞬メイドさんと運転手のいる暮らしをさせてもらったし、翌日の朝はちょっと外出してまた戻るのに建物の管理事務所の人とまた言葉も通じないのにドアを開けてもらう交渉をしたりして私の非言語コミュニケーション能力もアップしました。全く知らない人たちに大変にお世話になった・・・
一人旅は何が起こるかわからないことを楽しむものですね。