昨日から始まったこの展示を見に、渋谷東急本店横Bunkamuraザ・ミュージアムへ行ってきました。
内部は撮影禁止ですので、お隣のカフェ・ドゥ・マゴとの間のディスプレイをパチリ。
私はこの手の1色刷りのロココ風版画プリントが大好きだったのですが、それが一つの会社によってマリー・アントワネットまでが着用するような人気生地ブームを生んでいたとは知りませんでしたので、とても勉強になりました。
本物の迫力は、生地の風合いと厚み、プリントの大きさ、盛り具合など、油絵が本物と印刷で全く違うように、今でも身の回りでよく見る亜流品とは全く別物でした。
最初展示を見て回っていた時にはだんだん疲れて「あ~、もうどうせプリント布地だし、展示だけで買えないんだから、似たようなものがショップで売ってたら買いたい」と思ったのですが、いざミュージアムショップで復刻版の日本製生地を買う気満々で手にとって見たら、「ぜんぜんさっき見たものと違う」だったんです。もちろん絵柄は復刻してるのですが、さすがに手染めの高級品と比べたら本当にゼロックスコピーみたいに思えたんです。
ということで、やはり本物は見られる時には見るに限る、と疲れながらも実感しました。
いつもは混雑を避けて平日午前中にイベントへ行くことの多い私ですが、それでも人気の展示はコミコミでよく展示物が見えないので、今日は仕事帰りの夕方に行きましたら大正解でした。ミュージアムは平日の夕方!だったのね。
さて代表作みたいなものは公式ページを見れば紹介されています。が、見てわかったのは、私の好みは典型的なロココではありませんでした。典型的なロココとはアントワネットなフィミニンで繊細、ちょっと牧歌的な感じですが、革命を経てナポレオン時代に入ってからは、もっと質実剛健かつ帝国の華麗さもあるデザインが出てきています。残念ながらそういうマイナー系はグッズにもポストカードにもなっていませんでした(涙)。
それと、笑っちゃう不思議な生き物がいるんですよ!
「コクシグル」と名付けられたこの生き物は、いくつかの動物を合体させてあり、このプリント(公式より)の上で切れているシマシマの生き物の頭部はこれなんです。(下)
この頭部はポストカードになってるのですが、ポストカードには胴体が切れていてないんです!ひどい!全身写ってるのよりも愛らしいのに。
それと、画家のデュフィが、この流れのテキスタイルをやっていたことが展示で判明しました。その実物が島根県立石見美術館に所蔵されています。今回の展示にも貸し出されていて見ることができました。トワルの時代よりもぐっとモダンで、70年代ロンドンで活躍したテキスタイルデザイナー、セリア・バートウェルにも通じます。
写真が撮れなかったのがなんとも残念なのですが、その中に馬の半分抽象的なテキスタイルデザインがあって、私の持ってるリバティプリントにもよく似ておりました。(下)全く田園貴族プリントとは別物と思っていたのに、やはり好きなものはどこかで繋がっているんだなあと感動です。
上は私が昔手作りした安価なコピープリントの生地で作ったお座布団。
内部は撮影禁止ですので、お隣のカフェ・ドゥ・マゴとの間のディスプレイをパチリ。
私はこの手の1色刷りのロココ風版画プリントが大好きだったのですが、それが一つの会社によってマリー・アントワネットまでが着用するような人気生地ブームを生んでいたとは知りませんでしたので、とても勉強になりました。
本物の迫力は、生地の風合いと厚み、プリントの大きさ、盛り具合など、油絵が本物と印刷で全く違うように、今でも身の回りでよく見る亜流品とは全く別物でした。
最初展示を見て回っていた時にはだんだん疲れて「あ~、もうどうせプリント布地だし、展示だけで買えないんだから、似たようなものがショップで売ってたら買いたい」と思ったのですが、いざミュージアムショップで復刻版の日本製生地を買う気満々で手にとって見たら、「ぜんぜんさっき見たものと違う」だったんです。もちろん絵柄は復刻してるのですが、さすがに手染めの高級品と比べたら本当にゼロックスコピーみたいに思えたんです。
ということで、やはり本物は見られる時には見るに限る、と疲れながらも実感しました。
いつもは混雑を避けて平日午前中にイベントへ行くことの多い私ですが、それでも人気の展示はコミコミでよく展示物が見えないので、今日は仕事帰りの夕方に行きましたら大正解でした。ミュージアムは平日の夕方!だったのね。
さて代表作みたいなものは公式ページを見れば紹介されています。が、見てわかったのは、私の好みは典型的なロココではありませんでした。典型的なロココとはアントワネットなフィミニンで繊細、ちょっと牧歌的な感じですが、革命を経てナポレオン時代に入ってからは、もっと質実剛健かつ帝国の華麗さもあるデザインが出てきています。残念ながらそういうマイナー系はグッズにもポストカードにもなっていませんでした(涙)。
それと、笑っちゃう不思議な生き物がいるんですよ!
「コクシグル」と名付けられたこの生き物は、いくつかの動物を合体させてあり、このプリント(公式より)の上で切れているシマシマの生き物の頭部はこれなんです。(下)
この頭部はポストカードになってるのですが、ポストカードには胴体が切れていてないんです!ひどい!全身写ってるのよりも愛らしいのに。
それと、画家のデュフィが、この流れのテキスタイルをやっていたことが展示で判明しました。その実物が島根県立石見美術館に所蔵されています。今回の展示にも貸し出されていて見ることができました。トワルの時代よりもぐっとモダンで、70年代ロンドンで活躍したテキスタイルデザイナー、セリア・バートウェルにも通じます。
写真が撮れなかったのがなんとも残念なのですが、その中に馬の半分抽象的なテキスタイルデザインがあって、私の持ってるリバティプリントにもよく似ておりました。(下)全く田園貴族プリントとは別物と思っていたのに、やはり好きなものはどこかで繋がっているんだなあと感動です。
上は私が昔手作りした安価なコピープリントの生地で作ったお座布団。
どんなにキレイでも布は布だし~、と、スルーするつもりでおりましたが、しましまさんのブログ記事を読んで「これはやはり実物を拝んでおかねばっ」という気になりました。ご紹介、ありがとうございます!
私も行ってみるまで「布の展示」ってなに?と、いまひとつピンと来てなかったんです。迷って行って正解だった例でした。ぜひ本物を味わってください♡
迷っているといえば、映画「デップー」も迷って、今日金曜の初回は日比谷TOHO系が1400yenに割引されるので一瞬行きそうになりましたが、コリン・モーガンのドラマの記事を見つけてすっかり忘れてしまい、もう配信や円盤でいいや、になってしまいました。
デップー、私も迷ってるところです。「キングスマン」のグロでさえキツかった私に耐えられるかどうか心配で。それからもちろん、コリンのドラマも観なくっちゃ、だし!
あ、でもトムハの映画「レジェンド」は絶対観なきゃ、と思ってます。
キングスマンはまだコリン・ファースやタロンくん、つよしにロンドンスパイのアレックスという見て栄養になる人たちがいたからよかったけど、デップーは特に見たい人もいないので余計に迷いました。そうこうしているうちにレジェンドが始まっちゃったし、これは大きいスクリーンで是非とも見たいのでデップーを後に回すと終了しそうです・・・
行ってきました! やっぱり実物はいいですね。出口近くのウィリアム・モリスさえ、既製品の安物に見える始末。本物の高級品って凄い。
が、私が一番ツボにハマったのは、トワル・ド・ジュイよりその元祖、インド更紗のほうでした。正確には、100年くらい前のインド更紗の切れ端を大事に大事に接ぎ合わせて作った、日本の巾着袋。キルト好きの血が騒いだ、ということもありますが、「どんなに小さくても綺麗な布は捨てられない」というもったいない精神というか貧乏性気質がとても他人とは思えず、久しぶりに「ああ、私も日本人だ」と思いました(苦笑)。
<<インド更紗の切れ端を大事に大事に接ぎ合わせて作った、日本の巾着袋。
・・・私、それは見逃したような気がします・・・(涙)
あれー私の目は思い切り節穴です。
hedgehogさん、キルトお好きでしたか!
私も所有するのは好きですが作るのは絶対嫌です。(頼まれてもいませんでした)
<<ウィリアム・モリスさえ、既製品の安物に見える
やはり工業化が生んだ大量生産品とはそういうものだと勉強になりましたね。
それでもモリスは私には高い値段ですけど。
>キルトお好きでしたか!
我流なので適当ですけど、でも好きです。しましまさんのように、平面の布を三次元に構成して服を作るプロセスは想像もできませんが、ちまちま縫い合わせて二次元の世界を広げるだけのキルトなら分かりやすいんですもの。
>やはり工業化が生んだ大量生産品とはそういうものだと勉強になりましたね。
同じコットンのプリント生地なのに、この落差。はい、良い勉強になりました。
とはいえ、もし誰かがモリスの壁紙をくれると言ったら喜んでいただきますw
私はソーイングの本を見て、よくわからないのにその通りに縫ってみたら
あ~ら不思議、立体になりました、というのが好きなだけで自分でパターンをおこせるようなプロの技はないんですよ。その上キルトをチクチク縫う根気もない・・・