Sofia and Freya @goo

イギリス映画&ドラマ、英語と異文化(国際結婚の家族の話)、昔いたファッション業界のことなど雑多なほぼ日記

英エスクァイア 12月号 2015

2015-12-17 17:16:00 | ベン・ウィショー

消印は間違いなく11/24だ

もう1ヶ月以上前にWeb版では出ていたEsquire(UK) Dec.にウィショーさんがモデルのページが掲載されているので紙版の雑誌をeBayで買いました。冬のコート特集で長めのヘアスタイルもファッション用にきれいになってて素敵です。

Esquire公式 → 

公式よりももっと写真がよく見えるブログさん
雑誌とまったく同じ → 

定価£4.25の新品の雑誌なのに、本体£2送料£3.5で計£5.5と大変お買い得でした。私以外に入札者もなく11/23に落札&入金をして、11/24には発送したとのお知らせがあったというスムーズなお買い物だったんですが・・・

全然到着しない。

クリスマス前にヨーロッパはカードや贈り物で郵便事情が普段にも増して大悪化、下手すると航空便でも1ヶ月かかったこともあるのでそれかな~もしや紛失しちゃったのかな~高額な買物じゃないけど、印刷されたウィショさん欲しかったな~  ~  と思ってたら、昨日やっと届きました!ああ、よかった。

改めて売り手さんの発送方法を見たら「Economy Int'l Postage」。
なるほど、それが格安送料の秘密だったんですね!

しかも、最後のメールに到着予定まで書いてありました。
Estimated delivery Sunday, 3. Jan. 2016 - Sunday, 24. Jan. 2016
・・・なるほど、実は来年の1/3~1/24に到着予定だった・・・
では予定よりもマッハで到着したということ?!

落札後にeBayから何通もメールが来たので「発送完了」のメール見た後は読んでなかったのでした・・・^^;

雑誌のページはこんな感じ。見開き2pすてき!


右pはコートだけか・・・


左pは何これ?!顔が切れてる・・・これウィショさんじゃないですよね?
こんな使い方俳優さんに許されない。けど別のモデル着用で顔を切ってここに持って来るって・・・


これも~~


実は、私は昔、アパレルの宣伝という仕事をしていたので、こういう雑誌のページ構成に目が行ってしまうんです。注目の俳優ウィショーさんをモデルに、彼の仕事のインタヴューもページ内に盛り込んでいるのに、コート特集とはいえ別のモデルのページと物撮りページが混ざっているとは謎の構成。

まそれはともかく、ホントにウィショさんはファッション写真によくお似合い。インタヴューでは「黒のチャーチのオックスフォード」の靴を好きって履いた足を持ち上げて見せてくれたそうです♬ふふふ、キングスマンにもなれるかもね。


Jの悲劇 感想

2015-12-15 20:34:00 | ベン・ウィショー
「007スペクター」が公開されたおかげでボンド=ダニエル・クレイグとQ=ベン・ウィショーの過去の共演作もチラチラと話題に上がりました。そして私はやっと気づいたのです。その話題の中でも「レイヤーケーキ」や「ザ・トレンチ塹壕」と比べて地味な存在「Enduring Love」という映画は「Jの悲劇」という邦題で日本版も出ていたことに。

2004年、また私がロンドンに住んでた時の映画だ・・・こんなのタイトルも聞いたこともなかった。評判はそれほどでもなかったし、ダニエルもまだボンド前だったけど、日本でも公開されたのは監督が大ヒットした「ノッティングィルの恋人」のロジャー・ミッチェルだからかなあ。どんな理由であれ、そのおかげで今こうして私も見られるのですから、ノッティングヒルに感謝です(笑)。



あらすじ

ダニエルの役は、作家/大学教授ジョー。ルックスもよく知的で、美人彫刻家の恋人もいるクールな主人公がとある事故に居合わせたためにストーカーにつきまとわれるこのになる。ベン・ウィショーは彼の講義を受けている学生スパッド。すごく熱心な学生でジョー先生に個人的に質問に行くくらいなのに軽くあしらわれている感じ。しかもモジモジ神経質そうなキャラです。それはいいとして、しかし出番が1分くらい!!!
ストーカーは神様の名を口にし無害そうな微笑みを浮かべながら、自宅、外出先のレストラン(テイト・モダンのカフェだった)大学とつきまとい、ジョーの頭の中を占めて行く。プロポーズするつもりだった美人の恋人とももう終わりかと言う時に、ついにストーカーが彼女を直接攻撃に出て・・・
ジョーは「愛とは生物学上、子孫繁栄のための行動に人間が特別な意味をつけているにすぎない」と学生に言っていた理性派だったのだけれど、理性の通じない狂気の世界ですべてを失いそうになって人生の何かを学べたのか。




感想

ダニエルはやっぱりトム・フォードのスーツを着てこそだなあ。ボンドになった時、「金髪のボンドなんて」という声が上がったそうですが、女優はともかく、金髪碧眼の主役俳優って以外に少ない気がします。時代劇で貴族の役などやれば似合いそうですが、ダニエルは本編では短髪眼鏡で筋肉はボンドほどついてなくて、頭でっかちの大学の先生にちゃんと見えました。

一方のウィショーさんはあんなに出番が少ないのに、またまた学生のカーストからはみ出るような友達少なそうな個性的な若者を演じてました。今よりもさらに細かったみたいです。しかし何のためにスパッドが出るかと言うと、ジョーがいかに自分中心で熱心な学生も口先であしらう「人生なんて簡単なものよ」という態度を見せるためだけかも。

ジョーの恋人役の美人さんをサマンサ・モートンが演じていて、初めて見ましたが素敵な人でした。そしてこれからの予定を見たら、エディ・レッドメーン主演の「Fantastic Beasts and Where to Find Them 」にも出演です!*これの邦題は決まったの?本の邦題は「幻の動物とその生息地」ですが。

そうだ!忘れてならないのが、ビル・ナイが友人役で出ています。赤ちゃん抱っこするパパ姿が見られますよ~




祝*ホロウ・クラウン嘆きの王冠

2015-12-14 19:26:00 | ベン・ウィショー


昨日か一昨日あたりからBBCドラマのHOLLOW CROWNシリーズがhuluにて配信になるという噂を聞いたと思ったら、いきなり今日から配信となったのでビックリです?!ふ、ふつう、配信前にお知らせが来てから配信までに時間があるものなのに、何ですかこの早業!

実は夕べ眠くて、London Spyの感想は今日書こうかな・・・とも思ったのですが、なんとなく睡眠時間を削ってでも昨日中に書いた方がいいような気がして書いてから寝たんです。しかも王様のウィショーさんって書いたなあ。虫の知らせか(笑)

ともかく、今日はお仕事終えてイソイソと帰宅してhuluに再加入して見ましたですよ。なんか急に大忙し。邦題は「ホロウ・クラウン嘆きの王冠」と言うのですね。

hulu ← 一度も入ったことのない方は2週間無料ですよ!

DVDだと4枚組のこのシリーズ、リチャードⅡ世が1枚、ヘンリーⅣ世が2枚、ヘンリーⅤ世が1枚に収められているのを、11エピソードに分けて配信だそうです。

今日配信がスタートしたのはリチャードⅡ世の前半です。

やっとシェイクスピアの台詞を一流の俳優さん達が浪々と語る画面に日本語時幕がついて、意味がわかる嬉しさよ!「ハムレット」は原書に挑戦したけれど、ただでさえ英語の本を読むのは得意ではないのに、シェイクスピアに至っては想像以上に難しかった・・・けど日本語の漢字いっぱいの古語文みたいな翻訳と比べたらどっこいどっこいかなあ。でもこのドラマの字幕は現代語なので難しくなく嬉しいです!

台詞で苦しまない分、映像の美しさを堪能する余裕もできました。
私は一応DVDでこの先ヘンリー達まで一応見てるのですが、このリチャードⅡ世の色調は少し他の王様達と違って、世間知らずの王の世界らしく黄金に輝いていて、汚い平民もほとんど出て来ないのでお伽噺のように美しいんですよね。

ボリングブルック(後のヘンリーⅣ世)が追放されて、祖国イングランドへの愛を語るのが、ほんとにこれはイギリス人の愛国心を突く感じなんですが、この時代のイングランドって十字軍、薔薇戦争の前ですから、まだ小国ですよね。シェイクスピアの時にはエリザベス1世がスペインの無敵艦隊を破って天下をとってるから、後にこのように感動する筋書きを書けたのでしょうねえ。

それを現代のイギリス人が国家遺産のように愛してる、というのはわかります。アイルランドやウェールズ、スコットランドの人達がシェイクスピアをどう思うか1度聞いてみたいけど。

それと、huluで見て、もうひとつ期待することができました。
「シリーズ1」って書いてあるんですよ♡
と言う事は、来年イギリスで放送される、ベネディクト・カンバーバッチがリチャードⅢ世をやる「シリーズ2」も想定されていると考えてよろしい?




London Spy 全編感想

2015-12-13 00:01:00 | London Spy
最終エピの和訳、なかなかピッタリ来る日本語が思い浮かばず後半は約1日がかりとなってしまいました。よく翻訳には日本語の語彙とセンスが重要と聞きますがホントですね。しかしやはりその前に、まず英文の意味もわからなくては日本語のステップにも行けない。そんな修行もできてないつたない和訳を読んでくださってどうもありがとうございました。

その翌日はスペクターを見に行ってQポスターをもらって、その後シャーロックのムビチケを買って、さあこれで安心!と思ったとたんに具合が悪くなり、その日の午後はずっと具合が悪くて飲まず食わずで寝てました。やることやって燃え尽きたのか・・・と思ったら、まだLondon Spyの感想を書いてなかったではないですか?!

感想・・・と言ってもあまりに沼底で溺れてたので何から書いていいかわかりませんが、なんかね、夏のバッカイで熱も高くなっていたウィショーさん等身大のような(実はドラマの設定年齢は20代と実年齢と少し違うけど)姿を見るのが気恥ずかしいという不思議な感傷もありました。王様の役、神様の役、時代劇は安心して見ていられるけど、現代のロンドンだとなんかリアルで。それはファンの考え過ぎかと思っていたら、BFTAのQ&Aでも、「この役づくりにはどういう準備をしたか?」という質問に対してウィショーさんは「ダニーにはとても共感を感じたので、何も準備は必要を感じず、その時その時降りて来る感じをつかんで演じた」ということを言ってました。それと「スコッティのような人に実際に出会ったことがある」「愛に飢える感情はとても理解できる」とも。・・・ああ、やっぱり考え過ぎの妄想だけではなさそうだ、とちょっと安心しました。

やはり一番心に残ったのは、ダニーとアレックスの会話でした。魂と魂が求めあう力を感じて、いちいちジーーーーンとなりました。

スコッティとダニーの間にあった愛も良かった。私は途中で、スコッティはダニーへの愛のためにこの事件を仕組んだんではないか?!と疑ってしまったのですが、いやいやごめんなさい、彼はダニーに自分のものを残してこの世を去ったのですよね。彼の見立てた美しいカッティングの服とシックな車で、精神的にも強くなったダニーはとてもかっこよく成長しました。

台詞は、恋人達の会話だけでなく、アレックスの「ある男の話」もよかったですね。あれを最後にダニーがフランシスに話した時には胸が震えましたね。

それと、フランシスが、「(アレックスを自分達の子供としてスパイに育てることを)チャールズは私が説得した」と言った時、ダニーが「あなたになら、誰でも、どんなことでも説得できるだろうね」と言いました。
そしてトランクの中のアレックスに話しかけて、アレックスの答えが嘘発見機にかけられ全て嘘と判定だれた後にフランシスが「私が説得するわ!」と泣きながら訴えた。ダニーの言葉に反して、アレックスのダニーへの愛をやめさせることは説得できなかった・・・・

いろいろ書きたいことはありますが、今日は最後にひとつ文句も。
例えばダニーのフラットの窓から見えた裏窓の謎。あれは結局、おそらく監視されていたのでしょうが、最後まではっきりとはダニーにも視聴者にも明かされませんでした(よね??私だけがわかってない??)。
そういうスッキリしない小さいことも多かったw
例えばマーク・ゲイティスさんちの官能の館とかw
ま、ああいう怪しい世界もダニーちゃんには過去の事よ、という意味ですか。




London Spy5 和訳(フランシス)

2015-12-11 09:57:00 | London Spy
後半です。ダニーは「HIVと共に生きる」セミナーに出席して、なぜ感染する経緯に至ったかを10人くらいのセッション参加者に語ります。(スパイ殺人も彼らの前ではたいしたことではない=誰もその話に驚かないのがショック・・・人のスパイよりも自分のエイズの方が重要事項だよね)
セミナー参加者のひとりを迎えに来たやさしい親御さんを見たダニーは、自分の家族写真のシュレッダーをマッシュアップしてみる。愛されなくても家族・・・
そしてー



(アレックスの実家)
Frances: I rather thought it might be you.
あなたなんじゃないかって思った。

D:Is it too late to talk?
話があるんですが遅すぎます?

F:Too late? Perhaps it is.
遅すぎ?そうかもしれない。
(杖を討つCharlesに)What harm can it do?
そんなことして何の危害になるの?

Charles:What good can it do?
そんなことして何のためになるのか?

F:"What good"? What possible good? What good can any of us do?
「何のため?」何がありえるかしらね?ここの誰かが何かためになることできる?
Better leave him be. He's just a boy.
彼には口出ししない方がいいわ。ほんの坊やよ。

C: Just a stupid boy.
ただの馬鹿な坊やだわい。

F:I take it you have something you wish to discuss? More than that --
私とどうしても話したいことがあるんでしょう? 話以上にー
you intend to accuse me?
私を告発するつもり?

D:I have a question.
ききたいことがあって。

F:A question. I'll permit a question. But just one.
ききたいこと。きいてもいいわよ。ひとつだけなら。
That will be all. We both loved him.
それで終わり。ふたりとも彼を愛した。

D:Yes.
はい。

F:Can't we pretend, for a while, that's all we need to say?
ふりをしない?ちょっとの間だけ。それしか言う事はないふり。
(フランシスの手をとり近づくダニー)
There was always something of the mystic about you.
あなたにはずっと神秘的なところがあったわね。
Fortune teller-soothsayer, a person who knows nothing, yet sees everything.
占い師ー予言者、何も知らないのに、全てを見ている者。

D:Alex was the last person to hold your hand.
アレックスはあなたの手を握った最後の人。

F:Question?
質問?

D:Statement.
発言。

F:Yes. Yes, he was.
ええ、そうだった。

D:You blame me for his death.
彼の死を僕のせいにしてるね。

F:Question?
質問?

D:Statement.
発言。

F:Yes. Yes, I do.
ええ。そうよ。

D:How can you blame me ..unless you know why he was killed?
彼が殺された理由を知らなかったら、どうして僕のせいだと言えるの?

F:It is a good question.
いい質問ね。
For all your efforts, all your loss, all your grief and sacrifice ..you have nothing.
あなたの努力、喪失、悲しみ、犠牲の代償には、何も得られない。
You accept I'm continuing this conversation solely for my own personal reasons?
私がこの会話を続けるのは単に私の個人的な理由だということを受け入れる?

D:Which are?
と言うと?

F:It's very important to me that you understand how much I loved my son.
私がどんなに息子を愛していたかをわかってもらうのはとても重要なのよ。

D:Show me his room.
彼の部屋を見せて。

F:Alistair spent more time in this room than any other.
アリスターはいつもこの部屋で時間を過ごしていた。

D:How do you know? How?
どうしてわかる?どう?

F:No! No, no, no! Stop No! No, no, no, no! Please..
だめ!だめ、やめて!だめ、やめて、お願い・・
Because he was my spy. I made him a spy.
彼は私のスパイなんだから。私が彼をスパイにした。
I told you, my husband was an important man.
私の夫は重要人物だったと言ったでしょ。
An important man, with a second-rate mind.
重要人物、だけど心は二流だった。
We were together at Cambridge.
ケンブリッジでつき合ってた。
The tutor who recruited him was as blind to my talents ..as he was to Charles' flaws.
彼を勧誘した教師は私の才能に気づかなかった・・チャールズの欠点にも。
Nonetheless, in the gentlemen's club of MI5, Charles flourished,
それでも、MI5の紳士クラブで、チャールズは活躍したわ。
while I was relegated to ..hosting dinners and cocktail parties for his spies.
そのかたわらで私は・・彼の仕事のディナーやカクテルパーティーで接待をさせられた。
'Three moles at the heart of his organization '..and Charles didn't see them.
彼の組織にはモグラが3人いたけど・・チャールズは気づかなかった。
' They were men like him -- talked like him, dressed like him, fucked like him.
みんな彼と同じような男・・話も、服装も、セックスも似たり寄ったり。
Well, two did, anyway. They were his friends.
ま、2人はしたわ。彼の友人達だった。
Agents were lost, operations compromised.
諜報員は失策、作戦は危険に陥った。
When the three finally defected, we were disgraced, removed from the service,
その3人がついに亡命して、私達は免職され、活動からはずされ、
exiled from power, left to rot in this place, guarded night and day by agents,
権力から追放され、この土地で朽ちたまま、昼も夜も工作員に監視され、
for fear that we too might be traitors.
私達も反逆者ではという脅威から。
I took to drink, for a while. I became promiscuous, for a while.
しばらくの間飲酒に走った。しばらくの間は淫行に。
Scandal engulfed me. I couldn't go on behaving that way.
スキャンダルに巻き込まれた。私はそんな行動は続けられなかったわ。
You either step into the abyss ..or step back from it.
あなたもまたこの深淵に踏み込んで・・それともそこから引き返したか。
You cannot walk along its edge for long. You know this edge? Don't you?
その境界を長く歩き続けることはできない。この境界を知ってるでしょ?

D:Yes.
はい。

F:Yes. Alex was your step back?
そう。アレックスがあなたを引き戻したの?
He was mine, too. I decided to have a child.
私にも彼だった。子供を持つと決めたわ。
He'd be my future, my saviour, my second chance.
彼は私の未来であり、救世者であり、第2のチャンスだった。
I'd make him into the spy I should've been.
彼を私がなっていたはずのスパイに仕立てた。
My spy, made by me. It was a mistake.
私のスパイ、私に作られた。それが間違いだった。

D:Not a lie. Not the truth.
嘘ではない。真実でもない。

F:For once, your intuitions let you down.
たまには、あなたの直感もあなたをがっかりさせるのよ。

D:You decided to have a child? What, fuck old Charles and see what happens?
子供を持つと決めた?なに、チャールズじいさんとやって何が起きるか待つ?
Not much of a plan, considering how stupid you think he is.
たいしたプランじゃないな、あなた彼がバカだと思ってたのに。
But luck was on your side. Your child was a genius.
でも幸運に味方された。子供は天才だったね。

F:Be very careful what you say next.
次言う言葉には慎重になりなさいよ。

D:I want to tell you a story ..about a man.
ある男の話があるんだ。
While other people were laughing and drinking ..this man would just walk...
みんなが笑ったり酒を飲んだりしてる時、その男はただ歩いた。
(アレックスの声が重なる)
Until he reached the exact same spot -- 'where he'd sit, with his back to all those people.
いつも同じ所にたどり着くまで・・そこで彼はみんなに背を向けて座った。
' And while he did everything to signal to the world that he wanted to be left alone
そして彼は、ひとりにしておいて欲しいと思いつく限りの方法で世界に合図を送っていながら、
'More than anything, 'he hoped that someone passing would understand 'that what he really wanted was the exact opposite.
何よりも求めていたのは、誰かが通りすがりに彼が求めているものは正反対なのだとわかってくれることだった。
' And that this someone would sit next to him ..Strike up a conversation.
そしてその誰かが彼の隣に腰掛けて、会話を始めることだった。
'I was that man.' You were that someone.
僕はその男で、君がその誰かだった。
Why was he so lonely?
彼はなぜそんなに孤独だった?

F:I put too much pressure on him. I made him too important in my life.
私は彼にプレッシャーを与えすぎた。私の人生で重要なものにしすぎた。
It was unfair. I see that now. No child can redeem their parents.
公正じゃなかった。今はわかる。子供は親の埋め合わせなどできない。

D:Hard to connect to people.
人とつながることは難しい。
Especially when you're not sure how they're connected to you.
特に人が自分どどうつながっているのがよくわからない時には。
For an hour or so, I hoped that my real parents were real parents.
1時間くらいの間、僕は実の両親が本当の両親だったらと望んでいた。

F:Daniel!
ダニエル!

Nunny:I was in a state. I didn't deserve to be his mum.
私は変になってて。彼のママにはふさわしくなかった。

F:Surely you can't be so conventional as to think there's only one way to bring up a child?
まさか子供の育て方には一通りしかないと思うほど型にはまってるわけないわね?
We are both his mother. Neither one less nor more real than the other.
私達2人とも母なのよ。どちらも劣らず一方より本物というのでもない。
I took care of his mind and she took care of his other needs.
私は精神を育て彼女はほかの部分の面倒を見たわ。

D:He didn't know?
彼は知らなかった?

F:No.
ええ。

D:Except he did. Didn't he? He knew.
でも知ってた。でしょ?知ってた。

F:On some level, maybe. He was very young when it happened.
ある程度は、かもしれない。あの時はまだ彼はとても幼かった。
At the time, she was working for me and stealing.
彼女はここで働いていて盗みをしてたの。
I went to her house, to threaten her with the police if she didn't return the items.
私は彼女の家へ行って、盗ったものを返さなければ警察へ行こうとした
I've never seen anything like it. No father, no mother to speak of
あんな光景は見た事がなかった。父はなく、話をする母もいない
She thought the boy disturbed, damaged by her drink and drugs.
彼女は障害児だと思っていた。彼女の飲酒と薬物が影響したと。
I saw how precious he really was. We came to an arrangement.
私には彼がどんなに稀少かわかった。私達は協定を結んだ。

D:"An arrangement?"
協定?

F:I would be his mother.
私が彼の母に。

N:I'd be his nanny.
私は乳母に。

He would be provided for in every way -- every opportunity, every comfort.
彼はあらゆる方法で提供された ー すべての機会、すべての快適さを。

D:And Charles agreed?
それでチャールズも同じ考えだった?

F:He resisted, initially. Then, he was persuaded.
抵抗したわね、最初は。やがて説得された。

D:You could persuade anyone ..of anything. Couldn't you?
あなたなら誰でも・・何でも説得できる。でしょ?

F:In this society, it's not enough to be born brilliant.
この社会では、秀でて生まれるだけでは十分じゃない。
I opened up a world that would've been closed to him.
彼には閉ざされていた世界を私が開けたの。

D:He didn't belong there. He's not you. He wasn't like you.
そこに彼の居場所はなかった。彼はあなたじゃない。あなたと違う。

F:Just a few years, that's all I asked, then he would be free to do whatever he wanted.
ほんの2、3年ほど、頼んだのはそれだけ。そして彼はどこでも好きな所に行けたの。

D:Such as end all lies?
嘘を全部終わらせるとか?

F: Oh, such a sentimental, ridiculous notion.
まあ、なんて感傷的で不合理な意見。
I warned him. I tried to save him. I tried
私は彼に警告をした。私は彼を救おうとした。私は・・

(ダニーがアレックスのフラットを尋ねた夜)
組織のひとり: Mrs Turner.

F: Alistair?

A: OU

F:Shh.

A:Frances!

F:Shh.

A:Aghh!

F:Shh Alistair. Shh Listen, we have very little time. Listen to me.
シーッ、アリスター。聞いて、時間はほんの少ししかないの。聞きなさい。
You're in a great deal of trouble, but there is a way out. Do you understand?
あなたは大変な事になっているけど、出口はあるの。わかる?

A: I understand.
わかる。

F:It's all been arranged. This is a warning.
もう全部決まっているの。これは警告よ。
You'll go to America, for a few years, to work. A new identity. A new life. A new name.
あなたはアメリカに行き、2、3年働くのよ。新しいID。新しい生活。新しい名前で。
But you must leave everything behind. This project -- what were you thinking?
でも全ては置いて行かなくては。このプロジェクト ー 何を考えてたの?
All you have to do is say yes. You'll be flown out tonight. No belongings. No bags.
あなたはただyesと言えばいいのよ。今夜飛行機に乗るの。荷物もカバンも要らない。
Alistair, all you have to do is agree. All you have to do is agree.
アリスター、合意さえすればいいの。合意するだけよ。
(アリスターの叫び、泣き声)
Alistair? All you have to do is agree.
アリスター?合意だけすればいいのよ。

A:I agree.
合意する。

F:You will go to America?
アメリカに行く?

A:I'll go.
行く。

F:You must speak clearly.
はっきりと言わないといけないわ。

A:I will go to America.
アメリカに行く。

F:You will destroy your research?
研究は破棄する?

A: I will destroy it.
破棄する。

F:You'll never work on it again?
もう2度とあれには携わらない?

A:I'll never work on it again.
もう2度とあれには携わらない。

F:You'll leave it all behind? Alistair,
すべてを捨てるのよ?アリスター、
you must never make contact with anyone from this life again. Alistair?
ここの生活の誰にも2度と連絡してはいけないわ。アリスター?

A:His name is Danny.
彼の名前はダニーというんだ。

F:Danny.
ダニー。

A:I'll never speak to him again.
彼とは2度と話さない。

F This can be a new start for us, too. You'll hate me for a while. But I love you so much.
これは私達の新しいスタートにもなるわ。しばらくは私を憎むわね。でもあなたをとても愛してるのよ。

A:I love you too.
僕も愛してるよ。
Get me out of here! Get me out! Get me out!
ここから出して!出して!出してくれ!


(モニターで会話を再生)
モニター結果
1 Never work on Research again/2度とこの研究をしない
2 Leave it all behind       /すべてを捨てる
3 Never make contact with Danny /ダニーと連絡をとらない
4 Loves Frances        /フランシスを愛する
すべて「嘘」と判定

F:Well, it's wrong. It's wrong! I'll go back up there.
間違いよ。間違いだわ!もう1度あそこへ行く。
I'll talk to him. I'll explain. He'll listen to me. He didn't understand, that's all.
彼と話すわ。私が説明する。彼は私の言うことをきくの。彼はわかってなかっただけ。
I can persuade him. Alistair, Alistair Listen to me.
私が彼を説得できるわ。アリスター、アリスター、私の言うことをききなさい。
Listen to me Let me speak to him! Let me speak to my son!
聞いて。彼と話させて!息子と話をさせて!


(ダニーとの会話に戻る)
D: I know a police officer.
知ってる警察がいるよ。

F:You fail to grasp what has been done to you.
あなた自分に何をされたかわかり損ねたのね。
The fact that you know the truth is irrelevant.
あなたが真実を知っているという事は重要でないのよ。
No-one is going to publish anything you say.
誰もあなたの言う事を記事にしない。
No-one is going to investigate your claims.
誰もあなたの訴えを検証しない。
No-one will believe you.
誰もあなたを信じない。

F:But they'll believe you. You're his mother.
でもあなたのことは信じる。彼の母親だ。
What do you owe them? You gave them your son!
彼らに何の負い目がある?彼らに息子を差し出しておいて!

F:Tell me ..were I to agree ..what would we do?
言って・・・私が合意すればだけど・・・何をするの?

D:We'd tell them the truth.
僕たちは真実を話す。

F:I can't. She can't.
私はできない。彼女も。

D:I want to hear it from you.
彼女の口から聞きたい。

F:You heard it from me.
私が代わりに言ったわ。

D:His name is Alex. His real name. The name you gave him.
彼の名はアレックス。本当の名。あなたがつけた名前だ。

F:She won't help you.
彼女は助けにならない。

D:She renamed him, but you let it slip.- Deliberately?
彼女は彼の名前をつけ変えたのに、あなたは黙っていた。故意になの?

F: She can't help you.
彼女には助けられない。
(乳母泣いて去る)
It's time you left. She's gone.
あなたも帰ってる時間だったわね。彼女は去った。

(乳母が迷路につけた炎を見ながら)
D: For her son. For Alex. All she can do. It's all SHE can do!
息子のために。アレックスのために。あれが彼女の精一杯なんだ。彼女にはあれが!

(家の戸口)
D: Just a stupid boy?
ただのバカな坊やかな?

(ダニーの車)
[音楽: My Tears Are Becoming A Sea by M83 ]

F: Let's burn them down for real.
奴らを実際に焼き払いましょ。
We'd probably better hurry.
急いだ方がいいのよね。
You understand we don't stand a chance?
勝ち目がないことは知ってるわね?








長々とお読みくださり、ありがとうございます!
感想は次回書きたいです。ああ、疲れた~