今年7月に渋谷で見た「白鳥の湖」のシネマ版が公開されたので見ましたよ!
シネマ版が収録されたのも今年でロンドンのサドラーズ・ウェルズ公演のもの。
私にとってラッキーなのは、日本公演で見たキャストと白鳥、王子共に違っていたことです。
東京公演:白鳥=マシュー・ボール 王子=ドミニク・ノース
シネマ版:白鳥=ウィル・ボジアー 王子=リアム・ムーア
下は白鳥=マシュー&王子=リアムの組み合わせ
王子役の方は私は断然リアムが好きで、パジャマや軍服の似合い具合にキュン、笑っても困ってるような眉で悲しい表情をされると胸がズキズキ、櫛を入れた端正な髪が乱れるともともとお肌がシワシワ系なのでちょっぴりオジサンぽくなるけどそれもまた愛おしいという、要するにどこを取っても好きなんで・・・
白鳥の方は、日本公演の時にも書きましたがマシュー・ボールがさすがのロイヤルのプリンシパルらしい気品と、ニューロンに筋だけの上に薄い皮膚が乗ってるような肉体が野生動物的で震えます。
方やウィルは、お肌も肉のつき方もつるつるでね〜
トゥルットゥルの体育会系が威勢よかったです。
マシューの文系の筋肉の方が私には魅力だなあっと思っても、
ちゃーんと彼の魅力炸裂の幕も用意されてるんですよ。
ワルいオスの匂いプンプンな肉体を黒いレザーに包んで踊る姿からはフェロモンの湯気が出てそうです。
私が東京で見た王子役のドミニク・ノースは残念ながら心の弱さ、存在の儚げさが物足りなく、彼は「眠りの森の美女」のレオ(国王の狩猟番)の牧歌的で絶対いい人でしょう!の役が最高でした。
ところで、今回見てストーリーが今までとちょっと違って見えたところがありました。
王子は女王である母に甘えられずに育った、というほぼエリザベス二世とチャールズ皇太子のような設定なんですが、エリザベス二世と違ってここの国には王配、女王の夫がいない。それで女王は家来の若いイケメンとイチャイチャしてるわけですが、王子にしてみればパパ不在の環境で身近な執事も厳しいから甘えられない、すると母に甘えたいと思ったら、若い家来のように性的な関係で近づこうという発想しかできずそれで女王にも拒否されたのかしら・・・と感じたんですー
それと白鳥が最後に仲間にいじめられて・・・のシーン、
ボス白鳥でも多勢に無勢で負けちゃうということが、見てもなかなか受け入れられなかったのですが、やっと、野生の単体が人間と交流したことで群れから追い出されるという残酷さが飲み込めて(遅い)、なんでヒックとドラゴンみたいに種を超えて仲良くなれないんだよ〜と泣きながら思いました。
ラストシーンは手負いのボス白鳥が王子を天まで抱いて飛ぶのか・・・と健気やら孤高の愛を見せつけられてロミオとジュリエットでもあるなああああと放心→抜け殻状態。
しかし拍手の中よみがえった(要するにカーテンコールですね)白鳥と王子がニコニコ笑顔でお手手つないで舞台をこちらに向かって歩いてくる姿を認めて、あ〜よかった、あれは単なるお話なのね、悲しくないのね、とホッとするのでありました。
最後に、日本ではオペラハウスでポッキーをムシャムシャしていた王子のガールフレンドは、ロンドン公演では何を食べていたのかなんですけれど、カメラがあまりお菓子をちゃんとは映してくれなくて(そりゃそうだ)、多分、としか言えませんが袋の色と形からマルティザーズというチョコボールのようでした。イギリスでは定番のお菓子ですのでポッキーと立ち位置は同じです^^
私は来日公演は観られずシネマ版だけ観たのですが、
>野生の単体が人間と交流したことで群れから追い出されるという残酷さが飲み込めて
あ、そういう意味だったのか! 私は単純に、他の白鳥たちから身を呈して王子を守ろうとしてるのかと思ってました。
>なんでヒックとドラゴンみたいに種を超えて仲良くなれないんだよ〜
仲良くいちゃいちゃすればいいんじゃんねええええ〜〜〜(涙)。
>袋の色と形からマルティザーズというチョコボールのようでした。
おお、特定ありがとうございます! これもいつか食べてみたいものです——オペラハウスの中でなくていいからw
>>他の白鳥たちから身を呈して王子を守ろう
そうそう、まあ似たようなもんだと思うのですが、ベッドから出てきた時に
白鳥がすでに出血していたのを見て、あ、すでに仲間から攻撃されてるじゃん?!と気がついたのです。
そしてそのシーンを1996年版で見たら血が付いてなかったんですよねー
もしやこれも新演出???
>>仲良くいちゃいちゃすれば
美しきかな。
マルティザーズ、是非是非オススメです!食感が特に!