Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

Celia Birtwell ユニクロ

2013-03-19 09:00:00 | ファッション

セリアとデヴィッド・ホックニー/絵はセリアとオジー・クラーク 2006年The Telegraphより

Celia Birtwell/セリア・バートウェルはテキスタイル・デザイナーです。
70年代、ロンドンでBIBAなどがエッジーなショップとして大人気だったころの
人気デザイナー、オジー・クラークのテキスタイルをしていたのが彼女でした。

私が彼女の作品を知ったのは、ロンドンのV&Aでオジー・クラーク展を見に行ったのが最初でした。その頃私は古着の買付の仕事をしていて、60~70年代の服がとても好きだったし、当時好きだったELEY KISHIMOTOが交わったかのような作品にノックアウトされてしまったのです。

数年前に、TOPSHOPとセリアとコラボしてましたが、それは当然というかわかりますけど、まさかのユニクロからセリアの作品が買えるとは?!と感動して、銀座のお店にでかけ、バッグを買いました。


変なライオンみたいな生き物が可愛いプリント。これの黒にしました。

Uskertyと聖パトリック・デー

2013-03-17 08:39:00 | Cabin Pressure
Happy Saint Patrick's Day !



ロンドンの色が、ダブルデッカーや公衆電話ボックスの色「赤」だとすると、
アイルランドの色は間違いなく「緑」です。
上の写真のように、お土産屋さんに行くと見渡す限り「緑」で、大手メーカーのご当地限定チョコも緑のパッケージで売られていました。ダブリンではダブルデッカーが走ってるのを見て、ロンドンだけの専売特許じゃなかったのかと思ったのと同時に、その色が緑で感心したものです(汗)。

そしてアイルランドの祭日である聖パトリック・デー3月17日には、パレードがあり「シャムロックをつけた緑のトップ・ハット」の人が街に現れる日なのです!その日以外でかぶるのはアーサーくらいのもんでしょう。
ちなみにシャムロックとは、クローバーなどの三つ葉の草の総称です。



アイルランドは、Uskertyエピでもアーサーが言ってたように「何でも古い感じ」。「おとぎの国でカトリックで信心深い」はイングランドから行ったMJNスタッフも持っているイメージで、その先入観を感じる台詞がいくつか出て来ました。

spooky 恐い
haunted 呪われた
ancient 古代の
Finn McCool  ケルト神話の騎士
the devil of a temper 不機嫌の悪魔
Don’t start being charming 呪文をかけ始めないで

・・・ジョンが愛と共にアイルランドのお国柄をからかってる=teasingしているのを感じますね~!




Being teased(からかわれる)master(巨匠)のマーティンの姿に大笑いのこのエピにも、後のエピに続くホロリン布石がふたつ出て来ました。

①マーティンのパパの形見の指輪・・・0603でマーティンの家族のお話でも、ママが語ったマーティンを評価するパパの言葉に執着してました。マーティンはパイロットになったことを知らずに亡くなったパパに強い感情を持ってますね。

②MJN経営危機説・・・意外にもマーティンに転職活動をすすめるキャロリン。0405、0406へと~~~~





アーサーやマーティンが真似てたアイリッシュ・アクセント、
Uskertyの読み方だけでも、キャロリンと空港マネージャーのジェリーは違ってました。
キャロリンは、スカティ とアにアクセントで後は一気に言い、
ジェリーは アスカーーティー と、語頭はほとんど聞こえないくらいで、カ にアクセントを置き長く伸ばしてました。


これ、アイリッシュ・アクセントになれるというスプレーですって。アーサーにプレゼントしたい。


投げキッスとテレグラフ

2013-03-16 06:56:00 | ベネディクト・カンバーバッチ
きのうの、Benedict Cumberbatch Thanks Fans with a Kissの動画で「ファンをやってて良かった」と思ったひとりです! 

インタビュアー:Do you have a message for your devoted fans out there? Because there is a lot of fans who love your work very much. あなたの献身的なファンにメッセージはありますか?あなたの仕事をとてもとても愛しているファンがたくさんいますから。

ベネディクト:Thank you very much. And eh… that's what it is about for me is to do the work and not talk about too many things that will get me into trouble. I love to say thank you to all of you. That's the harmless truth.
どうもありがとうございます。そして、え・・・それです、僕に関することは仕事に関することで、そして(それ以外を)あまりたくさん話すのは僕が困ってしまうんです。皆さん全員に心からお礼を言いたいです。それが害のない真実です。



この内容を知って、私は2日前のテレグラフ記事を即思い出してしまいました。

cyberstalkedと見出しに書かれ、ロンドン自宅を覗かれ自分の様子をツイッターで同時投稿されたという内容です。

記事が本当だとしたら、誰でも恐い。自分が今していることが、ネット上にライブ中継で流れている・・・しかもそれが近所の人がしていることで、狂信的なファンというわけではなく、本人にはまったく罪の意識がないとのこと。(←実はそれが一番恐いような)マードックのような組織的なプライヴァシー侵害ではなく、ただの近所の人が同じようなことをしていると言うことも恐い。私はそのツイは見てないのでどんなことが書かれたのかは知らないけれど。

それで、ファンへのメッセージを知った時、「仕事以外のたくさんのこと」というのは、この事件のことを示唆してるのかな、と思いました。インタヴュアーはあえて「あなたの仕事が好きなファン」と言ってるのでテレグラフ記事を念頭に置いた質問かと「work」と聞いて思いました。そしてベネディクトも質問の意図を即理解し、自分が「理解できないファン行為」と発言したと新聞に書かれて誤解を招いたかも知れないけど、こういうことなんだよ、と言いたかったのじゃないでしょうか。

ただ、このインタヴュー、前の流れが切れててわからないので、私の思い込みの可能性もありますけど。だったらごめんなさい!




泪のYverdon-les-Bains

2013-03-10 16:15:00 | Cabin Pressure
Yverdon-les-Bainsの和訳はこの記事のすぐ下です。↓

Aがイヴェルドン・レ・バン;リヒテンシュタインはスイスの反対側にくっついてるのか・・・



このエピソードには頭を殴られて、気を鎮めるために和訳でエネルギーを発散するつもりが増々深みへと・・・。
おかげで、キャビン・プレッシャーについて同じファンの方とお話する機会もできたり、ありがたいことです!!
恒例になりつつある、訳してて知ったこと、思ったことなど行きますよ~。

3/11追記スクリプトを公開してくれたAriane DeVereさんによると、ジョンが本番数日前に別の俳優さんとやるお試しリハーサルがあるそうで、そこでジョンがいくつか訂正した台詞を紹介してくれてました。例えばマーティンが例の演説を終えた時、ドロッシュさん「ありがとう、クリフさん」それに対してマーティンが「キャプテン(機長)クリフ」と言い返し、さらにオスカー会長が「Actually, it's First Officer Crieff.(いや実はね、副操縦士クリフさんだよ」と告げて、マーティンが面接に受かったことが皆にわかったそうです。あと、1番最後のマーティンの台詞も最初はなくて、キャロリンの「どうだったの?」の質問の直後にエンドロールだったそう。ジョンはなぜ気を変えたのでしょうね? 追記ココまで


キャビン・プレッシャーを訳す恐怖①飛行機用語!!

も~空港に流れるアナウンスは記憶をたどって何とかそれらしいものにできますが(できてないかも)それ以外は自分で調べるしかないので、これが一番時間がかかりました~~~ぜーぜー

type-rated ・・・通常の免許に加えて必要な操縦訓練と許可がいる飛行機の型

What increase in landing distance is required for a flap-thirty landing with auto spoilers inoperable?←コレ、マーティンが7を1と読み間違えられた問題。こりゃわからんと思ったら下の二つの単語を解明したら何とかなった。
flap-thirty・・・スピードと着陸距離を最小にするための主翼下のフラップを30度にする方法
spoilers・・・主翼の上面に取り付けられた動翼、起立させて主翼の流れを乱す

C.P.L.=commercial pilot license・・・日本語wikiには「事業用操縦士/国家資格のひとつ」とあります

あれ?!これしかなかった?!たくさんあった気がしたのは気のせい?!

キャビン・プレッシャーを訳す恐怖②ゲーム

この回、なかったですね! 不思議の国のアリスのような言葉遊びが。
その代わり、アレルギー反応起こしたアーサーに、キャロリンがとった対策はStrawberry drillというものだったんですが、このdrillがわかりません。意味は、計算ドリルのような「訓練」または、穴あけ機の「ドリル」たぶん、穴あけ機を転じて、アレルギーを抑える注射のことをそう呼んでいるのかな。「じっとしてて」とママに言われてそのあと「これでいいわ」と言われてますし。でも言葉遊びが好きなダグラスとキャロリンなので「演習」と、軍隊の訓練のような呼び方で注射を大袈裟にしてみたのですが・・・どなたか意見のある人~~~!!教えてください!


あれ?!ゲームもなかったんだから、この回はハードルが低かったんですね、実は。

でも他のエピと違い、長い台詞の多いエピでした。
ダグラスとハークの「沈み行く船のネズミ」の話にもホロリと来るし、
ハイライトはマーティンの演説ですよね。
Hedgehogさんのつぶやきがこの感情が何なのか教えてくれました。
「マーティンを尊敬すらする」   ・・・・これですよ!

折しも、3月4日BBC6 Steve Lamaqcの番組に出演したFinnemoreさんの話と、私の頭の中ではちょっとかぶりました。「フリーランスのライターとして生活できるようになるのに4年かかって、昼間は先生などしてた」Finnemoreさんも、0から1になり、1から2、そして今4という心境なのかと勝手な深読み。大丈夫、これで終わってない!きっとキャビン・プレッシャーはシリーズ5もあり、テレビ化されますよ~!!(妄想も0から4へと・・・)

あともうひとつ思い出したのは、Starter for 10です。ワッツ先輩のカンバーバッチさんがインタヴューで「容姿に恵まれている」と言ったマカヴォイさんが演じる主人公の、冒頭の台詞です。Some people are born clever, same way some people are born beautiful. I'm not one of those people. 「賢く生まれる人もいれば、容姿に恵まれ生まれる人もいる。僕はそのどちらでもない。」

こんな台詞を聞いていると、イギリスでも、特に恵まれて生まれたわけでもない要領の悪い人も、感情移入する対象なんだなあとシミジミしました。と言うのは、イギリスに住んでいて時々感じたのは、違法だろうが、ズルかろうが、うまく出し抜いたが勝ちという基準で生きてる人がたくさんいるということ。不動産屋がウソ言ってお金を払わせ返金しないとか、出来もしない事をできると言って出来てないのに金を請求するプラマーとか、持ち家があるのに所得の低い人用の公団を又貸しして家賃収入を得るとか。あと昔、私が英語を使う仕事に転職したくてイギリス人の先生に英語習って履歴書の書き方を教わった時、面接ではいかに自分を良く見せるかを色々言われました。自分を150%くらいに見せる履歴書だったり面接ではビビッドな色の服がいいとか言われたな。そういうことをひっくるめると、どうもイギリスでは、努力、とか誠実って価値は過去のものなのか?とさえ思ったこともありました。でも今、キャビン・プレッシャーのマーティンに、世界中の人が感動して、彼を応援してると思うと(私の思い込み?)よかった、ロンドンは都会だから、要領のいいもん勝ちなところもあるけど、それだけじゃない!みんなマーティンみたいに正直で一途な人が実は好き。バカじゃないの、と自分は違うフリしてるけど、自分の良心を体現してるマーティンは救いなんじゃないかなあ。そのマーティンに今幸せの女神が手を差し伸べている・・・!!!
・・・・コホ 私の妄想もマーティンの演説気味になってきたところで、現実に戻ります。
と言うのは本「ネバーウェア」を読むのを忘れていたからでした。


0403 Vaduz の感想

2013-03-05 00:23:00 | Cabin Pressure
Vaduzの日本語対訳は、この記事の下↓です

恥ずかしながらも対訳にしたのは、ドラマの演技を聞きながら、訳を読んだら一番このドラマを堪能できるんではないかと思ったからでした。だって、声の調子だけでもおもしろすぎるでしょ?でもなんで会場が湧いてるのかわからない!その意味が知りたい!というのが多くの外国のファンですよねえ。

やっぱり私も聞き取れてなかったところが結構あって、しかもそこが面白かったり感慨深かったり。そこにライターのジョンの(私には高度な)言葉遊びのセンスや、知らなかった表現、知識などがありました。そういうことを含めて「ニヤリ」としたところを書いてみます!



ARTHUR: Wow! Is that true? You two have got seven ex-wives? 
うあお!本当なの?君たち2人で元妻が7人?

HERC: Between us, yes ... I think. There isn’t any overlap, is there, Douglas? 
合わせれば、イエス・・・のはずだ。重複がなければねえ、ダグラス?

DOUGLAS: I’d have to check my paperwork. 
書類を検証しないと。

 ま、これは難しいジョークじゃないけど、ダブりがあったら恐ろしいですよねぇ。このふたり年も近いし、若い頃、パイロット好きの同じ美女におとされた、ということもないこともない!





CAROLYN: I don’t give two hoots for royalty! 王族なんて何とも思ってないわよ!

HERC: I think you give four or five hoots. 叫ぶほどのファンかと思った。

CAROLYN: I do not. 違います。

HERC: And not just any old hoots: low and reverent hoots, like an owl at a Jubilee. しかもただの叫びじゃない、牛のような恭しい叫びだよ、即位祝祭のフクロウのような。


  hootの意味:[ホーというフクロウの泣き声、不満のわめき声] give two hootsで[Care about; place value in]の意。このイディオムを使ったキャロリンへのハークの返事が、twoをfour or fiveと数を増やしてきたんですよね。つまり直訳だと[2より多く価値をおく]となりますが、この言葉の綾は訳では言えないのでhootを[叫び]本来の意味に戻しました。それこそ「hoot!(ふ~~!)」そして次のハークの台詞にはlow[牛の泣き声]がフクロウに対して出て来るし、royalty[王族]に絡んでjubilee[即位記念祭]も。で、最後の台詞、like an owl at a Jubilee、フクロウはjubileeに関係あるの?誰か知ってる人~~!!






CAROLYN: I said, ‘Don’t ask’; don’t ask, don’t tell, like gay American soldiers before two thousand and eleven. 私が言ったのは「聞かないで」:聞くな、言うな、よ。2011年より前のゲイのアメリカ軍みたいに。

   これはアメリカ軍の同性愛者に対する政策で、ゲイは入隊を禁止されているが、聞いたり言ったりせず隠していれば事実上追求されないという差別措置をオバマが撤廃したのが2011年ということです。こういう外国の法律を非ゲイの年配のふたりが話題にするとは日本では考えられないです。イギリスでは常識ということにしないとこのジョークは成り立ちませんね・・・。



MARTIN: Would you like to go to Duxford Air Museum with me? 
     僕と一緒にダクスフォード航空博物館に行きませんか?


JackieちゃんのTumblr

 この台詞を、以前にもマーティンは言っています。0303 Newcastle に登場した女性パイロット、リンダに。この事実、実は0403を聞いた後に発見しました!だって、0303はマーティンが代役の俳優さんによるエピなんですよぉぉぉぉ!まったく気合いが入ってなかった上に、2回目からは飛ばしてたエピ!ま、そんな人は私だけじゃないはず、と罪の意識をごまかす。。。
 つまり、この台詞はマーティンにとっては求愛コードなわけですね!そりゃあ、ボブスレー・チームもなかなか組めないよなあ。で、相手の女性も、リンダはパイロットで、子供の時からパイロットになりたかった。リヒテンシュタインのお姫様もパイロットになりたくて飛行機の知識がある、とそこにまで飛行機じゃなきゃダメか?!という徹底ぶりです。
 ですのでねえ・・・このエピソードの姫の台詞「あなたはずっとやりたかったことをして幸せね」が胸を打ちます。そしてその台詞を聞けたのは、マクシ王に「地位にこだわってると僕みたいになるぞ」と言って、ドラマ上初めてマーティンはキャプテンの称号にこだわる自分の滑稽さを客観視した後なんですよ。あれ?このドラマ、シチュエイション・コメディでしょ?こんな切ないマーティンの心の掘り下げは、反則じゃないですか?Finnemoreさん!