Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

カタール航空体験記

2018-04-25 00:00:00 | イタリア
かつてロンドン行きを安くあげようと南回り飛行機に乗った時、その辛さにもう二度とやるまいと誓ったことがあるのですが、今回のイタリア行きではその誓いを破ってしまいました。

なぜって格安だったからです(涙)!
以前のタイ航空でのロンドンは夏とは言え確か13万くらいもして、その翌年の夏はBA直行便で12万というパラドックスだったのですね。しかし公式ページのキャンペーンで見つけたカタール航空でのイタリア行きは、6.5万円・・・この値段だったからこそ旅行そのものを決行したくらいです。

結果は大正解でリピしたいくらい。

ではなぜタイはダメでカタールはOKなのか。
理由
その1;乗り継ぎの待ち時間が2〜3時間と適切
    (あまり短いと最初の飛行機が遅れた時に困る)
その2;乗り継ぎのドーハ空港は24時間オープン
その3;日本発は夜の便、日本着は夕方、イタリア発着はどちらも午後
      
このような基本に加え、ゴハンが美味しい、CAさんが親切、飛行機&空港が新品などなど最大の欠点『時間がかかる』を船旅にでも出るような大らかな気持ちで臨めればかなり補えるレベルだったのです。

では写真とコメントで細部もご紹介します。

夜10時は成田最終便。あれー地下鉄よりも最終が早い。こ、これは羽田を国際空港にする必要に深〜く納得。



座席は購入した日からオンライン指定ができ、その後チェックインまで何度でも変更が可能です。私は機種から調べた座席表と睨めっこしながら指定しました。変更可能ということは、埋まってた席が空くこともあるので前日まで何度も何度もチェックしてじりじりと変えるのが楽しかったです。私は閉所恐怖症ぎみなので絶対に通路側。

果たしてお隣は空席でした。1隻向こうの窓側にはイギリス人のお兄さん。周りはほぼ満席なのに私のところは楽チン。ラッキー。

機内食。メニューが配られ3種類から選びました。私のはタラのクリームソース、豆のサラダ、抹茶オペラケーキ。横のお兄さんはヤキソバ頼んでました。どうやら2種は肉か魚とか鳥か牛、それプラスベジタリアンぽいので合計3種と成っています。特別食はオンラインで選べますがその種類たるやベジタリアンだけでも何種類もありました。味も添え付けの塩コショウは全く必要ないほどしっかり付いてます。そうそう、日本発の肉メニューは和食でした。

寝る体制なのでジントニックでアルコール投入。



寝るといいつつ映画はチェック。アラビア語映画やボリウッドのチャンネルもありますが、洋画も大充実です。日本未公開のは「ファントム・スレッド」「アイ、トーニャ」「犬ガ島」etc,.最近のは「ジュマンジ」「SW最後のジェダイ」「グレイティスト・ショーマン」「リメンバーミー」「ウィンストン・チャーチル」「スリー・ビルボード」「シェイプ・オブ・ウォーター」「マイティー・ソーバトルロイヤル」「パディントン2」それに加えてアガサ・クリスティ特集もしてました!



アレもコレも見たいものの、夜も更けてどれもちょっとずつお試ししてるうちに意識が遠のく。。。

夕食中から機内は薄暗かった(写真がうまく撮れない)けど食事後は「消灯」って感じの暗さでした。うとうとしてハッとするとお兄さんが真ん中の席も使って横になってる。私も座ったままだと眠れないのでその気持ちわかる。しかしさすがにその日は普通に勤務したので、ぐっすり寝た記憶はないけど起きてた記憶もあまりなく、気付いたら2回目のゴハン、つまり着陸前の体制に。ちなみに途中でポテコやチョコレートのおやつも配られました。

ドーハ着は朝の4時ですから、朝食です。パンケーキにフルーツのコンポート、アングレーズソース(要するにカスタード)のパンケーキ。他にはお粥や卵料理が選べました。コーヒーや紅茶にはクリームじゃなくて小さいミルクがもらえてポイントが高い。



着きました〜。11時間50分とは思えない。



広くてモダンな構内に巨大なアート作品。ちょうど今六本木で個展開催中のKAWSによるもの。なんか、こういうキレイさ、ゆるキャラ、って日本のお家芸のはずが、お金持ち国家に本気を出されてもう数段上のレベルに進化してました。他に、Urs Fischerというアーティストによる有名な「ランプ・ベア」という巨大なクマもあります。空港という公共の空間のために、アーティストに、オイルマネーが使われるのは限りある資源の正しい潤滑のさせ方かと。



トブラローネは、普通のも、黒いのも白いのもピッカピカに揃ってます。



3時の朝食の後は、離陸が7:35でブランチが9時くらいかと軽食を買いました。カードでOKなので両替は必要なし。フードコートがあり、こういうのもテーブル席で食べられるのでWiFiを使いながらひと休み〜免税店もざっと見たし。



はいはい、いよいよドーハからイタリア便に。今度のシートは3:3:3で日本からの便よりやや小さい機体です。

乗り込んだら私の席に大きいおんなのひとが座っているではありませんか。そこは私の席よ!私は通路側のCでその人はBに移りました。Aには彼女のお連れの男性で、今度は6時間ぎゅうぎゅう詰。彼らはイタリア人で片言の英語で私に窓際に座りたいかきいてきました。たぶん体の大きい人が通路側に座りたいのか。だから、私は閉所恐怖症なんですってば!大きい人が通路への出口を塞いだらパニックになってしまいますわ。

ブランチは卵料理にしました。それとクロワッサン、バター、苺ジャム、ヨーグルト、マフィン、オレンジジュース。



機内エンターティメントのソフトは成田ードーハ間と同じでした。

この後ミラノ到着前にサンドイッチがきました。今思うと、あれも写真に撮っておけばよかったな。チキンを裏ごししたようなものが挟まった丸くて平たいパンを半分に折ったものだったと思います。

ミラノ/マルペンサ空港に到着。ドーハに比べて古くて小さくて、成田の旧友って感じ。カフェや自動販売機もあって、なんか馴染みますわ。豪華なトランジットもテーマパークぽくて楽しかったけど、「ああ、知ってるところに着いた」感。着いたよ〜〜〜〜


さあ!いきなりの帰りの便です。

イタリアでは色々なアウトレットショップも訪ねたので、マルペンサの免税店でも戦闘体制に入りました。・・・だがしかし、その日の午前中はミラノ郊外のレニャーノという小さな町(と言っても高級ブティックはあるんですよ!貧乏ではないんですよ!)のスーパーで買い物をした時の価格設定に脳がなっていたので、免税店の物価にかなりのアドレナリンが撃ち落とされた感。食品と、ミラノのプチプラコスメ「KIKO」のリップだけという可愛いお買い物客に。あ、それと大好きなアプリコットジュースも飲み納め。

来た時と逆に、ミラノードーハ、ドーハー成田と短い旅が最初です。ここで嬉しいことに気づきました。来る時は11時間50分だった日本とカタール間が帰りは10時間20分に減ってる!1時間半も短くなってる!実はイタリアとカタールの間も30分短いので、合計2時間も飛行機に乗ってる時間が短くなります。

ミラノを出るのは16:25なので寝る気を出すのは乗りかえ後が良さそうですね。

ゴハンはイタリアで積んだものですから期待できます(今までもずっと美味しかったけど)。コールスローサラダ、ビーフのチーズマッシュと野菜添え、パンとバター、レモンポゼット、それにチョコレートと固形パルメザンチーズも。ビバ!



帰りも隣はイタリア人女性でした。今度は大きい人じゃないけどラップトップとiパッドとスマホを全部出して何かやっててオマケに私の方まで組んだ足やら床に置いたリュックがはみ出してるの。オマケのオマケに、通路を超えたブロックに仲間がいて私の頭越しにその人たちとコミュニケーション取るものだから、なんかこう、イタリア人って他人との境界線って意識薄いんですかね?その後の10時間に比べたらたったの6時間フライトだと思うからガマンできましたけど。

乗客は多少アレでもCAさん達は優雅で礼儀正しく適切なサービスをしてくれます。金髪の人もいれば肌の色が褐色の人も、私たちみたいな平たい顔族も。カタールの労働人口はカタール国籍が20~30%しかいないとか。多国籍の優秀な方々がこうして働いておられるのが目に見えます。資源のある裕福な国の世界とのつながり方・・・「ワカンダ・フォーエバー」って呟きそうになちゃう・・・

ドーハに着く前にまたサンドイッチを食べて無事着陸。よく食べますね。



ドーハでも免税店を巡りました。夜中の12時過ぎてもスタッフさん大勢いてショップの店員でも男性も多くアラブ人が多いですから皆さん黒いスーツが濃い顔立ちに映え、アラブ♥な気持ちに。せっかくの旅の記念にラクダグッズが欲しくなってきました。日本土産の富士山に当たるのがラクダ。しかしぬいぐるみなどは大きいものしかなくて断念しました。

私の贔屓目なのか、カタールの品揃えはイギリスものにも強いです。例えば香水のペンハリガンのショップがあります。機内免税のカタログにもペンハリガンとジョー・マローンも出ています。それにハロッズショップもあります。

さて最後のフライトだ。イタリア滞在中に座席指定の最終チェックをし、来た時のようにお隣が空席になったら嬉しいなと、その時点で横3列空いていたCに変えました。これが運良くAとBには誰も乗ってこなかったのです?!やったー!足元も楽々スペースだし横になれるし、恐怖の窓際シートも通路まで誰も遮る人がいないなら怖くない。



ということで窓から空港の夜景を撮影できました。上の光っているものは翼の先端のライトです。

離陸!午前2時のドーハもキラキラ光ってる。



お食事では、せっかくの中東なのだからとパエリヤのような味のビリヤニというご飯にしたのですが、後で調べたらパキスタン料理でした(笑)。夜中なので照明も暗めですが、闇夜にGODIVAのチョコが輝いてます。



2回目はもうベトナム、上海を過ぎてほぼ日本という頃に、午後遅い時間なのですがもはや昼食なのか夕食なのかもわからないお食事。多分、ドーハ出たのが夜中ですので一晩明けたとみなし朝食です。しかしこの時私は重大な過ちを犯しました。メニューは3種類だったのに一番下の「ブレッドバタープディング/ラズベリーのコンポート/アングレーズソース」というのを共通のデザートだと思ってしまい、どれを頼んでもついてくるものと勘違いしてメインを「フリッタータ」にしてしまったのです・・・ああ、食べたかったブレッドバタープディング!

デザートにはヨーグルトのみ(涙)



夜中に出発しても着く頃にまた日が沈む不思議。成田には18:40着です。
窓の外でお日様がみるみる地平線に隠れていくので撮ってみたら窓についた氷の結晶。



ああ、もう太陽が見えなくなる・・・と思ったその時、水平線に突起物が。



飛んでたのは太平洋の上でしたが、日が沈んだのは陸でした。この形は富士山以外に思いつかない・・・



日出ずる国は、沈む国でもあり。